【レポート】2月25日(日)板橋グリーンホール 13時

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2月25日(日)板橋グリーンホール 13時 「レインボーシリーズ5」

オープニングマッチはビジュアルハンター・藤ヶ崎矢子vs宮城もち。開始のゴングを前にマイクを持ったもちは「“女子プロレス界の佐々木希”と言われてるこの私を仕留めたいなんて、いいセンスしてんじゃん! せっかくだからオマエに私のプリティかつセクシー、そしてキュートな一面を特別に…」と、話の途中で矢子が襲いかかり試合がスタート。ボディシザースドロップの連発からメタボリックサンドにつないだもちが矢子を返り討ちにする。


久々の参戦を果たすMIKAMIはライディーン鋼と2カウントフォールマッチという異色カード。じっくりとした攻防から相手の肩をそっとマットにつけるなど互いにフォールを狙うが、619を叩き込んだMIKAMIはスワンダイブで上空から鋼を丸め込んで2カウントを奪った。

『P-Ray-L』コマンドボリショイ&Leonは、桃野美桜&門倉凛のマーベラス同期タッグと対戦。ボリショイと桃野は互いの鼻をつかみ合い、向かい合って足を踏み合うなど意地を張り合うが、ボリショイは桃野と門倉をうつぶせにすると2人の足を絡み合わせて悲鳴を上げさせる。誤爆を誘って2人を分断すると、Leonのスピンキックからボリショイがタイガー・スープレックスで門倉を仕留めた。マイクを持ったボリショイは「おいクソガキ2人組。何度でもやってやるよ」と言い放つと、客席に向かって4・15後楽園でタッグのタイトルマッチをしたいとアピール。「挑戦者を広く募集したい」話すと矢子がリングに上がり、「自分挑戦したいです! パートナーも勝手に決めさせて頂いたんですけど…小波!」。ボリショイは「いいんじゃないの? 浅からぬ因縁がある小波選手なんで私もやりがいがあると思うんで」と了承するが、矢子は「後楽園でベルトを巻いて入場したいんです。だから次の板橋で挑戦したいです」と3・11板橋でのタイトルマッチを要求する。ボリショイは発売されたばかりの12・17後楽園大会のDVDの販売を課すが、今回もノルマをクリアした矢子がタイトル挑戦権を手中にした。

セミファイナルのPURE-J純血6人タッグマッチには、前週の大阪大会で無差別級王座の奪還に成功した中森華子がベルトを肩にかけてリングイン。ディスティニー・ハンマーからのダイビング・ギロチンで鋼に快勝した。

メインイベントの勝愛実vs希月あおいは、4・15後楽園で中森の持つ無差別級王座への挑戦権をかけての一騎打ち。勝のパワフルな大技攻勢の前に追い込まれた希月だったが、最後はクロスアーム・スープレックスで3カウントを奪取。昨年10月の両国KFC大会でのリベンジを果たすともに、挑戦者として指名されていた中森の期待に応える勝利をあげてみせた。

★メインイベント後のマイク
希月「10月の両国、初代王者を決めるトーナメントで私は勝愛実に負けました。正直、あの時けっこう悔しくて…! メッチャ落ち込んで。その悔しい思いがあるから今、あのベルトに対して懸ける思いが強いんだと思っています。ようやくチャンピオンになれるスタートラインに立ちました~っ!! “なんであおいが?”って思ってるかもしれない。でも私はね! 中森華子から直接スリー(カウント)も取ってるし、この間のシングルのドローだってそう。なんてったってチャンピオンになった時(2・18大阪)に次期挑戦者、指名してくれてるんだよ。中森華子! その奪還したばかりのベルト、私が奪っちゃいます! 私はフリーなのでいろんなところで防衛して、そのベルトの歴史と価値を作っていきたいと思ってます! 中森華子はどうなんだ?」
中森「私は今日、絶対アンタが勝つと思ってました。勝ってもらわないと困るし…前回のシングルだってそうだけど、私はアンタと決着つけないといけないから。4月15日後楽園大会、PURE-Jの歴史に残るような、最高のすごい闘いをしましょう」

(希月が握手を拒否)
希月「よっしゃ~っ!!」
中森「私はアンタみたいなそういう明るいところが大っ嫌いなんだよ!」
希月「関係ないでしょ!?」
中森「いっつも明るくて、いっつも試合でもヘラヘラしてる」
希月「ヘラヘラしてないよ!」
中森「私はな、闘いにそういうものは必要ないと思ってるんだよ。少なくても私との闘いでは、そんなの通用しないから。このタイトルマッチ、希月あおいの新たな一面を私が引きずり出して、私が防衛するよ。覚悟しとけよ?」
希月「だって毎日ニコニコ笑顔でいないと人生楽しくないじゃ~~~ん!!! これから何があっても、この自分のスタイルは崩しませんし、このニコニコハッピースマイルは絶対に誰にも崩されないと思っています! 4月15日後楽園大会、私がチャンピオンになって笑顔になって、皆さんも笑顔になって帰りましょう! ありがとうございました~っ!!」

以下、各選手のコメント

★希月あおい
「リング上で言った通り10月、勝愛実に負けてからホントに悔しくて、ホントに落ち込んで…。でも“私もこういう悔しい思いをするんだな”って、また気づかせてくれた選手でもあります。その選手から勝って次に挑戦できるということですし、今日勝ってちょっと自信が付きました。中森華子に対する自信も付いたので、ここでようやく自分の目標である“チャンピオンになる”っていうスタートラインに立ったかなって思ってます」
━━現在の中森華子について。
「髪を切ってからですね、非常に魅力的な選手になったなっていうのが自分の中でありまして。その後から何回か闘ってるんですけれども、自分の主張を激しくするようになってきたっていうところがあるので。そういう面ではなんか自分と正反対なので、おもしろいんじゃないかな? って思ってます」
━━チャンピオンになりたいと思う理由は?
「フリーになって丸2年が経ち、たくさんの団体さんに出させて頂いてるんですけれども、やっぱり応援してくれてる皆さんに私のベルト姿を見せたいという思いが1番強いのと。やっぱり結果としてプロレスラーとして、1つのベルトが欲しい。その目標に今、突っ走ってるっていう感じですね」
━━中森が「笑顔を消し去る」と発言しているが。
「こっちからしたら“消してみろよ”ていう感じですね。これもたぶん今ニコニコ言ってるから(笑)。彼女からしたらこういうところがホントに嫌いなんだから、なんか闘う意味がホントにあるというか。私は絶対消されない自信がありますし、今日あのマイクを言われたことですごく火がつきました」

★中森華子
━━希月が勝ち上がってきたが。
「両者ともベルトへの思いっていうのは試合にも出てたと思うんですけど、私は絶対希月あおいが勝ち上がってくると思ってたので、今日の結果がすべてだと思っています。勝ちたいって気持ちはお互いにあったと思いますけど、1枚も2枚も希月あおいのほうが上でしたね」
━━希月の笑顔を消すと言ったが。
「1つ先輩なんですけど昔からああいうヘラヘラした明るい感じが嫌いで。今日“チャンピオンになるためのスタート地点に立った”って言ってましたけど、私たちの闘いというのはもっともっと前から始まっていると思っているので。私との闘いで笑顔とかそういうのは絶対必要ないし通用はしないので、すべて消し去って…ああいう一面じゃない、違う希月あおいの顔を知ってるので。それを引きずり出した上で私は勝ちたいと思っています」
━━後楽園までどのように取り組んでいく?
「引き続き肉体改造。そんなことは当たり前でモチベーションを上げていく。希月あおいに勝ことを考えて、日々動いていくだけだと思っています」

★P-Ray-L
ボリショイ「シングルでそれぞれ当たったことがあるんですけど、イキがよくておもしろいですね。何度でも当たりたいです」
Leon「それぞれタッグで1度ずつ当たってるんですけど、2人とも勢いもあって元気もあって…ちょっと生意気なのはムカついたんですけど(苦笑)。その意気もいいんじゃないかと思います。いつでも対戦したいと思います」
━━矢子からの対戦表明について。
ボリショイ「それはホントに嬉しいですね。自分たちの団体の中から、また若い選手の挑戦というのは、格とか関係なしに向かってきてくれるっていうのは嬉しいし、本気で勝ちに来てくれると思うので」

★桃野美桜&門倉凛
━━ボリショイ&Leonについて。
門倉「自分は2回目。前回桃野がインフルエンザで欠場になった時(1・21王子)に田中(ミキ)とやったんですけど。後輩と組んでやるっていうのもいいんですけど、やっぱり同期タッグってなかなか自分たちはないので。緊張せず楽しんで試合できました」
桃野「自分も青森大会(昨年10月)の時に当たったことがあるんですけど、やっぱチャンピオンっていうだけあって自分がまだ下(した)の下の下で…。みんなが強いんですけど、でも…大人げないなって思います(笑)。自分が言ったことに対して(同じように)『ウェ~』とか」
門倉「ガキにすごい対抗してましたよね」
桃野「2人ともデビューして2年ぐらいなんですけど(組むのは)2回目だったんですね。普段闘うことしかないので。合わせるつもりもなかったんですけど毎日練習してるから(門倉に)合ったね」
門倉「お互い“やりたいこともわかるし”みたいなところはありました(笑)」
━━桃野が門倉をボディスラムで相手に叩きつける場面があったが。
桃野「それは…ねぇ! 自分1人の力よりも“ボン!”ってやるほうがダメージあるし…そんなにイジめたりしてないですよ(笑)」
門倉「ホントかな!? なんか信用できなくなってくるぞ!?(笑)」
桃野「足が超痛かった。2人で絡められて…」
門倉「ホントに痛かった! だからストップしろって言ったじゃん」
桃野「そっか!」
門倉「そうだよ。お互いに引き合ってるからもっと痛いんですよ。絡まってんのに」
━━試合後は「何回でもやってやる」と言われたが。
桃野「やりたければこっちだって…呼んでいいよ」
門倉「自分も何回でも…。自分ニュートラで組んでるんですけどいろんなタッグチームを見てきてて、チャンピオンというだけあってタッグワークもいいなって思ったので。桃野と組んでリベンジしたいなって思います」