【レポート】6月13日(日)板橋グリーンホール 17時半

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2ヶ月ぶりとなるPURE-Jの通常興行・板橋大会。

 第1試合は3月の復帰後、初のシングルマッチとなる久令愛が谷ももと対戦。足への集中攻撃で攻め込んでいく久令愛が腕を極めにかかると谷はロープに足を伸ばしてエスケープ。ヒザ攻撃を連発した谷がコーナー最上段からのダブルニードロップで快勝する。

 KAZUKIは同世代のチェリーとシングル対決。前回はクライシス興行でヒールバージョンのKAZUKIと対戦しているチェリーは、「今日は悪い人ではない?」と疑いながらも、握手を交わして試合がスタート。クリーンファイトを要求するチェリーだが、レフェリーを利用してのあくどいファイトでKAZUKIをほんろうする。エビ固めの応酬からサルタヒコ固めに捕らえたKAZUKIが3カウントを奪った。

 中森華子の15周年シリーズ第3戦は米山香織。米山はこの日の昼間に獲ったばかりのOZアカデミー無差別級のベルトを持って登場した。中森をロープ張りつけた米山は15周年にちなんで、15発のチョップ連打を3方向に向けて披露。しかし中森は米山をロープに張りつけると15発のキック連打でやり返す。シャイニング・ウィザード、ディスティニー・ハンマーと続けざまに放つ中森は鎮魂歌ドライバーへ。しかしクルリと体勢を入れ替えた米山が3カウントを奪取。中森は「ウソだ! 悔しい!! 今日は米山さんに勝ってからマイクでたくさんの想いを伝えようと思って、いろいろ考えてきたんですけど…今、負けちゃったから全部忘れちゃいました! 次こそ絶対倒しにいくので。今日は私の記念試合、闘ってくださってありがとうございました!」と握手を交わす。

 セミファイナルはAKARIの持つPOP王座にディアナの梅咲遥が挑戦。丸め込みの応酬からラ・マヒストラルであと一歩まで迫る梅咲だが、AKARIはノーザンライト・スープレックスからラリアットを連打。最後はコマンドボリショイ直伝のストレッチプラム・改を初公開してギブアップを奪い、2度目の防衛を果たした。

 メインイベントはPURE-J3人の中にアクトレスガールズの茉莉が加わるタッグマッチ。ショルダータックルの連打で果敢に鋼に向かっていく大空は、Leonのスピアーによるアシストからミサイルキックを発射。茉莉がハイキックで2人を蹴散らすと、鋼が大空を捕らえショートレンジのラリアットを叩き込む。大空は最後の力を振り絞って丸め込みを連発するが、鋼がフライング・ニールキックからのライディーンボムで仕留めてみせた。

 無差別級のベルトを肩にかけた鋼は、「Leonさん、絶好調ですね~!!…私の次に。このベルトに挑戦してきてくださいよ。私はシングルでもタッグでも、まだLeonさんに勝ったことがありません。なので絶対王者になる!!」とアピールすると、ボリショイは「7月22日、ここ板橋グリーンホールでディスカバー・ニューヒロイン・タッグトーナメントがある。その決勝戦の前に無差別級選手権、どうだ?」と提案。Leonは「私はな、ずっとこの日を待ってたんだよ。相手が強ければ強いほど燃えるんだ! 私が必ずチャンピオンに返り咲くから、しっかりそのベルト磨いとけよ?」と自信満々に返答した。

以下、各選手のコメント

★中森華子
 「米山さんはJWPの頃からすごい思い出もあるし対戦もたくさんしてきたし、ユニットを組んだりホントに思い入れのある先輩で。今日は勝ってからマイクで想いを伝えようとしたんですけど、負けてしまって気持ちが追いつかなくて…何も言えずに終わってしまったんですけども。次こそ必ず米山さんから勝ちたいと思います。15周年イヤー、私のすべてを懸けて熱く盛り上げていきたいと思っています。次に当たるマドレーヌは1回の試合に懸ける意気込みがすごい伝わる選手だし、キャリアとか関係なく大好きな後輩なので記念(試合)の1人に選ばせて頂きました」
 ━━7・22板橋でのディスカバー・ニューヒロイン・タッグトーナメントについて。
 「私のすごい同期を集めて熱い若手と組んでトーナメントを開催するんですけれども、記念になる大会になると思うし。絶対に負けたくない同期と、あと後輩たちに私が何かできるかといったら、こういう大会だと思ったので。私はAKARIと組むんですけれども、必ず優勝して伝説の大会にしたいと思っています」

★ライディーン鋼
 ━━Leonとのタイトルマッチについて。
 「ずっとやりたくて仕方なかったですね。今日の試合もやり足りないというか、もっともっとぶつかっていきたいしバチバチでやっていきたいと思ってるので。タイトルマッチ決まってホントに嬉しいです。ベルト獲るまではずっと“私の実力が全然ないんだな”って思ってたんですけど、今は絶対Leonさんよりも強いって思ってるので。絶対王者を目指して防衛します」
 ━━中森華子&山下りなの持つタッグ王座への挑戦も決まっているが。
 「もともと自分たちが持ってたベルトなので、私が3カウントを取って2冠王者になります」

★Leon
 ━━鋼とのタイトル戦が決まったが。
 「私がベルトを米山に獲られて、それから欠場になってしまって2ヶ月半経ったんですけど、その欠場期間も無差別のベルトを獲り返すことがずっと頭にあって、それを目標にパワーアップしてきたんで。このチャンスに必ず返り咲きます。パワーとかすごいと思うんですけど、まだ私的には王者として認めてない部分があるので。きっちりここは私が勝って、それを証明したいと思います」

★AKARI
 「梅咲さん強い。初めてシングル。前に“梅咲さんとやりたい”って言って勝ちましたけど、私絶対コレ(ベルト)守ります。もっともっとできる。ミコト選手、メイ選手、マリア選手ともやりたいです」

★梅咲遥
 「AKARI選手とはシングルは初めてだったんですけど、このPOPってベルトが自分が憧れてた先輩のSareee選手が巻いたベルトだったので、ホントに欲しかったんですけど、今日勝つことができなくて…。今月シングルが多かったんですけど1つも勝ててないので、気持ちを入れ直して頑張らなきゃいけないなと思います。今日の借りは返さないといけないので、いつになるかわかんないですけど、しっかりAKARI選手に勝てるように頑張ります」