【レポート】7月17日(日)板橋グリーンホール 17時半

Pocket

 板橋2連戦の初日。第1試合では大空ちえがチェリーに挑むが変幻自在の関節技にほんろうされると、最後はチェリーが折りたたんだ足で首を固める『さくらんぼ狩り』でギブアップ勝ち。試合後は握手を交わす。

 デビュー25周年の記念イヤーのKAZUKIにAKARIが挑む第2試合。キックの連打から丸め込みでのフォールを狙うAKARIに対し、KAZUKIは蒼魔刀からKクラシャーを決めると、コーナー最上段からのダブルニーでとどめを刺した。


 第3試合はLeon&谷ももと『ワイルドサンダー12s’(トゥエルブズ)』ライディーン鋼&SAKIが激突。鋼とSAKIが対角線コーナーから同時にリバース弾を決めると、その後は谷がSAKIをウラカンラナで丸め込むも鋼が救出。谷の顔面にビッグブーツを叩き込んだSAKIがケンタッキーボムで快勝し、鋼とともに笑顔で勝ち名乗りを受ける。


 セミファイナルは久令愛とマドレーヌの同期対決。負傷欠場となったシードリング・海樹リコの代わりに急きょ参戦となったマドレーヌは、海樹のタオルを手に入場すると「リコーッ!!」と叫びながらドロップキックを連発していく。久令愛のチョップとマドレーヌのキックによる撃ち合いも見られ、最後は久令愛のジャーマン・スープレックスで決着。8・11後楽園で決定している梅咲遥とのPOP王座戦に向けて弾みをつけた。


 メインイベントでは『バイオレンス・プリンセス』中森華子&中島安里紗の持つタッグ王座に、『山口』米山香織&関口翔が挑戦。中森のハイキックを関口がすかして中島に誤爆すると、中島も即座に張り手を一閃。しかし2人で向かい合って気合いを入れると、関口にダブルのフロントキックからツープラトンのフェースバスターへ。関口を捕らえた中森が鎮魂歌ドライバーから破天荒の体勢に入るが、ここで中島のエルボーが中森を撃ち抜いてしまう。中島は米山にもエルボーを叩き込むが、倒れた米山が関口の背中にぶつかり、その勢いで丸め込んだ関口が中森から3カウントを奪取。中森&中島は余力を残しながらも逆転勝利を献上してしまった。


 しばらく大の字となった新チャンピオン。ようやく起き上がった関口は「私たち…『山口』はいったい何が起こったのでしょうか…?」。米山はベルトを見て「何これ! 思い出せない」と困惑するが、認定証を自身で読み上げて勝利したことを確認。すると鋼とSAKIがリングに上がり、SAKIは「教えてあげます。たった今チャンピオンになりました! そして私たちが出てきたっていうことは、次の挑戦者は私たち『ワイルドサンダー12’s』だ~っ!!」と叫び、8・11後楽園での挑戦をアピール。関口は「何回でも防衛してやる! かかってこい!」と受けて立ち、米山と2人で「頑張るぞ! オーッ!!」と王座防衛を誓った。


★米山香織&関口翔のコメント
 米山「覚えてない…頭が痛い…」
 関口「すごいエルボーが強かったっていうのは覚えてるんですけど…」
 米山「野蛮人(中島)の殺人エルボーだよ。バイオレンス・プリンセスじゃなくて“残酷野蛮人”だよ~。でも、そのヒドいチームに勝ったから当分防衛戦いいかなと思ったんだけど、なんか約束しちゃってたみたい…」
 関口「でも絶対にあの2人から勝ってこれから先、何十回も何百回も防衛しましょう!」
 米山「次は夢の中じゃなくて現実で勝ちたいな」
 ━━鋼&SAKIについて。
 米山「チーム名センスあるなって思うんですけど、米山と関口の『山口』には敵ってないかなって思います」
 関口「『山口』が最強で最高なタッグ名だと思ってるので。勝ちます!」