【レポート】11月1日(日)板橋グリーンホール 13:00

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第1試合では藤ヶ崎矢子が大畠美咲と初対戦。裏拳の連打をカウント2でキックアウトした矢子に、大畠はコーナー最上段からのダイング・ボディープレスでとどめを刺す。

ガウンの下にドラえもんのTシャツを着こんできた花月は、同じくドラえもん好きのKAZUKIに対し「ドラえもん・コントラ・ドラえもん」の条件マッチを提案。試合中には互いにドラえもんに関するクイズを出し合う場面もあり、最後は花月が3カウントを奪取。試合後はKAZUKIがじゃんけん対決を申し出て花月がパーを出して勝つが、KAZUKIは「ドラえもんならグーだろ!」と主張し抗争継続を訴えた。


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マスクウーマン3名による3WAYマッチは敵味方が激しく入れ替わりながら立体的な攻防を展開。丸め込みの応酬から最後はLeonがボリショイとRayを2人まとめてクラッチ・デ・ガオーで押さえ込んだ。Leonはボリショイに「こないだの新宿の借り、返しましたよ」と勝ち誇り、Rayは11・14FMW新木場大会で行なわれるLeonとのシングル戦について「今と違うハヤブサRayをお見せできることと思います」と勝利を誓う。ボリショイは「私たち女子プロレスを代表するマスクウーマンとして、これからもどんどんマスクウーマンの価値を高めていけるような闘いをしていきましょう」と話し、尾崎魔弓から一任されている次回の無差別級タイトル戦について、明後日(3日)に調印式を行なうことを宣言した。

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休憩時間にはJWPのOGで、現在がんと闘病中の渡辺えりかさんがリング上からあいさつ。「2013年に胃がんステージ3Bということで、胃袋と胆のうの全摘出をしました。おかげで25キロ痩せることができました。今年の3月に肝臓に3ヶ所転移が見つかって、もう手術とか無理ということで延命治療ということで。ホントはもうあと半年の予定なんですけど、ちょっと気配がないので、もうちょっと延ばしてもらおうかなと思って治療をしています。今回、全然なんの協力もできてなかったのにみんな助けてくれるということで…何もできないのは悔しいのでさっさと治して、延命じゃなくて完治目指して、がんなんかぶっつぶしてやろうと。私に棲みついたことを後悔させてやろうと思ってます。元気になった姿を見せて恩返ししたいと思ってます」と意気込みを語った。

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セミファイナルでは中島安里紗とSareeeが3度目のシングルマッチで対戦。激しいエルボーの応酬から裏投げを決めたSareeeは、強烈な張り手を一閃。しかし、カウンターの一撃で形勢を逆転した中島が、だるま式ジャーマンで3カウントを奪っってみせた。マイクを持った中島はSareeeに対し、11・20JWP&ディアナ合同興行について「対抗戦ではないけど、私はいつでも対抗戦のつもりでいるから。対戦するかわからないけど、どっちが新宿FACEで主役になるのか勝負しよう」と呼びかけ握手を交わす。

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メインイベントでは春山香代子&倉垣翼&米山香織のブルキャッツが最後のトリオを結成。中森華子&ラビット美兎&ライディーン鋼が迎え撃った。試合途中でダメージの大きい美兎が戦線離脱するアクシデントが発生するが、中森と鋼が2人で奮闘し、終盤には美兎も復活。鋼を捕らえたブルキャッツは米山のダイビング千豚♪、倉垣のムーンサルトプレス、春山のダイビング・ギロチンの連続攻撃で有終の美を飾った。マイクを持った春山は「いつも泣いて…絶対強くなろうって3人で誓ってやってきて、もう今はそれぞれ違う道に行ってみんなバリバリ頑張ってます」。セコンドについていた渡辺えりかさんを呼び込むと「(アキュート冴を含めた)寮生5人で辛い時期が長かったんですけど、そのぶんちょっとのことがすごく幸せで、今でも姉弟のような感覚です」と話し、最後は4人で手を上げた。

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以下、各選手のコメント

★ブルキャッツ
春山「すごい楽しかったです」
米山「途中でちょっとラビット美兎が戦線離脱したりとかあったんですけど、でもいろいろあっても、なんか“このメンバーなら安心かな?”っていう安心感がすごいあったり。最後もただで終わらなかったのがブルキャッツっぽいのかなと思います(笑)」
春山「そうですね、いろいろありすぎたので…」
倉垣「春山がいなくなることをもっと鋼とか美兎とか…鋼とかはやっぱりパワーファイターなので、もっともっといけると思うので。ガンガンいって、春ちゃんを安心させてほしいですね。もう100%で最初からきてほしい。それを今日、学んでくれてたらいいなと思います」
春山「下の子にも何か伝わってたらいいんですけど、必ず伝わってくれてると思うので、これを機にもっとみんなバリバリに…。ダメだったからって落ち込むんじゃなくて、ダメだからこそどんどん上に行けるような気持ちになってほしいです」

★中島安里紗
「楽しかったですし前回シングルしたときよりも、すごい成長してるなっていうのは感じたし。主張を感じました」
━━印象に残った攻撃やシーンなどは?
「やっぱり最後の最後まであきらめないっていうのをすごい感じたのが、エルボーで追い込んでるときに、最後の最後まで裏投げを狙ってきてたっていうのが。だいたいあそこでエルボーで追い込んでいくと心が弱っていくのを感じるんですけど、そういうのがなかったのがすごいなと思うし。守ってるだけでは勝てないと思うので、そこがさらにプラスに働いていけばいいのかなと思います」

★Sareee
「今日もボコボコにやられてしまったんですけど、でも中島さんと試合すると思い切りやり合えるので、すごい楽しかったんですけど負けてちゃダメだと思うし、中島さんも“今の世代の闘い”ということを言ってたので、もっともっと攻められたんじゃないかな? っていうふうには反省してるんですけど…。思い切りやられてすごい悔しくて、思い切りやり返す…自分そういうプロレスができるのが、すごい楽しいです。中島さんとは何回でも当たりたいと思ってます」
━━中島に勝つためには何が必要?
「なんだろう…? でも、気持ちでは自分も負けてないと思うし。裏投げも今日出したんですけど、フォールにいく体力っていうか元気がなくて乗れなかったので、そこをもっと技を決めて。負けてばっかじゃダメだと思うので“次は勝つ!”ぐらいの勢いでいきたいです。いつまでも負けてられないです」