【レポート】7月28日(日) 北千住・東京芸術センター ホワイトスタジオ 13時

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7月28日(日)
北千住・東京芸術センター ホワイトスタジオ 13時
「レッツゴー!令和!vol.10」

旗揚げ2周年の後楽園ホールを2週間後に控えての北千住大会。久令愛(くれあ)はライディーン鋼を相手にエキシビションマッチを行ない、試合後はコマンドボリショイが「久令愛のデビュー戦の相手をしたいという選手から直談判を頂いてるので、その気持ちを汲み取りましてですね、決定しました。KAZUKI!」と発表。KAZUKIは「私が久令愛が赤ちゃんの頃から知ってまして、PURE-Jの誰よりも久令愛のことをわかってると思います。過去に私は11人もの選手のデビュー戦の相手を務めてきました。プロレスラーとしての久令愛の筆を下ろすのは私しかいないと思い、ボリショイさんに直談判しました。この日私はタッグのタイトルマッチと2試合になりますが、必ずタッグのベルトも防衛しますので、2試合やっても絶対負けません!」と話し、久令愛と握手。久令愛は「後楽園まであと2週間、私が尊敬してやまないKAZUKIさんとのデビュー戦も決まって、しかも若手が主役のピュア・プリンセスにも出させて頂けること、ホントにありがたく思ってます。大好きなKAZUKIさんとデビュー戦ができるからこそ、この2週間で練習して本気で…本気で勝つつもりでいきます! 闘います! 皆さん、ぜひ応援のほどよろしくお願いします!」と決意を語った。

続いてボリショイは9・4浅草での復活が発表されているPOP(プリンセス・オブ・プロレスリング)王座について、「いろんなベルトが乱立したりキャリアの浅い選手が団体の長を務める団体があったりとか、“そういう中でベルトをどう争っていったらいいのかな?”っていうのに正直悩みました。最終的にですね“新しい規定にしましょう”ということで、このピュア・プリンセスから変わります。キャリアは問いません。そしてピュア・プリンセスに出た全選手に権利があります。試合に勝っても関係ありません。1番心に響いた選手、会場に集まった皆さんがMVPを選んでください。そのMVPがPOPの新王者になります。防衛戦というのは次のピュア・プリンセスにその選手に出てもらい、またMVPを選出するという…高校野球の優勝旗みたいな感じだと思います。まだ出場枠があるので、出場したい選手がいたらPOPのベルトを狙って参加してくれたら嬉しいと思っています」。すると中森華子が挙手して「私、出たいです! だって(キャッチフレーズが)『残酷プリンセス』だからです! “プリンセス”は私のものです! 若手の壁でもなんでもなってやりますよ、私は」とアピール。ボリショイは「じゃあ中森華子の出場、決定します」と即決した。

第1試合はマリ卍と谷ももの同期対決。グラウンドでの卍固めを耐え抜いた谷に対し、マリは初公開のストレッチプラムでギブアップ勝ち。

チリに帰国していたAKARIは約1ヶ月ぶりの戦線復帰で勝愛実と対戦。リバース・スプラッシュからラリアットを叩き込んだ勝が、イナズマバスターでとどめを刺す。

Leonを相手に気の強さで食らいつくMariaはLeonの背中にしがみついてのスリーパーなど見せ場を作るが、最後はスピアーからのマッド・スプラッシュに力尽きた。

セミファイナルとメインイベントは8・11後楽園大会のタイトルマッチの前哨戦。タッグ王座を争うKAZUKIと真琴のシングル対決は、開始早々からニーリフトを連発して「オー!」のアピールを狙うKAZUKIに、背後から真琴が丸め込むなど序盤から早い展開に。その後も丸め込みの連続からわずか2分半で真琴が3カウントを奪うと、マイクを持ったKAZUKIは、「今ので勝ったと思うなよ!? 後楽園はな、オマエを2分30秒以内に仕留めてやるからな!」と捨てゼリフ。

メインイベントは中森華子&ライディーン鋼 vs 永島千佳世&春日萌花。4人が入り乱れる中、中森のハイキックを身をかがめてかわした永島が緑の毒霧を噴射。すかさず鋼の肩口に飛びついた永島は腕を取りながらグラウンドに持ち込むと腕固めでギブアップを奪い、最後の前哨戦を制した。

マイクを持った永島は「おい中森! オマエ、後楽園で真っ赤に染めてやるからな!」と言い放ち、春日も「おい鋼! PURE-Jの顔になるっていう覚悟、ほんのちょっとしか続かなかったじゃねぇかよ! 私は怖いKAZUKIを知ってるけど、KAZUKIだってあっさり負けて…流れに乗ってるのはどちらですかね? 私たちですよね~!? オマエらのタッグベルトぜってー獲ってやるからな!」と勝利宣言。顔を緑色に染められた中森は、「永島千佳世から1度も勝てぬまま後楽園大会を迎えることになるのですが…こんな情けない姿を見せるのも、今日が本当に最後です! 2週間後の後楽園大会はなんとしてでも勝って、どんな手を使ってでも勝ってベルトを守ります! すべてを懸けてタイトルマッチに挑みます」と必勝を誓った。

★中森華子のコメント
「タイトルマッチが決まるまでに永島千佳世とは何度も闘っていて、まだ1度も勝てぬまま後楽園大会を迎えることになってしまうんですけど…本当に悔しいです。やっぱりチャンピオンは絶対負けてはいけないと思っているし、こんな情けない姿を見せてしまって…。この悔しさをすべて後楽園にぶつけたいと思っています」
━━セミもメインもタイトルマッチの前哨戦はPURE-Jの敗北だったが。
「PURE-J2周年という大きな大会なので明るい形で迎えたかったんですけれども…チャンピオン全員が負けていて、このままでは本当にダメだと思うし、なんとしてでも後楽園は勝ちに行かないといけないと改めて思いました。永島千佳世の返り血で私は真っ赤に染まりたいと思っています」

★永島千佳世のコメント
「いや、こんなもんでしょ。今日は緑に染めたけど(後楽園)ホールでは真っ赤に染まってもらいましょう。まぁ最初に比べたら、やっとなんか“悔しいのかな?”っていう気持ちは伝わってきたけど、でも私がやったことをやり返したところで“私は何年やってんだ?”って。“そんなんじゃビクともしないよ”って話だし。あの子がなんか新しいものを見つけるまで私には勝てないでしょ」