12月3日(日)宮城・イーグルスドーム 13:00
「GO!GO!PURE -J!!」
毎年恒例、PURE-Jとなって初めての仙台大会はプロレス初使用となるイーグルスドームで開催。
ライディーン鋼と白姫美叶の初対決は体格差を生かして試合を優位に進める鋼が、ラリアットからのフロッグ・スプラッシュで圧殺。マイクを持った白姫は「今日は負けたけど、後楽園大会で絶対リベンジしてやる。待ってろ」とアピール。鋼も「かかってこい」と応じ、12・17後楽園大会で組むことが決まっている『WANTED’14』KAZUKI&鋼の相手が、白姫&アレックス・リーに決定した。
KAZUKIは地元・宮城県出身の宮城もちとシングル初対決。もちにセクシーポーズを要求されたKAZUKIは恥ずかしそうにポーズを披露すると、ついにはズボンを脱いでスパッツ姿に。ボディシザースの連発で攻勢をかけるもちだったがKAZUKIは蒼魔刀を叩き込むと、コーナー最上段からのダブルニードロップで快勝。
Leonと藤本つかさの1年8ヶ月ぶりとなるシングルマッチは今回もスピーディーな攻防で会場を沸かせ、終盤は丸め込みの応酬となるも両者とも3カウントに届かず。Leonがキャプチュードバスターを決めたところで時間切れに終わると、試合後は両者とも人差し指を立てて再戦を誓い合った。
セミファイナルは今大会唯一のPURE-J純血対決となるコマンドボリショイvs藤ヶ崎矢子。ヒップアタックで奇襲を仕掛けた矢子だが、すぐにペースを取り戻したボリショイはバリエーション豊かな関節技で矢子を絞めあげていく。矢子はダブルリスト・アームサルトの連発から変形のリバース・ゴリースペシャル、さらに旋回式のダイビング・ボディープレスで追い打ちをかけるが、2発目のダイブを剣山で迎撃されると今度はボリショイが猛攻。619からタイガー・スープレックス、さらにアッパーカットを叩き込むと、最後はコルバタからのワキ固めでギブアップを奪った。
メインイベントは中森華子&勝愛実vsDASH・チサコ&大畠美咲。12・17後楽園での無差別級&敗者髪切り戦を控えている中森とチサコが先発となりロックアップからの静かな攻防、そして互いの髪をつかみ合いヘアーホイップを応酬。勝は大畠と向かい合ってのエルボーの応酬など真っ向勝負を展開していく。中森とチサコに勝負が託されると、ウラカンラナ、春丸と丸め込みでフォールを狙うチサコに中森がフィッシャーマンバスター。しかし中森の顔面にフロントキックを叩き込んだチサコは、お株を奪う鎮魂歌ドライバーで中森を仕留めてみせた。
マイクを持ったチサコは「おいおいおい! 無差別チャンピオンの中森華子。オマエの必殺技の鎮魂歌(レクイエム)でスリー取っちぃましたイエーイ! 題して『中森へのレクイエム』って結果、書いといてください。こんな調子じゃ17日(後楽園)、オマエ丸坊主やなぁ。こんなんでいいんか? かかってこいよ」。怒った中森がつかみかかり、「丸坊主はオマエだよ! 来週(板橋)おぼえてろよ」と言い放つ。続いてマイクを持った勝は「後楽園に向けて盛り上がってるのは2人だけじゃないからな!」と去っていく大畠呼び止めると、「WAVEのレジーナシングルチャンピオンしたよね? 私はそのチャンピオン・大畠美咲に興味しんしん(×4)なんだよ!」と後楽園でのタイトル挑戦を要求。夜に試合があるという大畠だが昼間は空いていることを確認すると、「1日2試合、できちゃうんじゃないですか?」。大畠は「チャンピオンだから余裕! 熱い気持ちはわかったから。一旦、東京に持ち帰りましょう」と、5日のWAVE新木場大会への来場を要求し
た。
エンディングのカーテンコールでは、後楽園で雫有希と組むことになった矢子がボリショイに対し、「対戦相手が決まってないんですよ! 勝手に指名させて頂いてもいいですよね?」と希月あおい&万喜なつみとの対戦をアピール。「万喜なつみは何回も対戦しましたけど、まだ成敗しきれてないんですよ。あおいさんもまだ成敗できてないのでタッグで一気に2人を成敗したいんですけど」と理由を説明すると、ボリショイは「矢子が私にお願いごとをする時は…わかってるよね? まずは私のお願いを聞いてから」と、試合後の売店で2018年カレンダー5冊の販売を課されるが、今回もクリアしてカードが決定。最後に中森が「私はPURE-Jを背負っています。プロレスに人生かけています。私の全身全霊で闘うところ…PURE-J魂と私の生き様をどうか見守っててください。今日は本当にありがとうございました!」と締めた。
以下、各選手のコメント
★DASH・チサコ
━━中森に鎮魂歌ドライバーで勝利したが。
「中森へのレクイエムですね。そんぐらい自分も懸けてるし、そんぐらいのことしないと“ヤバイなって気持ちにはならないのかな?”と思ってちょっと仕掛けてみました。私も中森のレクイエムっていう技の重さっていうのは(身をもって)わかってたし、それをアイツにやってやりましたね。いろいろファンの人の意見はあるんですけど、私は団体をかけてやりたかったし“その気持ちを見せろ”って時に中森は髪の毛をかけると。それだけの気持ちがあるんだったら“自分も”っていう感じで。坊主になってもならなくても、かけてる人って絶対強いし、団体を背負ってくっていうのはやっぱりそれぐらいの覚悟がないと無理なので。自分は全然髪の毛は惜しくないですけど、負けるつもりもないですし…“中森華子がどんなもんだよ!?”って感じです。次の板橋も作戦通りいけば自分の勝利ですね。それは言わないですけど」
★中森華子
「来週も前哨戦を控えていて、2回勝っていい形でタイトルマッチを迎えたかったんですけれども、あのような形で終わってしまって悔しいし、自分のレクイエムで負けるというのはホントに屈辱的な気持ちでいっぱいなんですけども、チサコしか見えなかったのが負けた原因かもしれない。必ず来週はやり返すしかないですね。必ず今日の借りは返してタイトルマッチに行きたいと思ってます」
★白姫美叶
━━初対決のライディーン鋼の印象は?
「印象というか体感したのは“重い”。体重差をすごく感じましたね。今日、負けてしまったんですけど後楽園大会が決まっているので、アレックスとのタッグ『ストロングスタイル・ラッシュ』で絶対に勝って、今日の分をぶちまけてリベンジしたいと思ってます。最近ホントずっと負け越しでタイトル戦に食らいついていってるんですけどいい結果が残せなくて…もう自分の中でもすごい溜まってるものがいっぱいあって。昔よりも今のほうが、勝ちたいっていう欲がすごい出てきていますね」
━━後楽園で対戦する『WANTED’14』について。
「とにかく2人とも体格が良くて体重差が目に見てわかるぐらいあるっていうことと、鋼さんもあの体格で飛ぶ技がすごくある。それを回避する作戦を立てて、2人の映像を見て研究したいと思います。ルールも違うので(※常に4人が試合権利を持つ2×2ルール)勉強だなと思います」