10月13日(土)BASEMENT MONSTAR王子
「Chase the Chance vol.5」18:30
2ヶ月半ぶりとなる王子大会のオープニングは、勝者がリング上で歌を披露できるという条件マッチ。 コマンドボリショイから“女子プロレス界の歌姫” と称された清水ひかりと、“PURE-Jの歌姫” とお墨付きのマリ卍の一戦は、 マリがグラウンドでの卍固めを極めたところで時間切れのゴング。 両者とも歌えないという幕切れに、ボリショイは「 ここで歌いたかったら自分の力で勝つことだ。 強くなるモチベーションは何だっていい。 どんどん精進していってください。近い将来、 どっちが歌うか楽しみにしてるから」とエールを贈ると、 10月30日の音楽イベント『ミュージックジャム』 に2人を誘う。
勝愛実&沙紀は『WANTEDウォリアーズ』KAZUKI&ライディーン鋼を相手にスムーズなタッグワークで渡り合うと、 勝がコーナーからの2連弾で鋼を破り、 笑顔で勝ち名乗りを受けた。
コマンドボリショイは昨年の青森大会以来、1年ぶりに桃野美桜とシングル対決。 桃野が意外にもボリショイの得意とするグラウンドでの勝負を挑み 、 中盤では2人が向かい合って執拗に互いの足を踏み合うなど会場を 笑わせる場面も。 最後は足を固めてギブアップを奪ったボリショイは、「 桃野選手は覚えてないかもしれないけど1年前、 青森大会でシングルマッチを初めてやった時に“ もう1回やろうね”ってリング上で約束した。 今日それが実現できてホントに良かったです。 1年前よりたくましくなり、憎たらしくなって… とても成長を感じて、これからますます楽しみです」 と話し握手を交わす。
メインイベントは中森華子&春日萌花vsLeon&藤ヶ崎矢子。中森の「熱さを見せるためPURE-Jの選手とは組まない」 という主張によりカードが変更されての闘いは、 中森のハイキックから春日がブリッジの形からの押さえ込みで矢子 から3カウントを奪取。マイクを持った春日は、「私はPURE- Jのタッグのベルトを狙っています。 現在パートナーを探してるんですけれども、 もちろん華ちゃんも候補の中の1人です! まだまだ本気でベルトを獲りたいと思っているので、 自分に最適なパートナーをしっかり見つけてベルトを獲りに行きま す」とアピール。
カーテンコールでは勝が沙紀の手を引いて2人でリングに上がると、「長い間タッグパートナーに恵まれなかった自分ですけれども… 春日萌花、オマエだけじゃないんだよ、 タッグのベルト狙ってんの。 ウチらだってタッグのベルト狙ってる。そうだよな?」。沙紀も「 そうだそうだーっ!!」と応じ、タッグ王座挑戦を宣言。 WANTEDも「あきらめてないからな」と割って入る。 この状況にボリショイは「私は常々、 ベルトが欲しいという人とは全員とやりたいと思ってきましたが、 本当に試合が限られてきました。あと半年、 1人1人とやるわけにいかないので。 このタッグのベルトが欲しいという人は皆さんで闘って、 ナンバー1を決めてきてください。 トーナメントでもリーグ戦でも近々開催したいと思います。 私は春日選手のプロレスへの情熱はすごく好きで、 こうしてフリーの選手がただ“呼ばれたから試合に出る” じゃなくて、 ちゃんと自分の目的を持ってしっかり発言してくれるところが、 すごく喜ばしくて嬉しいです。 だから春日選手もパートナーを早急に決めて、 勝ち上がった人の挑戦を『P-Ray-L』 が受けたいと思ってます」と状況をまとめる。Leonは「 誰が挑戦してこようが『P-Ray-L』が必ず防衛します」 と必勝を誓った。 ★コマンドボリショイ&桃野美桜のコメント ━━1年ぶりのシングルマッチだったが。 桃野「勝ったからね、いいふうに言ってくださいましたけど、 だからなおさら悔しいです。引退が決まっていて対戦できるのも、 もしかしたらこれが最後かもしれないんですけど… まぁいつでもボリショイさんが闘いたいんだったら、 闘ってあげてもいいです」 ボリショイ「コノヤロー。 ホントに私も小さい体でいろいろ体格的に不利なところもあったけ れども、 すごく体の小ささとか上手く生かしてたのでホントに将来が楽しみ な選手で。 私が今さら何か彼女に伝えるとかそういうのではなくて、 なんか純粋に一レスラーとして再会を約束した闘いが引退前にでき て良かったなって。もうみんなに“素晴らしい” って言われてるから、あえて言わない」 桃野「ありがとうございます。知ってます(笑)」 ボリショイ「コノヤロー(苦笑)」 ━━100歳までプロレスをやる? 桃野「はい。100歳までプロレスやって150歳で死にます」 ━━そのために何が必要? ボリショイ「100歳まで? 変わらないために変わり続ける。進化を続けてください」 桃野「はい、ありがとうございます!」