【レポート】3月21日(月・祝)板橋グリーンホール 17時半

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2連戦2日目は中森華子と久令愛のシングル対決からスタート。久令愛の丸め込みの連続をかいくぐった中森は、ハイキックからシャイニング・フラワーを叩き込んで3カウントを奪う。

 続いての第2試合ではLeonを相手に硬軟を織り交ぜたファイトで攻め込んでいくマドレーヌだが、Leonがスピアーからマッド・スプラッシュにつないで快勝。

 セミファイナルではAKARIの持つPOPのベルトにシードリング・海樹リコが挑戦。タッグと3WAYで2回対戦しているが、シングルではこれが初対決。三角飛びのダイビング・ボディーアタックからノーザンライト・スープレックスを繰り出す海樹に対し、AKARIはキックの連打からラ・マヒストラルへ。最後はAKARIがムイ・ビエンでギブアップを奪い7度目の防衛に成功する。

 マイクを持ったAKARIは「リコ選手、私防衛しましたけどすごく試合おもしろかった。もっとできる。今度もう1回やりたい。でも今、誰(とやりたいかといえば)…梅咲さん! 私はあなたともう1回試合やりたい」とアピール。リングに上がった梅咲は「もう1回やりたい? 負けが見えててもやりたいですか? いいですよ。自分、今年は『じゃじゃ馬トーナメント』も優勝してタッグもベルト2つ持ってるので、次はシングルのベルト。1回負けてますけど、もう1回獲りに行かせて頂きます。よろしくお願いします」と受諾。ボリショイは次回4・24板橋でのタイトルマッチを決定した。

 メインイベントは『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&ライディーン鋼&谷ももと、『YMZ軍』米山香織&真琴&関口翔による軍団対抗戦。セコンドにPURE-Jの中森、AKARI、大空らを付け、YMZは試合前からWANTEDに揺さぶりをかけていく。キャプテンが取られると試合終了となるが、選手たちは相手チームのキャプテンが誰なのか知らない状態での闘いは、KAZUKIと鋼を失って最後の1人となった谷が、エプロンでの攻防から真琴を蹴り落としてWANTEDの勝利に。KAZUKIが「米ちゃんありがとう。楽しかったよ! もっともっとやっていきたい。だからYMZ軍、良きライバルとしてお互い高め合っていこう!」と呼びかけると、米山は「う~~…今日はこれぐらいで勘弁しといてやる。おぼえとけよ!!」と捨てゼリフ。

 カーテンコールではKAZUKIが「5月の板橋、どこか1日をWANTEDプロデュースでやらせてください」とアピールし、初日となる3日に決定。Leonは「無差別の次の挑戦者ですが、次期挑戦者決定トーナメントを開催したいと思ってます。そこで勝ち上がった選手の挑戦を受けます。私からベルトを獲る自信があるヤツ、勝つ自信があるヤツは上がって来いよ!」と呼びかけると、中森は「私しかいないだろ」、鋼は「私だよ」、優宇は「メチャクチャおもしろそうなこと言ってんじゃん!」、KAZUKIは「私は1年に1回、そのベルトに挑戦するって決めてるから」とリングに上がる。鋼は「私はベルトを獲られてるので必ず獲り返します」、中森は「2年前にLeonさんにベルトを獲られたこと、忘れてないです。今のLeonさんに勝てるのはこの中森華子だけなので受けてください」、優宇は「私は常に新しい世界を見ていきたいんだよ。Leonさん、ずっと闘いたかった。そのベルトもらっちゃうから」と意気込みを語り、Leonは4・10王子で1回戦2試合、4・24板橋で決勝戦。優勝者の挑戦を5・4板橋で受けることを発表し、「誰が勝ち上がってくるか楽しみにしてるよ」と4人に視線を送る。

 最後はメインイベントで勝利した谷が、「この板橋大会で谷もも入団記念7番勝負、そして今年初めてWANTEDそろい踏みと、まだ入団して短期間ですがPURE-Jをたくさん味わうことができました! 私、言いたいことがあるんですけど、いま言ってもいいですか? 昨日試合を見てて思ったんですけど、KAZUKIさん。私も“”リングの真ん中に桜の木があったらマッチ”やりたいです」とアピール。KAZUKIは「あれけっこう神経使うよ?」と、3・27亀アリーナマッチでの対戦が決定した。

以下、各選手のコメント

★優宇
 ━━PURE-J認定無差別級王座への挑戦に名乗りを上げたが。
 「昼間YMZで同じ会場にいて久しぶりにPURE-Jさん見たいと思って、メインもYMZ軍団としてセコンドについてたんですけど、Leonさんがおもしろそうなこと言うんで(笑)。挑戦者の規定もなくて“勝てるヤツ”って言うんだったら、もう出るしかないなと思って。どんどんかき乱していって、せっかくならシングルのベルトをしっかり巻いちゃおうかなって思ってます」
 ━━これまでLeonとの対戦経験は?
 「ないんですよ。ホントに闘いたい選手だったので、自分から行くしかないなと思って。やってやりますよ」
 ━━Leonについての印象は?
 「業師(わざし)ってイメージです。自分は細かいことできないんですよ、見てわかると思うんですけど。それをリカバリーするためにこんだけ体を大きくしたし、パワーもつけたし。1番かけ離れてると思うんですよね、レスラーとしては。自分の持ってないものを持ってる選手と試合するっていうのは、私の中ですごいワクワクすることなので。Leonさんと試合できるところまで、しっかり上り詰めてやろうと思ってます」
 ━━今までシングルのベルトは?
 「前に居た東京女子プロレスのシングルのベルトと、アイアンマンのベルトは巻いたことあるんですけど…フリーになって巻いたベルトはセンダイガールズのタッグのベルトだけなので。シングルのベルト、そろそろ私に必要じゃないですか? たくさんベルト抱えて、飛行機乗って世界中でプロレスしていこうと思います」

★AKARI
 ━━海樹リコについて。
 「メッチャすごい。後輩ですけど安里紗さん、南月さんと、かなりの練習…私、南月さんメッチャ大好きです(笑)。でも私、防衛しました」
 ━━梅咲を挑戦者に指名したが。
 「前は梅咲さん(が)勝てなかったです。1年前。でも彼女はタッグのベルトを獲ってトーナメントで優勝して、どんどん強くなってる。負けてもいつも勉強。それがプロレス。梅咲さんともう1回やりたい」


★海樹リコ
 ━━AKARIとの試合について。
 「“さすがベルト巻いてる人だな”という感じと、1個1個の技がすごい力強いと思いました。実力不足だなと思いますし、あのベルトを巻きたいっていう気持ちは大きいですけど、その位置に自分がまだ行けてない気がしました、今日の試合を通して。3カウントじゃなくて自分がギブアップしてしまったので、もっと力をつけて…次期挑戦者が決まったのか知らないですけど絶対守ってもらって、AKARI選手から自分が獲りたいと思います」

★梅咲遥
 「個人的にはすごいビックリしてて…(笑)。1回POPに挑戦してて負けてるので、もうチャンスは正直ないかなと思ってたんですけど、AKARIさんのほうから“やりたい”と言ってくれたので。いいチャンスとして受け止めて、自分も今タッグのベルトを2つ持ってて負けられないし、じゃじゃ馬も優勝して、あとはシングルのベルトを1個獲るだけで“またいろいろ変わってくるな”ってずっと思ってたので。今回のチャンスをしっかり受け止めてベルトを獲って、AKARIさんに勝ちたいなって感じです」
 ━━シングルのベルトはまだ巻いたことがない?
 「はい。アイス(リボン)さんのシングル(vs鈴季すず)も挑戦したしPOPも挑戦して、こないだディアナのシングルのベルト(vs野崎渚)も挑戦したんですけど、全部獲れなかったので。今回はもう勢いに乗ったチャンスだなと思って、必ずベルトを巻きたいです」
 ━━AKARIについて。
 「タッグでは他団体さんで何回か当たったりしてたんですけど、シングルはあの日以来なので。8~9ヶ月あいた中で“お互いがどんな経験をしてきたのか?”っていうのをぶつけ合う時だなって思ってます。自分とは全然違う絞り技だったり、ルチャっぽい動きだったり持ってるんですけど、自分も技がちょっとずつ増えてるので、それはたぶんリングで会わないとお互いわからないので。AKARIさんを上回れるように、作戦を考えていきたいなって思ってます」