【レポート】8月18日(日)板橋グリーンホール 13時

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8月18日(日)板橋グリーンホール 13時
「PURE-SLAMシリーズvol.1」

3年目に突入したPURE-Jの板橋大会は、JWP時代から毎年恒例となっているプラム麻里子さんの追悼大会。入場式では出場選手がリングに上がり1分間の黙祷が捧げられて大会がスタートした。

オープニングマッチはマリ卍とデビュー2戦目の久令愛による純血対決。ドロップキックの連打からボディースラムで投げ切るなど積極的な攻めを見せる久令愛はグラウンド卍固めも耐え抜くが、マリはストレッチプラムでギブアップ勝ち。

初タッグとなるKAZUKI&谷ももの『はんなり膝小僧』は、中森華子&関口翔を相手に2人で「ももざんまい!」から「オー!」を決めるも、谷のヒザ攻撃のラッシュを凌いだ中森がフィッシャーマンズ・スープレックスからシャイニング・ウィザードにつないで3カウント。

半年ぶりのシングル対決となるLeonと勝愛実は、この日も激しい攻防を展開。イナズマバスターからのダイビングエルボーでLeonを追い込む勝だったが、Leonはマッド・スプラッシュからスピンキックで反撃。スピアーで勝をなぎ倒すと、すぐさまクラッチ・デ・ガオーでフォールし試合を決めた。

デビュー7周年を迎えるライディーン鋼とPURE-J初参戦の優宇の闘いは、期待にたがわぬ肉弾戦に。ラリアットの連発からバックドロップを放つ鋼が、ライディーンボムでとどめを刺して記念試合を白星で飾る。

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休憩時間にはコマンドボリショイとキューティー鈴木さんがリング上でトーク。プラムさんのエピソードなどが語られた。

セミファイナルでは前週の後楽園ホール大会でデイリースポーツの新タッグ王者となった春日萌花&真琴に、“ボリショイの姉妹弟子”AKARI&米山香織が挑戦。米山の元気の良さに引っぱられるようにイキイキと闘うAKARIはミサイルキック、ワキ固め、アルゼンチン・バックブリーカーと持てる技を駆使して真琴を攻め立てるが、スピアーで動きを止められると春日・真琴が怒涛の大技攻勢。最後は真琴が滅多に見せないデスバレーボムで3カウントを奪取し初防衛に成功した。マイクを持った春日は、「私たちがベルトをしっかり防衛しました。…ということは、PURE-Jの真ん中が私たちっていう構図は変わらないんだよ!! ベルトの挑戦、どんどん受け付けてるんで! すぐにでも防衛戦やりたいと思ってます。PURE-Jだけではなくいろんな選手、どんどんかかってくるの待ってるぞー!!」と挑戦を呼びかける。

メインイベントはプラムさんのメモリアルマッチとして、PURE-J7選手(※AKARIはタイトル戦に専念するため不参加)によるオンリーギブアップルールのバトルロイヤル。レフェリーのテッシー・スゴー、ボリショイも加わってのストレッチプラムの競演、複数の選手による関節技でのギブアップなどバトルロイヤルならではの場面が続出する中、最後は勝とマリの2人残りに。ヒザ十字でギブアップを奪い優勝した勝は、「真夏のバトルロイヤルを制したということは2019年の夏女は勝愛実だーっ!! オンリーギブアップというルールで優勝できたということで、私のファイトスタイルとは異なるんですけれども、これから少しずつサブミッションを勉強していこうかなと思いました」と意気込みを語った。

以下、各選手のコメント

★コマンドボリショイ
「毎年、命日に近い日曜日にプラムさんの大会をさせてもらってるんですけど、メンバーは年々少しずつ変わっていくんですけれども、やっぱり伝えたい思いは同じなので。PURE-Jの全選手にプラムさんのことをよく知ってもらって、そして会場に集まってくれるお客さんたちにも知ってもらいたいなと思って続けてます」
━━各団体や選手にも浸透してきたと思われるが。
「浸透はしてて、でもやっぱり救命講習の技術だったり、まだまだ選手が学ばなきゃいけないことはたくさんあると思うので。怠らないで続けていきたいと思います」
━━タッグのベルトを春日萌花&真琴に奪われたが。
「流出してしまったことで、よりおもしろくなるんじゃないかなと感じてます。チャンスは平等だと思うし、このベルトにPURE-Jの選手以外の人が挑戦する可能性もあるわけで。それをPURE-Jの選手で、ボケっと見てる選手はもちろん誰もいないと思うんですけど…。防衛戦の幅が広がっておもしろくなるんじゃないかと思ってます」
━━旗揚げから3年目に突入したが、各選手への期待など。
「私、身内になるとすごく辛口になるのでちょっとあんまり…(苦笑)。まだまだこんなもんじゃないです。3年目はさらに個々の選手が自分のカラーを自力で押し出せるように、なっていってほしいと思ってます」
━━デビューしたばかりの久令愛について。
「すごくいいと思います。伸びしろもあるし本人も貪欲だし。嬉しいことに“サブミッションを覚えたいです”って言ってるので、いろいろ教えてあげたいなと思ってます。こうやってプラムさんが私に教えてサブミッションの奥深さを、また後輩たちに伝えていけるのが私も嬉しいです」

★ライディーン鋼
「(優宇について)すごいですね、大きい体。人のことは言えないんですけど、なんかやっぱ迫力があって当たり甲斐があるなって思いますね。7周年、あっという間でしたね。こないだまでタッグのベルト持ってて8月11日の後楽園で獲られたんですけど、ここまでのキャリアになったことは自分の中ではすごいなって。自分が続くと思ってなかったので、ある意味(苦笑)。これからまたキャリアを重ねてもっともっと強くなっていきたいと思ってます。まずはPURE-Jのトップに立つこと。あとは後輩をどんどん自分が育てていきたいなって思ってます」

 

★優宇
「(鋼について)大きくて重かったです(苦笑)。最後の技(ライディーンボム)はすごかったですね。自分もそこそこ体重があるほうなので、体を大きくしているところですし、ここまでしっかり上に上げられるってことはなかなかないので、とても刺激になりました。海外で帰国日が近くなると必ず不安になることがあって、待っててくれるお客さんがいるのかどうか? どっちが主戦場とかってわけではなくて、日本もイギリスも自分の故郷(ふるさと)だと思って闘ってるので。ただ日本のお客さんからすると“あっちがホームなんでしょ?”って言われちゃったり。所属団体があっち(イギリス/EVE)なんですけど“待っててくれないんじゃないかな?”、“歓迎されないんじゃないかな?”っていう不安な気持ちでいつも帰って来るんで。でも声かけてくれたりとか、何より試合に呼んでくださる各団体の方がいるのでこうやってプロレスができるので、ホントに感謝してますね」