【レポート】4月10日(日)BASEMENT MONSTAR王子 12時半

Pocket

2年3ヶ月ぶりの開催となるPURE-Jの王子大会。第1試合では網膜剥離のため約1ヶ月半欠場していた大空ちえが、復帰戦で米山香織とのシングル対決。試合開始前からの祝福ムードに笑顔の大空はロープ渡りやパロスペシャルを見せると、米山と向かい合ってモンゴリアンチョップの応酬も。さらにはフィッシャーマンズ・スープレックスも繰り出すが、最後は米山が後方回転から押さえ込んでの完勝に。

 第2試合は『ピュアバトル』と銘打たれたPURE-J純血対決で、無差別級王者・Leonが2日前にデビュー4周年を迎えた谷ももとタッグを結成。まもなく3周年となるAKARIは久令愛との同期タッグ『くれあかり』で出陣する。序盤からLeon&谷が「ももざんまい!」からガオーのポーズを決めるが、AKARI&久令愛はバリエーションの増えた連係攻撃で応戦。コーナー最上段からのダブルニードロップや蒼魔刀でAKARIを追い込む谷だったが、AKARIがソル・ナシエンテに捕らえてギブアップを奪う。

 後半戦はLeonの持つ無差別級王座への挑戦権を争うトーナメントの1回戦2試合。セミファイナルはKAZUKIとライディーン鋼によるタッグパートナー対決で、鋼がいきなりのジャーマンからラリアットで連打で先制すると、KAZUKIは鋼の腕に的を絞っての試合運び。コミカル要素を排除してのシリアスな攻防を繰り広げていく。背後からKソードを叩き込んだKAZUKIは、センセイ固めからグラウンドに移行すると三角絞めへ。レフェリーストップによる勝ち名乗りを受けた。

 メインイベントは同じくトーナメント1回戦で中森華子と優宇のシングル初対決。中森が得意とするキック攻撃に、優宇は体格を生かしたファイトで互角の展開に。シャイニング弾の連発を受けながらも体当たりで中森を弾き返した優宇は、前方にジャンプしながらうつぶせで覆いかぶさり3カウントを奪取。4・24板橋での決勝戦で対戦することが決まったKAZUKIと、それぞれの意気込みをアピールした。

★メインイベント後のマイク
 優宇「勝ったぞーっ!! 初代王者の中森に勝ったってことは、Leonの無差別のベルトを巻いていいっていう証拠だと思うんで。イギリスに半年ぐらい海外遠征してる中でお世話になった『EVE』(イヴ)って団体に所属なんですけど、そこで日本人が活躍してる映像いっぱい見てて。その中でボリショイさんとLeonが、現地の人が悔しがるぐらいメチャクチャいい試合して、イギリスの会場を爆発させてんの映像で見てたんですよ。そのLeonが今巻いてるベルト。だから、私はここでLeonのベルトを獲るのが目標じゃない! そのベルトをイギリスに持って帰って、EVEでイギリスの新しい選手たちとたくさん防衛して! ベルトをキラキラにしてここに持って帰ってくんだよ。KAZUKIが勝って24日、初対戦みたいなんですけどね。今日よりもっとペランペランにして、3センチぐらい薄くなってリング下ろしてやるよ」
 KAZUKI「私はさっきも100kg級の鋼と対戦して、この通りピンピンしてるよ。悪いけどオマエにはつぶされない。オマエこそ私のヒザで内臓壊さないように覚悟しとけよな?」
 優宇「内臓…? 24日までにもっと大きくなって試合してやるから。せいぜいおにぎりでも食ってろ(優宇が退場)」
 KAZUKI「(会場のファンに対して)私は今年でデビュー25周年を迎えます。“毎年、無差別のベルトに挑戦する”と言ってきましたが、今年こそはベルトを巻いてチャンピオンになって25周年を迎えるべく、(チャンピオンになって)挑戦するのは最後にするべく、優宇選手には踏み台になってもらいます。Leonの前に立つのはこの私だからな!」