【レポート】3月31日(日)名古屋・クラブダイアモンドホール 13時

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j3月31日(日)名古屋・クラブダイアモンドホール
「ボリショイFINAL in名古屋」13:00

 毎年恒例のPURE-J名古屋大会。入場式ではコマンドボリショイが、「私が現役で名古屋に来るのは(PURE-Jの大会としては)今日が最後になってしまいますが、最後の無差別級選手権もあります。皆さん、どうか私の一挙手一投足を目に焼きつけて頂けたら嬉しいです」とあいさつ。




 第1試合ではマリ卍が関口翔を相手に、河津落としからグラウンドでの卍固めでギブアップを迫るが、関口がミサイルキックから助走つきのSTOで浴びせ倒し3カウントを奪取。




 勝愛実は地元・名古屋の沙恵とのシングル初対決。沙恵の成長を受け止めた勝はジャーマン・スープレックスからダイビングエルボーにつないで勝利すると、笑顔で沙恵の健闘を称える。








 第3試合は名古屋大会にレギュラー参戦している男盛、青柳館長が加わるミクスドタッグ戦。藤ヶ崎矢子&青柳館長 vs 旧姓・広田さくら&男盛として始まった試合だが、男盛との合体攻撃に失敗した広田はカード変更をアピール。ほかの選手とスゴーレフェリーの合意を得て、女子vs男子として仕切り直しとなった。広田の高田純次を自爆させた青柳館長がまさかの高田純次、続いて男盛と矢子も披露する。あお向けになった矢子が男盛のふんどしのヒモに手をかけると、広田が男盛へのときめきメモリアル(キス)でアシスト。しかし、その場に尻もちをついた男盛に矢子が下敷きとなり3カウントを奪われてしまう。






 セミファイナルではタッグ王者のKAZUKI&ライディーン鋼と、初タッグとなる中森華子&美月が対戦。前後からのサッカーボールキックなど得意の蹴撃を見せる中森&美月だったが、KAZUKIがニードロップの連発で美月を破り貫録の勝利をあげた。












 メインイベントではこの試合が最後のタイトルマッチとなるコマンドボリショイと、挑戦者として指名されたLeonによる無差別級選手権試合。互いの裏の裏をかく切り返しの攻防の連続で会場を沸かせ続け、持ち技をフルに繰り出していくボリショイはピコニー・スマッシュで勝負に出るが、2発目をキャッチしたLeonはキャプチュードバスターへ。クラッチ・デ・ガオーをローリングクレイドルのように回転させながら3度に渡って仕掛け、ついにボリショイを仕留めてみせた。マイクを持ったLeonは「ボリショイさん…最後の最後にようやくあなたからベルトを獲ることができました。ボリショイさんからベルトを獲ったということは私にとってすっごく大きなことだし、この一戦で得た覚悟、そして自信を胸にこの無差別のベルト。魂かけて守っていきます! そしてこれからのPURE-J、私が背負っていくんで見ててください。今日は本当にありがとうございました!」と決意表明する。















 カーテンコールではボリショイが、「今日は応援ありがとうございました。ベルトはなくなってしまいましたが全力で闘えたこと、そして全力で勝ちに来てくれたLeonにも感謝しています。こうして皆さんの前でプロレスを披露できるのも残りわずかとなってきました。…寂しいですが、引退してもプロレスを応援していってください。私はプロレスは引退しますがPURE-Jは卒業しません。私はPURE-Jの社長です。PURE-Jをもっともっと盛り上げて、選手をもっともっと輝かせて、皆さんに多くの勇気や夢を与えられる選手をたくさん育てていきたいと思っています。これからもPURE-Jをよろしくお願いします!」とあいさつ。Leonは「4月21日、ボリショイさんの引退興行でこのベルトの初防衛戦をやりたいと思ってます。…中森華子!“ボリショイさんの引退する日にPURE-Jが終わる”とかほざいてるヤツがいるけど、私とオマエならPURE-Jの未来を見せられると思ってる。このベルトに挑戦してこい」と挑戦者に指名し、握手を交わす。最後にボリショイは、高校を卒業した名古屋在住の練習生・久怜愛(くれあ)を紹介。マイクを渡された久怜愛は「本日(帰りの選手バスに乗って)上京ということで、ここに立たせて頂いてしゃべってる中でホントに実感が沸いてきてます。まだまだ未熟ですけど頑張っていきたいなと思いますので、どうかよろしくお願い致します」と話し、温かい拍手が贈られた。






『ボリショイFINAL in名古屋』
◆3月31日(日)愛知・名古屋市 クラブダイアモンドホール(13:00)
観衆182人

▼15分1本勝負
 ●マリ卍(10分6秒/ランニングSTO→片エビ固め)関口翔○
▼15分1本勝負
 ○勝愛実(11分12秒/ダイビング・エルボードロップ→体固め)沙恵●
▼スペシャルミクスドマッチ・20分1本勝負
 ●藤ヶ崎矢子&旧姓・広田さくら(11分27秒/バーミヤンスタンプ)男盛○&青柳政司
※矢子&青柳 vs 広田&男盛でスタート。広田のアピールにより、試合中に組み合わせが変更される。
▼30分1本勝負
 ○KAZUKI&ライディーン鋼(14分44秒/ダイビング・ニードロップ→片エビ固め)中森華子&美月●
▼ボリショイ引退ロード Vol.28 PURE-J認定無差別級選手権試合・30分1本勝負
 ●コマンドボリショイ(15分45秒/クラッチ・デ・ガオー×3)Leon○
※ボリショイが2度目の防衛に失敗、Leonが第5代王者となる。

★Leonのコメント
 「3週間前にイギリスで挑戦して負けてしまって悔しい思いをして、私はあきらめてなかったところでボリショイさんのほうからまた指名して頂いて。本当にボリショイさんの思いに応えたかったし、4月21日の後楽園でチャンピオンとしてPURE-Jの未来を見せることがボリショイさんへの今までの恩返しだと思ってたんで。ホントに嬉しいです」
 ━━今日のボリショイの闘いぶりについて。
 「ホントにすごくて関節(技)もどこから来るかわからないし、今まで何度も対戦してきてるんですけど、それでも読めない。引退されるっていうのも闘ってても実感なかったし、最後にボリショイさんを破ってベルトを巻けて本当に嬉しいです」
 ━━無差別のベルトを巻くのはいつ以来?
 「2011年ぐらいに米山に勝って巻いて以来ですね。PURE-Jの無差別はもちろん初めてです」
 ━━シングルのベルト自体が久しぶり?
 「REINAさんとかあったりしたんですけど、団体の最高峰のベルトは久々です。1番は強いチャンピオン、どこから見ても“チャンピオンだ”って思われる強いチャンピオンになっていきたいし、どんどんPURE-Jを広めていきたいです」
 ━━中森を指名した理由は?
 「中森はPURE-Jの初代チャンピオンでもあるし、髪の毛まで懸けてベルトに対する思い入れとかすごいと、後輩だけど思ってるし。その中森と防衛戦をして勝つことで私の防衛ロードがスタートできると思うので。中森から勝ってこれからのPURE-Jを後楽園で見せたいと思います」


▼試合後はスポルディーバアリーナでの出張亀アリーナマッチ。集合写真には練習生2名、トークで参加した美月も加わった。