4月10日(水)浅草花やしき内 花やしき座大会
「BOLSHOI FINALシリーズvol.7」 19:00
久々の浅草大会。ライディーン鋼は有田ひめかと大型同士の肉弾戦を繰り広げ、ラリアットの連打からフロッグ・スプラッシュで圧殺。
アクトレスガールズの谷ももに胸を貸したKAZUKIはコーナーからのニードロップの連発でキャリアの差を見せつける。
勝愛実と藤ヶ崎矢子の純血シングル対決は、粘りを見せる矢子が食い下がり接戦に。ダイビング・エルボーからダメ押しのオレンジ☆ブロッサムで試合を決めた勝は、矢子の手を上げて健闘を称えた。
セミファイナルはコマンドボリショイの引退ロードとして、愛弟子のマリ卍とシングル対決。マリが得意とする卍固めを仕掛けるなど余裕の試合運びを見せるボリショイは、珍しく腕ひしぎ十字固めでギブアップ勝ち。マイクを持ったボリショイは「いかんともしがたい実力差で…最後のシングル、まだ5分しかやってない。私はまだできるよ」。マリは「私もできます!」と力強く返答し、再戦のゴングが打ち鳴らされる。助走つきの掌底で3カウントを奪われたマリは「まだできます! もう1回やらせてください!」と絶叫。「もしかして…勝つまでやるつもりか!?」というボリショイに、マリは「まだ終わりたくないです。勝つまでやらせてください!」と宣言。再々試合はわずか1分、両足で頸動脈を挟み込んだボリショイがマリを絞め落として決着がついた。
メインイベントは無差別級王者・Leonと挑戦者・中森華子の前哨戦第2弾。バックスピンキックの2連発からキャプチュード・バスターにつないだLeonが中森を仕留め、3日前の大阪大会での借りを返した。
カーテンコールでは勝が、「私は正直“今日の闘いが矢子とシングルで良かったな”と、そう思わせてくれる試合だったと思います。私は矢子の未来に期待をしたいです。皆さんもそうですよね!?(会場から大きな拍手)もっと矢子の未来を見ていきたいです」と言葉をかける。フラフラの足取りでリングに上がったマリ卍は、「一時はどうなることかと思ったボリショイさんとのシングルマッチだったんですけれども、貴重なシングルマッチを組んでくださり、そして私はボリショイさんの引退ロードで3回もシングルマッチしました~っ!! 最後おぼえてないことが悔しいし、この体の痛みと悔しさを忘れずもっと強くなるので、応援よろしくお願いします!」と決意表明。ボリショイは「私の引退試合の3人目を発表したいと思います。3人目は“PURE-Jの顔”。これからPURE-Jを背負っていく選手と、最後の闘いをしたいなと思いました。なので今の時点では決まっていませんが、4月21日の無差別級選手権の勝者。Leonが防衛したらLeon、そして中森が新王者になれば中森を私の最後の対戦相手にして、PURE-Jの未来へつなげていきたいと思います」。
さらにボリショイは「引退前なので、もう1つだけ言わせてください。私、PURE-Jになってからオレンジ色をテーマカラーにしてきました。太陽が出ないと虹は出ないので、私は虹を作り出す太陽になりたいなと思ってオレンジ色を選びました。その私が引退することでPURE-Jのオレンジ色がなくなってしまいます。マリちゃんは青のコスチュームだけども、太陽のようなマリちゃんにはオレンジが合うと思ってる。これをマリちゃんに譲りたいと思います。(オレンジの衣装を手渡して)今まで通りの明るいマリちゃんで十分なので、これからオレンジで頑張ってください」とエールを贈った。
★マリ卍のコメント
「昨年末からボリショイさんの引退ロードに…まだベニータも来てなかったし、ボリショイさんが現役の間で1番最後にデビューするのは自分だと思っていたので、“私がシングルマッチしなきゃ!”って思ってたのに(足のケガで)欠場になってしまって、どうなるのかなって思ってたんですけど…。ボリショイさんもしっかり私の気持ちを汲んでシングルマッチを組んでくれたので、すごいありがたかったんですけど明らかな実力差があったので…。最後を覚えてなくて、どうだったのか心に刻めなかった悔しさと体の痛みを忘れずに、もっと強くなろうと思ったし頑張っていきたいと思います」
━━試合後にはボリショイからオレンジ色を託されたが。
「すごい嬉しいです。ベニータも久怜愛(くれあ/練習生)もいるのに自分に譲って頂いたってことは意味があることだと思っているので。しっかりPURE-Jを自分が明るく照らしていきたいと思います」