【レポート】3月3日(日)第30回・亀アリーナマッチ 13時

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3月3日(日)第30回・亀アリーナマッチ 13時

2週連続の開催となったPURE−J道場マッチ。入場式では3年前に亡くなられたハヤブサさんへの黙祷が行なわれ、ハヤブサさんの決めゼリフだった「お楽しみはこれからだ〜!」で大会がスタートする。

中森華子とマリ卍のシングル対決は、危なげない試合運びを見せる中森がハイキックからビクトリーAクラッチにつないでギブアップ勝ち。

公認凶器が認められる3WAYマッチは、春日萌花がフライパン&お玉、藤ヶ崎矢子がたわしを巻き付けたバット、KAZUKIは柔道の黒帯(※ライディーン鋼からの借り物)を持参。昨年の秋に『萌え矢っ子』としてタッグリーグに出場した矢子と春日は、序盤から2人がかりでKAZUKIを攻め立てるも仲間割れ。しかし、KAZUKIがコーナー最上段からニーアタックを放つと春日を突き飛ばした矢子が身代わりとなり、すかさず春日がKAZUKIを丸め込んで3カウント。春日と矢子は2人で勝ち名乗りを受けた。

メインイベントはイギリス遠征を控えるコマンドボリショイとLeonのため、日本語禁止&場外完食ルールによるタッグマッチ。ついつい日本語が飛び出してしまうと、お仕置き係のラビット美兎が容赦ないハリセン攻撃で乾いた音を響かせる。互いに体を引っ張り合いながら全選手とスゴーレフェリーが場外に転落すると、全員でのお茶会タイムへ。リング内に戻ったLeonと勝愛実が口の中におにぎりを含ませながら対峙すると、Leonがスピンキックからのクラッチ・デ・ガオーで試合を制した。

 

マイクを持ったLeonは「イギリスでボリショイさんのベルトに挑戦するんですけど、しっかりベルト獲ってまた日本に帰ってきますので、皆さん日本から応援しててください!」とアピール。中森は自身のプロデュース興行となる3・10板橋大会の全カードをリング上で発表する。矢子は春日に「やっぱりウチらメッチャ合ってますよね? もう1回タッグ組んでベルト狙いませんか!?」と申し出ると、春日も「いけるよね!」と応じ、3・17新宿FACE大会での挑戦をアピール。しかし挑戦者としてすでに中森を指名しているKAZUKIは『真華不思議』とのタイトルマッチを要求するが、真琴は別の大会へ参戦。さらに中森は松本浩代とのシングルマッチが決まっていることを明かす。KAZUKIは「決まってんだったら仕方ない。オマエらの挑戦、受けてやるよ!」と矢子&春日の挑戦を受諾。鋼は「絶対自分がスリー取ってやるからな!」と2人をにらみつけた。

『亀アリーナマッチ』

◆3月3日(日)東京・PURE−J道場 亀アリーナ(13:00)

観衆70人

▼20分1本勝負

○中森華子(7分34秒/ビクトリーAクラッチ→ギブアップ)マリ卍●

▼3WAYマッチ・20分1本勝負

●KAZUKI(11分7秒/チャカチャカ)春日萌花○

※もう1人は藤ヶ崎矢子。各自1点ずつレフェリーが特に危険とみなさない凶器の持ち込みが可能となる。

▼〜ボリショイ引退ロードvol.23〜・30分1本勝負

コマンドボリショイ&●勝愛実(16分44秒/クラッチ・デ・ガオー)Leon○&ライディーン鋼

※試合中は英語のみ認められ、日本語を話すとハリセンでお仕置きされる。場外に落ちると、ちらしにぎりを完食するまで試合の権利がなくなる特別ルール。

以下、各選手のコメント

★藤ヶ崎矢子

━━ほかの選手たちから「お尻が硬い」と言われているが。

「別に私は普通だと思うし、今まで尻神教でやってた越中さんとか志田さんのヒップアタックをいろいろ受けてきて、たぶんそれで開花したというか? 私は別に硬いつもりはないけれども、自分のケツを自分で受けれるわけないから(苦笑)。受けてる人が硬いっていうんだったら、硬いのは事実なのかな? って」

━━3・17新宿で春日と組んでタイトルに挑むが。

「リーグ戦で結果を残せなかったけどやっぱりベルトは狙いたいし、『萌え矢っ子』は息も合ってるなと思う。体格とかも全然違うけど、だからちょっとおもしろいタッグなのかな? なんか化学反応的なことが起きたのかなと思ったし、春日さんはお姉ちゃん的な感じです、私からしたら(笑)。ベルトを獲ったらいろいろとやりたい選手がいっぱいいます」

★春日萌花

━━今回は急きょ参戦となったが。

「そうですね。突っ込んでみるもんだなぁと…噛みついてみるもんだなぁという(笑)」

━━公認凶器のフライパンについて。

「だってKAZUKIさんが“矢子ちゃんのケツをぶっ壊す”みたいなことを言うので。お尻は守りにいかなきゃいけないなと思ったら、話の中で出てきたフライパンが公認凶器になり…(笑)」

━━矢子のお尻は硬いと言われているが。

「はい、硬いです! 私もヒップアタックを受けました」

━━タイトル挑戦について。

「いつか、どのタイミングかで切り出そうとお互い言ってて、ベルトを獲りたいという話はしていたんですね。もともとはリーグ戦で挑戦者が決まったベルトじゃないですか。リーグ戦のことをないがしろにしたくなくて。あそこで着実に自分たちのタッグとしての力は積み上がってきたと思うんですけども、そこは力量が及ばなかったから勝てなかったのだろうし。“真ん中に行く”っていう言葉がウソじゃなかったっていうことを見せようって私は思っていて…。今日チャンピオンと当たる機会が、道場マッチとはいえあったので」

━━組む機会が少ない分だけ不利と思われるが。

「でも、KAZUKIさんはワキが甘すぎると思うんですよ。チャンピオンなのに挑戦者のスケジュールを把握してないというところもありますし、どんな試合でも勝つのがチャンピオンなんじゃないの? って私は思うから。そこに凶器があろうが3WAYであろうが、今日負けたということは事実なので。まったくスキがないわけではないと思います。それに加えて私はライディーン鋼がどんどん燃え上がってきたのが、おもしろいなって。さっきの一瞬ですけど“絶対自分が3カウント取る”っていう、いつもきっと燃え上がるものを持ってるんだろうけど、それをあんまり表に出さないようなイメージがあったので。それを彼女が全面に出してきたらもちろん怖いですけど、こっちのお尻にも火が点いてる感じです」

━━3・10板橋での中森&永島vs春日&真琴戦について。

「華ちゃんが一生懸命考えて組んだカード、私は“いい試合だったね”で終わるつもりはないので。彼女に対して“いつも頑張ってるな”って思いがあって、団体を背負ってなんとか自分が先頭に立ってやっていこうっていう、それに対して尊敬の気持ちもありますし…ただ! だからといって“真ん中”と言ったのは私なんで。譲るつもりはない。“支える”ではない形で盛り上げるのって、あるんじゃないかなって思ってるので。中森華子とやり合うことによって盛り上げられる人間になりたい。そういうものに対する第一歩としてはすごくいい舞台を頂いたと思ってます」