【レポート】5月5日(日)板橋グリーンホール 17:30

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5月5日(日)板橋グリーンホール 17:30
『GW板橋3DAYS祭り 2019 レッツゴー!令和!vol.3』

3連戦最終日。マリ卍とAKARIというPURE-Jで最もキャリアの浅い2人の初シングル対決は、1年先輩のマリがグラウンド卍固めでギブアップ勝ち。

第2試合ではLeonを相手に得意のヒザ攻撃を連発して攻め込む谷ももだったが、走り込んでくる谷をケブラドーラ・コンヒーロで切り返したLeonは、noki-Anバックブリーカーで追い打ちをかけて快勝。

休業前のラストマッチとなる藤ヶ崎矢子は駿河メイと対戦。エグい角度の逆エビ固め、キューティー・スペシャルと腰への集中攻撃で追い込んでいくが、丸め込みを切り返した駿河が3カウントを奪ってみせた。

セミファイナルではタッグ王者のWANTED☆ウォリアーズが米山香織&春日萌花と激突。合体技・太陽の塔は不発に終わったものの、KAZUKIがダイビング・ニードロップからデス・バイ・ロドリックにつないで春日を仕留める。

メインイベントでは無差別級王者・中森華子が勝愛実と一騎打ち。雪崩式のオレンジ☆ブロッサムからダイビングエルボーを決める勝だが、あと一歩届かず中森がバズソーキックでチャンピオンの貫録を示した。マイクを持った中森は「私がPURE-J認定無差別級チャンピオンだ!! まだまだまだまだ、オマエには負けるわけねぇんだよ!! でも今日、愛実とメインでシングルで闘って、アンタみたいなヤツがPURE-Jにいるんだったら! PURE-J、もっともっとおもしろくしていけると私は今! 確信したよ! 私がPURE-Jの顔として、エースとしてチャンピオンとして、もっともっと熱く盛り上げていくので、目を離さずこれからも見に来てください。今日は本当にありがとうございました!」と叫ぶ。

カーテンコールではマリ卍が「PURE-Jでメインイベント(3連戦の初日)は初めてで、明確な目標も見つかって実りの多いゴールデンウイークとなりました。目標に向かって頑張っていきます!」。Leonは中森について「ベルトを失ったけど別にあきらめたわけじゃないし、私こそPURE-Jだと思ってますし、私は私のやり方でPURE-Jを盛り上げて大きくしていきたいと思います!」と意気込み。会場からの声援に涙ぐむ矢子は「明日から休業してしまいますけど、私はこの3日間でプロレスがもっと大好きになりましたーーっっ!! 私は必ずこのプロレス界に戻ってきますので、それまで待っててください! ありがとうございました!!」とあいさつ。KAZUKIは「私だって守りに入ってるわけじゃありませんから。令和は攻めさせてもらいます。5月は私のデビュー月です。毎年、無差別のベルトに挑戦すると決めてます! なので5月16日、花やしきで中森華子の持つ無差別級のベルトに挑戦するぞ!!」と挑戦を表明。中森が快諾すると、KAZUKIは「私は『中年の星』として輝いてみせますので、ぜひ応援よろしくお願いします!」と呼びかける。

勝は「PURE-Jのテーマカラーは何色ですか!? PURE-Jのテーマカラーは虹色です。それは“みんながそれぞれのカラーで輝けるように”、そういう意味が込められています。私はPURE-Jの顔は1つにしなくたっていい、そう思います。私は私のカラーでPURE-Jの顔になってやる!!」。最後に登場した中森は「私は何回も言いますけど、PURE-Jの選手と一緒になって頑張っていこうなんてさらさら思ってません。やっぱり個人個人、自己主張していかないとPURE-Jはこれ以上、大きくなっていかないと私は思っています。でも今日愛実と闘って、私が思ってる以上に愛実はすごく自分を持ってて、“どんどん出していこう”っていう気持ちが試合をしてすごい伝わってきました。これからPURE-J、もっともっと大きくしていくので、ついてきてください! KAZUKIさん、“重大発表する”ってアオって、みんなの反応…イマイチだったんじゃないですか? KAZUKIさんが挑戦者でいいですか!?(会場から拍手)…中年の星、すごい素晴らしいと思っています。だから私は必ずKAZUKIさんから防衛して、中年の星より何倍も輝いてやります!」と締めた。

以下、各選手のコメント

★コマンドボリショイ
━━3連戦を振り返って。
「引退後、初めての通常興行ということで、今までと違った観点でPURE-Jを見てみたいなと思って、初日は当日券売り場。お客さんがどんなファーストコンタクトというか、どんな感じで会場に向かってきてくれてるのかなっていうのが知りたかったので。当日券のチケットとかお金の動きとか、普段なかなか触れることのなかった部署に携わらせてもらって、南側の後方からお客さんと一緒にイスに座って。私が今回気づいたことは、これからPURE-Jでどんどん生かしていこうと思うんですけど、選手のパフォーマンスだったり、“なんでこの技やる時、こっち向かないか?”とか。私が外からPURE-Jを見ることで、伝えてあげられることがあると気づきました。やっぱりどうしても指導者の目で見てしまうので、ダメ出しではないんだけども、もっと良くなる部分がいろいろ見えました。2日目は本部席に座らせてもらって、実際に音響の人やリングアナウンサーがどんな動きをして試合を見てるのかなと。本当にセコンドに行きたかったりとか、近くの選手に声をかけたいなと思ったんですけど、そこをグッとこらえて本部席にいたんですけど、けっこう忙しいんだなと思って。私たち勝手に“マイク早くよこせ!”とか言ってたんだけど、意外とやることがいっぱいあって、音もなかなかすぐ出ないし。それは選手側からもっとサポートしてあげることがもっと必要なんじゃないかなとか、裏方のことも勉強になりました。そして今日はカメラマンの方がどんな目線で試合を見てるのかなと思って、今日iPhone片手に試合を撮ってみたんですけども、気が付いたのは紙テープで自分の視界もけっこう見えなくなるものなんですね。ちゃんとカメラを見る人とか、まったく関係ない人とか。また、これも続けていきたいと思います」
━━リング上での各選手の主張について。
「中森はちょっと言葉足らずだったのかな? って思うのが、よく“みんなで頑張っていこうジェイ!”とか言ってるけど、それじゃもうちょっとダメなんですよ。私もそこには食傷気味で。みんなが頑張らなきゃいけない、選手1人1人がみんなで頑張りましょうと言ってるうちは、誰かがラクをしても誰かがフォローしてくれる。目立つ人だけが頑張ればいいとか、縁の下の力持ちもいるんだけども表面に出てる人だけが頑張ってるふうに見えるとか、それもよくないし。みんな個々が花になって頑張らないと。“私は縁の下でいいや”とか“求められたときだけでいいや”とか、そういうのではなくて。もうフル回転で自分たちがもっともっと前に。個々の自覚、個々の責任感が1つの集合体になってPURE-Jの大きな力になると思うので。“みんなで頑張りましょう”という表現を変えて“どれだけ頑張ってるのか? 自分の胸に聞いてみろよ”っていうことを華子は言いたかったんじゃないかな? って思うので。みんなきっと頑張ってるとは思うんだけども、頑張るのは当然。プロレスラーなんだから、いい試合するのは当然。その当たり前のことをどれほど真剣に取り組んでるか? っていうところに私もまだまだ胸を張って言えないところがあるので。もっともっとみんなには変わってもらいたいし、これから変われると思うし。PURE-Jの顔は1つではなくて、テーマカラーのレインボーは見方によっていろんな色があって、選手それぞれカラーがあって、それぞれは素晴らしいから自分たちの色を生かせるように。どの面から見てもPURE-Jが輝いていられるように、みんなそれぞれが顔になったらいいと思う」

★藤ヶ崎矢子
━━駿河メイについて。
「試合を見てて、やっぱり私にない若さっていうか存分に発揮してて“すごいプロレスを楽しんでるな”って、今日試合やってて思いました」
━━休業前の最後の試合となるが。
「まさかメイちゃんに負けるとはちょっと思わなかったんで…でも、すごい充実した3連戦でもあるし、悔いはないです。ケガなくリングを降りれるだけでも私は嬉しいです」
━━今後について。
「いつ戻ってくるかまだわかんないんですけど、なるべく早くプロレス界に戻ってきたいなって思います」

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★駿河メイ
「矢子さんと対戦するの初めてで、最初からヒップの重みが…“軽自動車ぐらいあるんじゃないかな?”ってぐらい重くて…(苦笑)。もう大迫力でした」
━━闘った選手たちから鉄のようだと言われているが。
「鉄もそうですし、もう象とか…なんかもう莫大な宇宙レベルの破壊力でした」