【レポート】8月16日(日)板橋グリーンホール 17時半

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◇8月16日(日)板橋グリーンホール 17時半
「PURE-PLUM2020」

 毎年恒例となっている、1997年に試合中の事故で逝去されたプラム麻里子さんのメモリアル大会。試合前に黙祷が捧げられ、ボリショイは「もう今、プラムさんと実際に手を合わせた選手はだいぶ少なくなってきましたが、私たちができることは、プラムさんに教わったことを後輩たちに伝えていくことだと思っています。今こうして世の中が大変なことになっていますが、プラムさんが大好きだった女子プロレスの明かりを消さないように、これからも全力で頑張っていきたいと思います。皆さんの熱い応援をこれからもよろしくお願いします」とあいさつ。
 第1試合ではデビュー2戦目の大空ちえが倉垣翼にチャレンジ。この日もモンキーフリップを成功させた大空は倉垣をボディースラムで投げてみせるが、最後はアルゼンチン・バックブリーカーにギブアップ。




 ライディーン鋼と春日萌花は、JWP発祥で長い伝統を持つ2カウントフォールルールによるシングル対決。丸め込みの応酬から鋼は意表をついたラ・マヒストラルへ。しかし、これを凌いだ春日がお嬢様クラッチで2カウントを奪ってみせた。
 『愛卍』勝愛実&マリ卍は、山下りな&谷ももと激突。愛卍と山下と激しいぶつかり合いに谷も得意のニーで攻め込んでいくが、タッグワークで勝る愛卍の連続攻撃から、マリがストレッチプラムで谷を仕留める。
 セミファイナルでは米山香織の緊急欠場によりLeon&高瀬みゆきの『RED SOUL』が久々の登場。KAZUKI&中森華子のタッグ対決は、無差別級選手権試合を控えるLeonとKAZUKIが序盤から火花を散らし、4人の動きが止まらないまま20分ドローで決着はつかず。マイクを持ったLeonは、「今日は引き分けてしまったけど8月30日・新木場、KAZUKIさんと初の防衛戦、必ず私が勝って無差別のベルト防衛するんで皆さんぜひ来てくださいね。そして、みゆき! 今日は急きょ参戦、本当にありがとう。次は絶対、対角でやりたいと思ってるから『RED SOUL』の未来のためにも、また次、楽しみにしてるよ」と話し、高瀬と握手を交わした。
 メインイベントは恒例のオンリーギブアップルールによるバトルロイヤル。しかし今回は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、リング上での三密を避けるため時間差入場方式に。リング上が最大でも5人となるよう、失格する選手が出ると次の選手が登場してくる形で行なわれた。ボリショイも乱入してストレッチプラムとビクトル投げ式ヒザ十字固めを披露する中、最後に残ったのはLeonとKAZUKI。KAZUKIが巴投げから押さえ込むサルタヒコ固めで王者・Leonからフォール勝ちを収めた。




 カーテンコールでKAZUKIは、「どんな形であれ無差別級チャンピオンに今日勝ったのは私です。8月30日は私がベルトを獲って、同年代の方々の“中年の星”となれるように輝いてみせますので、応援よろしくお願いします!」と意気込み。最後に登場したLeonは、「今日は2試合とも悔しい結果となってしまったんですけども、気持ちを切り替えて! 8月30日・新木場、KAZUKIさん相手にきっちり防衛しますんで。会場に足を運んでくださる皆様、そして天国で見守ってくれるRayちゃんに最高の勝利を届けたいと思っております。その瞬間をぜひ見に来てください!」と締めた。