【レポート】4月14日(日)板橋グリーンホール 18時

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4月14日(日)板橋グリーンホール 18時

「BOLSHOI FINALシリーズvol.8」

 

 後楽園ホールを1週間後に控えての板橋大会。マリ卍はSAKIとの2度目のシングル対決に果敢に攻め込むも、グラウンドでの卍固めで仕留めきれず目標に掲げていた先輩超えは果たせずに幕。





 KAZUKIと藤ヶ崎矢子のシングルマッチはKAZUKIが意表をついたカンチョー攻撃でペースをつかみかけるが、矢子はヒップアタックとスープレックスのたたみかけで反撃。しかしKAZUKIがダブルニードロップの連発で勝利を飾る。





 第3試合では南米チリから来して練習を積み重ねてきたベニータが『AKARI』の名でデビュー戦。目標であり憧れの存在であるコマンドボリショイから譲り受けたコスチュームでリングに立つと、序盤はレスリングで応戦。ボリショイがヒザ立ち状態でのアルゼンチン・バックブリーカーを繰り出すと、すぐさま同じ技を見せて会場を沸かせる。ジャンプしてのショルダーアタックやラ・マヒストラルも繰り出したAKARIは、エルボーの応酬からワキ固めへ。これを切り返したボリショイはアッパーカットの連発から619を叩き込み、ストレッチプラム・改でギブアップを奪うと試合後はAKARIの健闘を称えた。








え

 セミファイナルはボリショイのリクエストマッチとして、Leonと米山香織による6年ぶりの同期タッグが実現。明るく元気なファイトで魅せる里歩&駿河メイを相手に熱戦を繰り広げ、Leonがスピアーからのマッド・スプラッシュで駿河から3カウントを奪取する。












 メインイベントは永島千佳世の提案による中森華子とのタッグ、それに異を唱える勝愛実&ライディーン鋼が激突。中森と永島は可もなく不可もないタッグワークで試合を進め、勝と鋼の連続ダイブに中森が捕まると永島がイスを振り下ろして救出。鋼のムーンサルトプレスの自爆を誘った中森がバズソーキックで仕留めてみせた。マイクを持った中森は「今日、永島の隣で外からのPURE-Jっていうのを見たけど…そんなんじゃなくて、私たちはもっともっと熱い闘いができるって思いました。今日よりもっとすごい闘いが私たちだったらできるって確信しました! 永島、PURE-Jの選手が全員向こうのセコンドついたけど、私は別にアンタの仲間でもなんでもねぇからな! 来週、私はLeonさんの持つ無差別のベルトに挑戦します。この前も言ったけど、私がチャンピオンになったら必ずオマエを指名してやるからな!」と通告。永島は「獲ってから言えよ!」と一喝した。

 
    カーテンコールではマリ卍が「明日デビュー1周年です。無事1周年を迎えられたのも、PURE-Jの皆さんがいたからだと思ってます!」と感謝。勝は「永島千佳世にさんざんPURE-Jのリングで好き勝手にされて、とてもムカつくし…だけどそう思わせてしまったPURE-Jの選手に…なかなかリング上で結果が出せない自分にとか本当に歯がゆくて。でも、やられてばかりで終われないです! 絶対に見返してやります!」とリベンジを誓う。中森とLeonはともに後楽園での無差別級タイトルマッチの必勝を宣言。ボリショイはAKARIのデビューとマリ卍の1周年を祝福すると、「PURE-Jで出会った2人がこれから育っていくのを、明るく厳しく育てていかなきゃといけないなと重々責任を感じています。皆さん、これからも楽しみにしていてください。私にとって後楽園を除いて今日が最後のPURE-Jの大会になりました。本当に寂しくて今の気持ちを上手く言葉では表せないですね。後楽園大会では今のPURE-Jの最大のプレゼンになると思います。これからの未来につながる大会になるように今以上に気合い満々で一緒に頑張っていきましょう!」と話し、「たぶん私が現役のうちの最後の記念撮影になると思います」と集合写真に収まった。


以下、各選手のコメント

★コマンドボリショイ&AKARI
 AKARI「とても嬉しい。元気です! もっとできれば良かったですけど、まだ初めてだからできなかったです。次はもっと頑張りたいです」
 ボリショイ「本当に夢のような話で…地球の裏側からFACEBOOKを通じて私に“練習を習いたい”と冗談みたいなことを言ってて。そうしたら、ある日突然“これから飛行機に乗ります”って言って2日後には亀アリーナに来て。“私のデビュー戦の相手はコマンドボリショイです”って、いきなり入門してきて…。もうその日から、彼女が地球の裏側から1人で国を出て私の下へ来た時から、私のすべての優先順位は彼女の練習に使ってきて。自分の引退で“あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ”とか体のこととかもすべて後回しにして、AKARIの練習のために。彼女が私にデビュー戦を指名してきたってことは、4月21日までにデビューさせなきゃいけないと。言葉もわからない中、なんとか今日を迎えられて…今日の反省点はこれから直す時間はたくさんあるし、私もこれからもっとゆっくり練習を見てあげられるし、今日はどんな形であれきちんとプロレスラーとしてのスタートを切れたこと、そのデビュー戦の相手が私であったことが、2人の夢が叶った大事な一戦になりました」
 ━━日本での生活について。
 AKARI「全然知り合いとかもいなかったですし難しいところもありましたけど、亀アリーナを通じていろんな人と出会って、1番はご飯がおいしいです(笑)。10年前からの夢だったコマンドボリショイ選手との試合が叶ったことが、夢のようで信じられないです」
 ボリショイ「グラシアス!(笑)」
 ━━AKARIというリングネームの由来は?
 AKARI「10年前ぐらいにチリだと忍者の名前としてすごく有名でした。当時、忍者のキャラとしてやる時に、その時のパートナーが決めてくれました。ボリショイさんのようなレスラーになりたいです」
 ボリショイ「ちなみにこのコスチューム、私のお下がりなんです。奇跡的に入るっていう…ツーウェイってすごいですね」


★Leon&米山香織
 Leon「6年ぶりなんですけどやっぱりそれを感じさせない、息と息が何年離れてても合うなって感じました。楽しかったです」
 米山「なんか今日はボリショイさんのリクエストマッチっていうことで組ませて頂いたんですけど、また2人で組んだりしたいな~と思いました!」
 ━━相手の里歩&駿河メイについて。
 Leon「それぞれ対戦したことはあるんですけど、すごいですね。すばしっこいし、いろいろ考えてるなって思いました」
 米山「若いし! 可愛いし! 素早いし!…もう勝ち目ないけど、試合は勝てて良かったです(笑)」
 Leon「これを機に、またタッグ組んでいけたらなと思ってます」