5月16日(木) 花やしき内 花やしき座 19時
「レッゴー!令和!vol.4」
PURE-Jの平日浅草大会。オープニングマッチでは初参戦となるK-DOJOの進垣リナが得意の関節技でLeonを苦しめるが、最後はLeonがマッド・スプラッシュで貫録勝ち。勝利したLeonは進垣と握手を交わして健闘を称える。
AKARIはメキシコ帰りの本間多恵を相手にクロスボディーの連発、低い体勢でのアルゼンチン・バックブリーカーなど持てる技を駆使して奮闘。しかしラ・マヒストラルを返されると、最後は飛びつき腕十字にギブアップを喫した。
ライディーン鋼は久々の参戦となる山下りなと強烈なぶつかり合いで会場を沸かせ、15分ドローとなるが両者とも納得の表情を浮かべた。
セミファイナルでは『愛卍』勝愛実&マリ卍が、春日萌花&真琴とタッグ対決。勝がラリアットの連打で春日を追い込むと、コーナーに控えるマリは大きな声で執拗にタッチを要求。タッチを受けたマリはフロントキックからグラウンドでの卍固めでギブアップを迫るが、最後は春日がマリを丸め込んで3カウントを奪いキャリアの差を見せつける。
メインイベントでは5月がデビュー月となるKAZUKIが1年ぶりの無差別王座挑戦。序盤から場外戦に突入するなど激しい攻防となり、中森の嵐のようなキックの連打にダウンを喫するKAZUKIだが、同じように怒涛のヒザの連打で中森をダウンさせる。それでもハイキックからバズソーキックを叩き込んだ中森が、鎮魂歌ドライバーでとどめを刺して王座防衛に成功。マイクを持った中森が「KAZUKIさん、年に1度と言わず何度でも挑戦してきてください! 私は今日よりもっともっと強いチャンピオンになって何度だってKAZUKIさんの挑戦、受けてやりますから!」と呼びかけると、KAZUKIは「わかった。いつだって、何度でもいいんだな…? じゃあまた来年の5月な! それまでチャンピオンでいろよな!」と言い放ち会場の笑いを誘う。カーテンコールでは2冠王を目指す中森がタッグ王座への挑戦をアピールすると、真琴がパートナーになることを拒否。各選手が自己主張を展開した。
★エンディングでのマイク
中森「パートナーは心に決めている人がいます。真琴! 私たちだったら絶対ベルト巻けると思ってる」
KAZUKI「こっちだって望むところだよ!」
中森「一緒にタッグのベルト巻こう!」
真琴「…ごめんなさい!!(会場が大きくどよめく)気持ちはすごく嬉しいです。でも正直、今の華様(はなさま)の活躍にジェラシーを感じてます! 今日もだからセコンドにつきませんでした。それとり私は気になってる選手がいます! それは…PURE-Jの真ん中を目指すという春日さん! 春日さんは私が練習生の時の直々の先輩で、1番怖かった先輩なんです」
春日「それは私をタッグチャンピオンのベルトを狙うパートナーとして考えてくれたということでいいんですよね、真琴ちゃん?」
真琴「お願いします!」
春日「はい! 私はあなたに言いたいことがあります。中森がずーっと“PURE-Jのカラーは何色だ”ということを言ってた時に、中森の結論は“PURE-Jはレインボーだ”と言いました。…ということは! 今PURE-Jが持っているカラーじゃなくてもいいってことですよね? 私は自分のことをポンパドールピンクだと思っています。そして真琴は藤の花だからミステリアパープル! この2人のカラーを混ぜて“どどめ色”にして、中年の星(KAZUKI)とナンバーワンモヒカンの星を消してやりたいと思います」
中森「いいよ別に。でも私はタッグのベルト巻きたいから、私は私のパートナー…見つけてくるよ」
(愛卍が割って入る)
勝「オマエら勝手に話、進めてんじゃねぇぞ! PURE-Jには愛卍だっていることを忘れんじゃねぇぞ! 今日の負けだって私たちにとっては、これからのプラスにしかなんねぇんだよ! そして、この中でだったら私たちが1番伸びしろがあんだろうが! クソババアども! 私たちが1番伸びしろがあって、未来があるんだよ!! 私たちの存在を忘れんじゃねぇぞ!」
KAZUKI「中森が誰と組もうが、真琴・春日が組もうが、愛卍だろうが、どうか私たちの輝きを消してください! 楽しみにしています!」
マリ「絶対、消してやるかんな!!」
中森「私はタッグのベルトも巻いて、2冠チャンピオンで! PURE-Jの顔としてこれからもっともっと盛り上げていくので、皆さん私についてきてください!」
以下、各選手のコメント
★春日萌花&真琴
━━試合後、中森からのタッグ要請を断った理由は?
真琴「すごい心が痛かったんですけど…」
春日「お客さんもビックリしてたね」
真琴「はい。やっぱりジェラシーを感じてるっていうのはホントなので、今は対角線に立ちたいかなと思っております。春日さんはPURE-Jさんの真ん中を目指すって公言されてるのを私も知って、“目指すのは1人じゃなくてもいいんじゃないかな?”って」
春日「いつから私のことを気になってたの?」
真琴「練習生の頃からです…(苦笑)」
春日「え~、ウソ!!?(笑) 10何年前!?」
真琴「13年ぐらい前…(笑)」
春日「そんなに!?」
真琴「練習生の頃、春日さんが直々の先輩で1番怖い先輩で…(苦笑)」
春日「すごい怒っちゃった気がします。マコちゃんが1回受け身を取るごとにジャージのズボンを直すんですよ。“そんなことしないで早く受け身を取れ!”みたいな感じですごい怒っちゃった気がします(笑)」
真琴「いろいろ教えて頂いて今があるんです」
春日「そんなことを言ってもらえて先輩冥利に尽きるというか、ありがたい限りなんですけど…なんでしょうね? 団体には所属してなくてフリーという形でここ1年やらせてもらってたんですけれども、団体の方からオファーを頂いてそのカードを一生懸命やって…っていう人間にはなりたくなくて。だからもうPURE-Jの真ん中を獲るっていうのは、初めて参戦をさせてもらった時から“絶対、爪跡残してやる”って思ったんで。冬に(タッグ)トーナメントがあってなかなか力およばず決勝に進むこともできなかったんですけれども、もう1回タッグのチャンスが藤ヶ崎矢子選手とあって。それも悔しい結果に終わって…。挑戦したいという人がたくさんいるから、そいつらをね、1個1個つぶしていかないといけないわけで。その上で3度目の正直の舞台をきちんとつかみたいなと思ってます」
━━2人でのタッグは今までは…?
春日「ありました。テーマ曲や連係はどうするか…PURE-Jの方は大きい選手が多いので、そこの部分の対策はどうするんだっていうのとか。1からきちんと練っていきたいなと思ってます」
★中森華子
「KAZUKIさんってすごいタッグのイメージしかなくて、去年ベルト懸けてやって1年ぶりなんですけど、今日は“ブラックなKAZUKI”を試合中に見れたかなと思いました。何度か本当に頭が真っ白になっちゃった部分、記憶がない部分があったりして…。“もうダメかも”と思った瞬間が正直あったんですけど、この座はまだまだ誰にも譲る気はないので、これからも勝ち続けていきたいと思ってます」
━━試合後はタッグについて各選手の主張があったが。
「私は今年に入ってから“2冠チャンピオンとしてやっていく”っていうふうに言ったんですけど、ちょっとなかなか思うようにできなくて…。でもこの前、鋼から勝ったし今日KAZUKIさんからも勝ったし。私なら絶対奪いに行けると思ったんですけど、『真華不思議』で行こうと思ってたんですけど春日さんとやるっていうんだったら、私は私で(パートナーを)見つけてくるしかないので。どのタッグにも負けないような選手を連れてきたいと思ってます」
━━すでにアテはある?
「いや、ホントにさっきまで真琴しかいないと思ってて! 真華不思議でもう4年ぐらい組んでて、タイトルマッチ2回も負けてて…。もう“あと一歩のところまで来てる”と思ったので。どうしても私はタッグのベルトを巻きたいので、何人か頭に浮かんだけど…ちょっともう少し考えたいです。私にふさわしいタッグパートナーを見つけてきます!」
★KAZUKI
「中森はやっぱりJWPからPURE-Jにかけてずっと無差別を巻いて“私が顔だ”と言ってるだけあって、さすがに強かったですね。蹴りのレパートリーもどんどん増えていって、鋭くなっているので…。1年前に挑戦した時よりもさらに進化してました」
━━次の挑戦はまた1年後?
「はい(苦笑)。1年に1回、私は5月がデビュー月なので、その時に挑戦すると決めてるので。チャンピオンも“いつでも何度でも挑戦してこい”と言ったんで、5月に何度でも挑戦します(笑)」
━━試合後、タッグ王座挑戦に名乗りを上げるチームが次々と出てきたが。
「“中年の星”としては今日は散ってしまいましたけど、『WANTED☆ウォリアーズ』としては2つの星がまだ輝いてるので。トーナメントでもリーグ戦でもいいので、そういうのを開いて勝ち上がってきたチームと。私たちの輝きを消せるもんなら消してください! 私たちはそう簡単には消えませんから」
━━先ほどのチームの中で、闘ってみたいチームは?
「『真華不思議』(中森華子&真琴)とは対戦したいってずっと言ってたんですけど、こういうことになっちゃったので。逆に真琴&春日組でもおもしろいんじゃないかな? って思いますし、中森がどんなパートナーを連れて来るのかも楽しみです」