3月8日(日)PURE-J女子プロレス道場・亀アリーナ『特別興行』13:00
新型コロナウイルスの影響により板橋グリーンホールでの大会が中止となり、急きょ開催されることになった亀アリーナでの特別興行。3度目のシングルマッチとなるKAZUKIと谷ももによるWANTED同門対決は、互いに「オー!」と「ももざんまい」を先に仕掛けようとするなど会場の笑いを誘う中、前後からダブルニーを連発したKAZUKIが快勝。
『愛卍』勝愛実&マリ卍は春日萌花&梅咲遥と対戦。4人がもつれ合う攻防から勝と春日に勝負が預けられる形になると、勝がダイビングエルボーからイナズマバスター、最後は切り札のバイオレット・ドライバーを久々に炸裂させて3カウントを奪った。マイクを持った勝は「頭が切れてる春日さんには、私が今から言うこと…もう手に取るようにわかるかと思います。アンタの中に私たち『愛卍』がどれだけ映っているのかわかりませんが、今日で終わりだとは思うなよ? 私たちがベルトにどんだけ思いを込めてるのか…? これだけじゃ済まねぇからな!」とタイトル挑戦をアピールする。
セミファイナルに登場した水波綾はハイテンションで2階席を回ってからリングイン。ライディーン鋼と激しいラリアットを何度も応酬し、スピアーからラリアットを叩き込んだ水波がコーナー最上段からのギロチンドロップでとどめを刺す。
メインイベントは本来なら無差別級王座を懸けて闘うはずだった中森華子とLeonが、それぞれ久令愛とAKARIをパートナーに迎えてタッグ対決。腕十字や丸め込みで食い下がる久令愛をスピアーで黙らせたLeonは、スピンキックで中森を分断すると、マッド・スプラッシュを放って久令愛を仕留めた。
カーテンコールでは勝が「今日の勝ちは自分にとって最低条件だと思っていますが、だけど今日の勝ちがなければ、こうやってアピールすることもなかったのかなと思ってます。(春日に向かって)また今日みたいに、ほかのヤツに足元すくわれないようにしてください。あなたの腰からベルトを引っぺがすのは私たち愛卍なんで。そこのところ忘れないでくださいね」と再び通告。中森は「ホントだったらやるはずだったLeonさんとの無差別のタイトルマッチ…“この日にやる”っていうのを言えないので心苦しいところがありますが、必ず実現させるのでその時は皆さん、ぜひ見届けて頂きたいです!」と悔しさをにじませる。対するLeonは「私のベルトへの想い、もっともっとさらに強くなったから! オマエのベルトに挑戦する時、必ず私がチャンピオンになるから」と返答。続いてLeonは次週3・15道場マッチでのプロデュース大会の対戦カードを発表し、「20周年記念試合を誰とやりたいか考えた時に、1人には決めきれなかったんで…PURE-J全選手と7人掛けをやりたいと思います! 1人3分で7人。21年目のスタートをこの21分間で見せたいと思います! 私の20年分の感謝の気持ちを皆さんにお届けしたいと思いますので、よかったらぜひ足を運んでください!」と来場を呼びかけた。
★コマンドボリショイのコメント
「なるべく板橋大会で見せたかったものをやりたかったので、通常の亀アリーナマッチとはまた違った感じでやることになりました。開催できて皆さんに楽しんで頂けて良かったかなと思います。本来なら無差別級選手権試合が行なわれるはずだったんですけれども、ホントに先行きはわからなくて…。(3・22)北千住大会も中止になってしまって、安易に“また特別興行やります”とも言えなくて。本当に今は情勢を見守るしかなくて、私たちができることは最大限の予防対策をしっかりやって、皆さんが安全に試合を見に足を運べるような大会を開催していくこと。それが毎回できるかはホントに正直、来週のことさえわからない。来週も亀アリーナマッチをやるんですけども、もしかしたら中止になる可能性もゼロではない…っていう状況だと思うんですよ、今。ちゃんとニュースを見て“なんでもかんでもやればいい”というものでもないし、状況を見てダメな時はダメ、できる時はしっかりと対策を練ってやっていきたいと思います。今は先のことは誰も言えないし、過度に期待をさせられないので。それはLeonも中森も、勝愛実も春日もみんな悔しい思いをしてると思うんですけど…実現できるかわからないこと(タイトルマッチの日程)を言えないので…すごく気持ちはわかるんですよ。今できることはたくさん点を作ること。点が必ず線になっていくと思うので、今日の結果がいつか生きてくると思います」
▼ワクワクタイム(チケット半券の番号を使った抽選によるプレゼントコーナー)には谷もも&向後桃も参加。
▼来場者にマスク着用が義務づけられている大会のため、売店で販売されるフード類(おにぎり、焼き鳥、パン)は、片手で食べられる物が提供された。