【レポート】6月26日(日)新木場1stRING「同期愛タッグトーナメント」 18時半

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 PURE-J久々の新木場大会は、所属選手たちがそれぞれ同期の選手とペアを組み、7チームで優勝を争う『同期愛タッグトーナメント』を開催。入場式では谷もも&網倉理奈による選手宣誓、続いてリングに上がったボリショイは「くしくも今日6月26日は31年前、私が同期11人と脱走した日です」と明かすと、「苦楽を共にした同期は一生忘れることのない、かけがえのない存在です。今日は全選手が同期愛あふれるファイトを見せてくれると思います」とあいさつして試合がスタート。

 1回戦・第1試合は22年のキャリアを持ちJWPで長らく共に過ごしてきた『YoneLeo』Leon&米山香織と、キャリア16年でデビュー戦で闘った間柄でもある『残酷ゴジラ』中森華子&松本浩代が激突。事実上の決勝戦とも言うべき顔合わせは、中森がシャイニングフラワーから鎮魂歌ドライバーにつないで米山を追い込むも、中森を後ろから押し込んで松本と鉢合わせた米山が、後方回転から押さえ込んで逆転勝利。


 1回戦・第2試合では吉本女子プロレスJd’でデビューで今年25周年という大きな節目を迎えた『柔25』KAZUKI&藪下めぐみが、この夏にデビュー2周年を迎える大空ちえ&海樹リコの『海空~sea sky~』と対戦。大空を捕らえたKAZUKIが蒼魔刀、ダイビング・ニードロップ、デス・バイ・ロドリックとフィニッシュ技を立て続けに放っていくが、海樹がKAZUKIの虚を突いて背後からの一撃を加えると、クルリと丸め込んだ大空が大金星を上げてみせる。


 1回戦・第3試合、8月にデビュー10周年を迎えるライディーン鋼は『COLOR’S』で大活躍中のSAKIとともに『ワイルドサンダー12’s(トゥエルブズ)』を結成し、キャリア3年で今大会唯一のPURE-J純血タッグとなる『くれあかり』AKARI&久令愛がこれに挑む。鋼がAKARIにフライング・ニールキックから投げっぱなしジャーマンを放つと、SAKIとともにリバース・スプラッシュの連弾。鋼のムーンサルトプレスをかわしたAKARIが反撃を見せるが、鋼が巨体を生かしてのラ・マヒストラルで押さえ込むとAKARIは返すことができず。


 2回戦・第1試合はLeon&米山vs大空&海樹。まだ1回戦のダメージが癒えていない米山がつらそうな表情を見せる中、開始早々にLeonが大空にスピアーを放つと、すぐさま米山が後方回転。速攻を狙った米山だったが体勢を切り返した大空が電撃の3カウントを奪い、2試合連続の大金星で決勝戦へ。


 2回戦・第2試合はシード枠の『もも☆あーみん』谷もも&網倉理奈と、鋼&SAKIが対峙。網倉のダイビング・セントーンから谷がコーナーからのダブルニーを投下してSAKIを攻め込んでいくが、鋼&SAKIは対角線コーナーから同時に放つリバース弾を発射。網倉のセントーンを谷に誤爆させたSAKIが、ランニング・ブレーンバスターを放って決勝進出を決める。


 休憩時間を挟んでのメインイベントは、互いにこの日3試合目となる大空&海樹vs鋼&SAKI。残る力を振り絞って闘う大空は鋼をフィッシャーマンズ・スープレックスで投げることに成功。しかし横須賀カッターで黙らせた鋼は海樹にラリアットを叩き込んで2人を分断すると、必殺の100kgムーンサルトプレスで大空にとどめを刺し、トーナメントを制覇。トロフィーと『あきたこまち』の米俵を獲得した。


★メインイベント後のマイク
 鋼「優勝したぞーっ!! SAKIちゃんありがとう! 大好きだ!!(笑)」
 SAKI「ゴールデンウイーク(板橋大会)にシングルをする条件として“私が勝ったら組んでね・勝たなくても絶対私と組みたいって思わせるから”って言って、今日実現することができて、そして優勝ができてメチャクチャ嬉しい! ありがとうございます!!」
 鋼「言いたいことがある。私もWANTEDとかやってるけど、私たち『ワイルドサンダー12s’』どうでしょう! 良くないですか!?(会場から拍手) 私たち10周年だし、このままベルトも狙っていこうかなと思ってます。どうですか?」
 SAKI「…人生初めてのトロフィーとともにもっともっと欲深く! 鋼っちとベルト巻きた~いっ!!」

 カーテンコールではLeonが自身のプロデュース大会となる次週の亀アリーナマッチをPRすると、8・11後楽園について「PURE-J5周年の記念すべき大会に、私は無差別級王者としてPURE-Jの未来を見せる闘いをしたいと思っております」と宣言。すると中森が待ったをかけ「5周年記念の後楽園大会は、私にとっても大事な大会なんです。今タッグチャンピオンですけど、2冠チャンピオンとして後楽園のリングに上がりたいです」と挑戦を表明する。Leonは「オマエの挑戦受けてやるよ」と7・18板橋でのタイトルマッチを受諾した。


★ライディーン鋼&SAKI
 鋼「私たち今年10周年なので、やっぱりここで結果を残さないといけないと思ったので。優勝できて良かったです。SAKIちゃんと初タッグ組んで本当に楽しかった! 楽しいし嬉しい。これは私たちの宝になります」
 SAKI「初めてのタッグが同期愛タッグトーナメントっていう、同期の絆をみんなきっと確かめ合ったと思うんですよ。私はやっぱりそれをすごく大事にしたくて、今年10周年の節目だし2012年デビュー組の“12”を使いたくて、『ワイルドサンダー12’s』にしました。こうして名前を付けて結果を残すことができてメチャクチャ嬉しい。でももっともっと結果残したいので、ベルトを狙いたい」
 鋼「狙いに行きましょう。私たち最強で最高のタッグチームになっていきたいと思ってます」
 SAKI「最強にワイルドな稲妻になろう!」

★大空ちえ&海樹リコ
 海樹「全部ちえが1回戦と2回戦で勝ってくれて…優勝はもちろんしたかったけど、3回目(決勝戦)は自分が勝たなきゃいけなかったとこだと思うし。シードリングでSAKIと対戦して直接負けて、今日は直接勝ちたかったし…。いろいろ含めホントに悔しい結果だけどこの同期愛タッグトーナメント、ちえの同期に…いっぱい同期がいる中で自分が選ばれたことは嬉しかったし、これを機にどんどん組めたらなと思います」
 大空「最初から強敵、次も強敵…もうずっと上しかいない相手と闘って決勝までせっかく上りつめたのに、大事なところで負けてしまって…(涙)。やっぱ悔しいし、でもあそこまで行けたのもリコがいたからだと思ってるんで、この先も一緒に切磋琢磨して強くなっていけたらなって思いました」
 ━━お互いの関係性について。
 海樹「お互い団体の中で1番若手で、いろいろ相談し合ったりとかしてて。なんか“仲がいい”って言うと違うかもしれないんですけど、自分はすごいライバルだけど尊敬してるし、そういう感じ。仲間だと思います」
 大空「1番負けたくない相手であり1番リスペクトしてる。…ライバルと言えば聞こえがいいかもしれないですけど、まさにその通りだと思ってます。負けん気と根性とかすごい刺激もらってましたし“自分も頑張らなきゃな”って、いつも思いながら見てました」