2月5日(日)ラゾーナ川崎プラザソル 13:30
『FLY high in the 25th anniversary』
1ヶ月ぶりのラゾーナ川崎大会。オープニングマッチではKAZUKIを相手に腕十字で追い込む場面を見せたあきば栞だが、バックドロップからダイビング・ニードロップにつないだKAZUKIがキャリアの差を見せつける。
第2試合は勝愛実が中野たむと初タッグを結成。Sareeeを相手に前週に話題を集めたロメロ・スペシャルを仕掛けて会場のどよめきを誘う。バックフリップの競演から鋼を相手に前後からダブルのトラースキックを叩き込むなど、たむとスムーズなタッグワークを見せた勝がオレンジ☆ブロッサムで鋼を仕留めた。
長浜浩江を相手にジュニア2冠王座の初防衛戦に臨んだ藤ヶ崎矢子は、昨年末のタイトル奪取時と同じく腰への集中攻撃で試合を優位に進めると、雪崩式のダブルリスト・アームサルトから旋回式ダイビング・ボディープレスで快勝。「この調子でどんどん防衛数重ねて卒業するまでベルトを持ち続けます!」と改めて宣言すると、2・11板橋でのチェリー戦に向けて「あの魔女を絶対倒します!」と言い放った。
セミファイナルは無差別級王者の中森華子がアクトレスガールズから初参戦の安納サオリとシングル対決。気迫で立ち向かう安納の攻撃を受け切った中森が、シャイニング・ウィザードからのディスティニー・ハンマーで3カウントを奪う。試合後、中森は2・11板橋での全力バタンキュー対決について、「その日をもちまして全力バタンキューはひと区切りとさせて頂きたいと思ってます。4月の25周年に向かって進んでいくだけだと思いますので」と意気込みを語る。
メインイベントは開幕戦で2冠タッグ王者となったコマンドボリショイ&Leonが、同じくRayと強い結びつきを持つ花月&希月あおい組を相手に初防衛戦。急造ながらも連係攻撃を繰り出すなど善戦した花月&希月だが、ボリショイが希月を、Leonが花月を同時にキャプチュードバスターで叩きつけて王座防衛に成功。腕をクロスさせるRayのポーズを2人で作ってみせた。マイクを持ったボリショイは「花月、あおい、Leon、私。Rayをつなぐ4人で、Rayがずっと欲しがってたこのベルトを懸けて闘えてホントに良かったと思う。ありがとう。JWP25周年に向けて、タッグチャンピオン防衛し続けていきたいと思ってる。何度でも挑戦受けるから」。この発言を受けて希月は「いつでも挑戦受けるだと!? だったらいつでも挑戦してやるよーっ!! パートナーを変えてな!」と会場を笑わせると、花月は「オマエが負けたんだろ!!」と叫ぶ。
続いてボリショイは会場のファンに対し、「今日は皆さんに聞いてほしいことが実はあります…。JWP25周年。そのあと30年、40年、ずっとJWPを闘いながら守っていきたかったです…。詳しいことは記者会見を開いて、自分の想いを整理して皆さんにお伝えしたいと思ってます。私たちは歴史にとらわれず、前へ前へ進むだけです」。JWPの選手たちをリング上に招くと、「私たちはJWPを愛してます。皆さん、これから私たちが進む道、信じてついてきてほしいです。何があっても私たちはJWPが大好きです」と話し、「I LOVE JWP!」のかけ声で締めた。
以下、各選手のコメント
★コマンドボリショイ&Leon
━━今日の試合について。
ボリショイ「急造タッグチームの割りには危なかったです」
━━4人の共通点がRayということで対戦が決まった?
ボリショイ「花月もRayが主催するボディビルの大会に出たりとか、花月がツイッター上で呼びかけしたら希月選手が名乗りを上げてきたという。希月は我闘姑娘(ガトークーニャン)の時代、まだ漢字で『零』(れい)って書いてる時からの付き合いで。このベルトはRayの…JWPで闘っている時にベルトを目指して闘ってきてチャンピオンにはなったけれども、やっぱり今でもチャンピオンでいたいと思ってるし。こないだRayにこのベルトを見せて着けてあげたら、変わったね?」
Leon「はい。顔つきが」
ボリショイ「病人の目じゃなく…。人を励ますのは薬だけじゃなくて、私たちの日々の振る舞いなどで元気づけてあげられることだと思うので。私ができる最大の応援は、こうしてチャンピオンベルトをRayに持っていってあげること。そしてみんながRayのことを忘れず、応援し続けてくれることだと…もう人一倍、寂しがりで。“みんな私のこと忘れてるんじゃないか?”って。それが1番の彼女の不安材料でもあるので。“みんなRayのこと覚えてるよ”って、いつも会った時は伝えてあげるようにしています」
━━試合後、今後についての話題が出たが。
ボリショイ「まだ発言できる範囲は今日はここまでなんですけれども…ホントに難しい問題なので言葉を選んで話さなきゃいけないことだと思っているので。試合が終わった勢いのまま好き勝手なことが言える問題ではないので…。ちゃんと記者会見を開いて、これからのJWPの話をちゃんとしたいと思ってます。私たちは動くことはないです。私たちの心はずっとJWPなので。私たちは日々リングの中で闘うことが自分たちを表現する最大の手段で、最高の試合をすることがすべてですけども、いろんな葛藤の中で闘ってるっていうことを知ってほしくて…。私は正直にお客さんと向き合いたいと思って、いまJWPが抱えてる問題を今日は言える範囲でお伝えしたつもりです。これからのことは今週中に決まって、4月2日以降のJWPの方針を決めていかなければいけないので。ぜひJWPの動向を見守っていてほしいです。私たちの気持ちは変わらない。全選手“I LOVE JWP”です」
Leon「このベルトを持ち続けることはもちろんなんですけど、上を向いて前を向いて突き進んでいきます」
★藤ヶ崎矢子
「ビジュアルとか関係なく、長浜はいつ対戦しても私の中ですごくバチバチ当たれるので。いつも通りの私で全力を尽くしたとは思ってます」
━━タイトル奪取時と同じく、腰への集中攻撃を見せたが。
「はい。自分の攻めとしてはそこじゃないかなと思い始めていました」
━━チャンピオンになって気持ちの面で変わった部分は?
「ベルトを持ってプレッシャーとかもあったんですけど、ひたすら闘って闘って防衛するしかないんだなって思ってます」
★長浜浩江
「今日の試合はもうとにかく“勝つぞ”っていうその気持ちのみで…自信というかもう“ベルトが欲しい”って、ただその気持ちだけで挑みました」
━━王者・矢子の闘いぶりについて。
「ベルトを持つと気迫というかオーラというか…やっぱりあるんですかね? そういうのがすごかったなと思います」
━━あのジュニア2冠のベルトをいずれ巻きたいと思う?
「そうですね。やっぱりジュニアの選手であるからこそ巻けるベルトであって、それを超えたらもう巻けないベルトなので(※JWPの規定はキャリア4年まで)。やっぱり巻きたいですよね。やってみてより一層“巻きたい”って、負けて思いました。だから負けたのがいい経験であって、今日は悔しいけど負けて良かった。“次は!”って気持ちです」