【レポート】1月24日(日)板橋グリーンホール 13時

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1月24日(日)板橋グリーンホール 13時「Fight together 2021」

 今月2回目の板橋大会。長い歴史を持つPOP(プリンセス・オブ・プロレスリング)王座が復活することになり、新チャンピオンの座を争うトーナメントが開幕。キャリア4年以下という規定のもと、AKARI、大空ちえ、谷もも、マドレーヌの4人がエントリーされた。
 今大会では1回戦2試合が行なわれ、大空ちえは谷ももを相手に奮闘。もも固め(変形キャメルクラッチ)を谷の腕に噛みついて脱出すると、ダイビング・ショルダーアタックからフィッシャーマンズ・スープレックスを繰り出していく。しかしキャリアに勝る谷はコーナーからのヒザ攻撃を連発すると、蒼魔刀でとどめを刺した。
 AKARIとマドレーヌは同期対決。前回のタッグ王座戦に続いてコミカル封印のマドレーヌはキックと関節技を織り交ぜながら攻め込んでいくも、二段蹴りからミサイルキックを放ったAKARIがノーザンライト・スープレックスで3カウントを奪取。次回2・7板橋での決勝戦はAKARIvs谷ももに決定する。
 恒例の『迷勝負数え歌』はKAZUKIがライディーン鋼との『WANTED☆ウォリアーズ』で出陣。米山香織は助っ人として真琴を選び、米山が主催するYMZ以外では珍しい『よねやまこと』で登場する。前回勝利しているKAZUKIは、以前の大会で米山からプレゼントされたハリセンを手に、「今の時代、英語を使わないと。だからオンリーイングリッシュマッチ」と、試合中に英語以外を使うとハリセンでお仕置きされるルールを説明。米山は「じゃあハリセン係はボリショイさんですね。ハリセンをプレゼントする時に、名前を書いておいたんですよ!」とハリセンの折りたたまれた中に「ボリショイ用」と小さく書かれていることを確認すると、またしてもボリショイがハリセン係を担当することに。ついつい日本語を使ってしまう選手にフルスイングのハリセンが乾いた音を響かせる中、KAZUKIは「ヒザ小僧」を「ニー・ヤングボーイ」、真琴は無気力キックを「ノー・スピリット・キック」と言い換えながら試合が進行。KAZUKIと米山が背中合わせで腕を絡ませたところにボリショイがハリセンを浴びせると、2人が逆さになってマットに肩をついた状態で3カウントが入ってしまった。
 米山は「せっかく助っ人にマコちゃん連れてきたのにダブルフォール? このままじゃ終われねーよぉー! PURE-J…恒例じゃないかもしれなけど、じゃんけん3本勝負で延長戦だーっ!!」とYMZではおなじみのアピール。1対1からの3本目は、真琴のマネージャー・松澤さんが勝利して番外戦を制してみせた。
 メインイベントでは無差別級王者・Leonが茉莉と初タッグ、中森華子は春日萌花をパートナーに20分を超える激闘を展開。中森はダイビング・ギロチン、ディスティニー・ハンマーと続けざまに放ちLeonを追い込んでいくが茉莉がカットに。Leonはスピアーからマッド・スプラッシュで応戦。4者ダウンから立ち上がると中森がLeonに鎮魂歌ドライバー、Leonはキャプチュード・バスター。最後はLeonがスピアーからローリング・クレイドルのように回転させてのクラッチ・デ・ガオーで中森を仕留めて決着となった。
 カーテンコールではAKARIが「今日勝てて嬉しいです! 2月7日頑張ります。応援よろしくお願いします!」、KAZUKIは「今日の負けはいつも以上に悔しいです。次は試合できっちり決着をつけたいと思います」、中森は「Leonさんという無差別級チャンピオンが強ければ強いほど倒しがいがあるので。今日の悔しさを継ぎの闘いにつなげていきたいと思います」とコメント。Leonは[PURE-Jの2冠、狙ってるのは中森だけじゃないんで。忘れないでください。PURE-Jの中心、PURE-Jの顔はこの私です! 1日でも長くチャンピオンでいられるよう、もっともっと進化していきます」と締めた。
以下、各選手のコメント

★AKARI
 「マドレーヌのキック、メッチャ痛い(笑)。でも、板橋グリーンホールでシングルマッチ、初めて私は勝ててメッチャ嬉しい。今がチャンス。POPメッチャ頑張ります。もも選手はシングルはまだです。でもニー(ヒザ)は危ない。最後まであきらめちゃダメだ!」
★谷もも
 ━━本日の大空ちえ戦について。
 「PURE-Jさんは亀アリーナっていう立派な道場があって、ものすごくキャリアのある先輩がたがいらっしゃる環境できっちり練習されてると思ってて。ホントにキャリの差はあったんですけど全然その差を感じさせないというか、もうデビューしたばっかりとは全然思えないようなすばらしい選手だったなと思いました」
 ━━決勝戦ではAKARIと対戦するが。
 「AKARI選手は私がWANTEDに入るきっかけになった大会で、蒼魔刀で1度勝ってるんですけれども、そこから1年間、私はWANTEDでKAZUKIさんや鋼さんと一緒に闘ってきたので、これはもう負けるわけにはいかないと思ってます。AKARI選手が今すごく勢いがあるのは知ってるんですけども、必ず勝ちたいと思ってます」
 ━━勝利すれば初めてのチャンピオンベルトを手にすることになるが。
 「もともと私がアクトレスガールズに入った時に、団体のトップの選手(安納サオリ)がPOPのベルトを巻かれていまして。だから私の中でなんかPOPのベルトっていうのはすごく特別な意味があったっていうのと、初めて『ピュア・プリンセス』(若手主体興行)って大会に出させて頂いて、初めてベルトのトーナメントに出させて頂いたのもPOPのベルトだったし、アクトレスガールズの団体が初めて巻いたベルトもPOPだったので。すごくPOPには思い入れがあるので、必ずアクトレスガールズに持って帰りたいと思ってます」
★大空ちえ
 「1番キャリアは短いですけれども、あのベルトを獲るつもりで向かっていったので…ホントに悔しいです今までやってきたことを全力で出して向かっていったんですけども、負けてしまいました。けど、また挑戦する権利が回ってきた時のために、これからも全力で頑張っていきたいと思います。いずれあのベルトを獲りますので、よろしくお願いします!」