12月10日(日)板橋グリーンホール 13時
「GO!GO!PURE-J!!」
12・17後楽園大会まで残り1週間。入場式では2日前に急逝したJWPの営業スタッフ出身で、OZアカデミーの統括として団体を切り盛りしてきた中村知弘さんへの黙祷が捧げられてから試合がスタート。
オープニングマッチはライディーン鋼とアレックス・リーの4ヶ月ぶりのシングル対決。後楽園の前哨戦となるが、試合前の会見でWANTED復活への熱い思いを語った鋼が、前回と同じくアレックスの助走つきのヒザ蹴りに敗れてしまう。
大畠美咲の持つレジーナ王座への挑戦が決まっている勝愛実は藤田あかねと対戦。リバース・スプラッシュの連発からクロスアーム式のスープレックスで3カウントを奪い、タイトルマッチに向けて弾みをつけた。
アクトレスガールズ・高瀬みゆき&清水ひかりのチャレンジを受けることになった『P-RayーL』(プレイエル)コマンドボリショイ&Leonは、元気よく攻撃をしかけてくる2人を受け止めると、ボリショイが619、Leonがスピアーを叩き込み、最後はマッド・スプラッシュで完勝。試合後は笑顔で高瀬&清水を称えた。
ビジュアルハンター矢子は“2017ラスボス戦”と銘打たれた雪妃真矢との一騎打ち。握手を拒否した矢子は足を踏みつけてヒップアタックを連発すると、ロープに張りつけた雪妃に鼻フック。しかし矢子の執拗な腰攻めを耐え抜いた雪妃は、キックの連打からスノウトーンボムで勝利。タッグ2冠王の勢い見せつけ、矢子を返り討ちにしてみせた。
メインイベントは中森華子&KAZUKIvsDASH・チサコ&希月あおい。前週の仙台大会に続いてのタッグ対決となる中森とチサコは、この日も序盤からヘアーホイップを応酬。中盤の場外戦では場内に激しいメタルが鳴り響く中、チサコが中森にエプロンからジャンプしてのフットスタンプを突き刺していく。希月の旋回式ボディープレス、チサコのダイビング・フットスタンプを立て続けに浴びてピンチを迎える中森だが、チサコの丸め込みをことごとくキックアウトするとハイキックからフィッシャーマン・バスター。さらにディスティニー・ハンマーから、チサコのお株を奪うスタナーを叩き込み、「チサコへの鎮魂歌ドライバー」を炸裂させ3カウントを奪取。本家の一撃で仙台での借りを返すとともに、前哨戦の戦績を1勝1敗のイーブンとした。
★メインイベント後のマイク
先に引き上げようとする希月に向かい
中森「ちょっと待てよ! 希月あおい。来週チサコから防衛したら、次の防衛戦の相手はオマエを指名するから」
希月「やってやろうじゃねぇかよ! オマエこの前負けてるくせに、よく自分から言うなぁ。いつでもやってやる。ただ1つ言っとくよ! 私はどっち勝ってもベルトに挑戦するつもりだ」
中森「チサコ、防衛戦来週だけど前哨戦は1勝1敗。来週、完全決着だよ! 丸坊主になるのはオマエだよ」
チサコ「30分から無制限になっても結果は一緒。オマエだよバーカ! 今日勝ったからって調子に乗んなよチャンピオン。後楽園、恥かかないようにちゃんと練習しとけ。以上」
中森「(客席に向けて)必ずベルトも髪の毛も守るので、私の覚悟を見に来てください。今日はありがとうございました」
★中森華子のコメント
「先週『中森への鎮魂歌(レクイエム)ドライバー』っていう屈辱的な負け方をしてしまったので、今日はわざわざチサコが多様しているスタナーからの『チサコへの鎮魂歌ドライバー』で借りを返しました。今日の勝ちで、もう私の勝利は見えました」
━━希月への指名について。
「前回1度負けてしまってて私がまだ勝ったことがない相手なので…。チサコからの防衛はもう決まったも同然なので、次は希月あおい選手と思っています」
━━会見の時にハサミを持参してきた理由は?
「17日、防衛してチサコの髪を切るため買ったので持ってきました。」
━━決戦まで1週間となったが心境は?
「もう倒すことだけしか考えてないので。最後にリング上で笑ってるのは私。あと1週間、気持ちを高めていきます」