【レポート】7月12日(日)第5回30人限定特別亀アリーナマッチ 12時

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7月12日(日)第5回30人限定特別亀アリーナマッチ 12時

 定期開催されている観客30名限定の亀アリーナマッチ。まずはデビューを目指す練習生・塩谷千愛美が、KAZUKIを相手に2回目のエキシビションマッチ。

 ライディーン鋼と久令愛のシングル対決は、手数の多い久令愛の攻撃を受け切った鋼がカウンターのラリアットから裏投げにつないで快勝する。
 『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&谷ももは、Leon&AKARIとタッグ対決。2人同時のダブルニーからKソード(背後からのダブルニー)を叩き込んだKAZUKIがAKARIを仕留めた。
 セミファイナルでは引退を翌月に控えるWAVEのHIRO'eが亀アリーナ初参戦で中森華子と対戦。バックドロップホールドやカウンターのスピアーなど果敢に攻め込むHIRO'eだが、中森は狙いすましたハイキックから鎮魂歌ドライバーで3カウントを奪取。試合後は握手を交わす。
 メインイベントは前週の大会でのマリ卍からの要望により、7ヶ月ぶりに勝愛実との『愛卍』タッグパートナー対決が実現。この試合のみ『LIVE812』で生配信され、マリはカウンターの地獄突きからダイビング・セントーンで押しつぶすなど奮闘するも、ラリアットの連打で形勢を入れ替えた勝はオレンジ☆ブロッサムでとどめを刺した。
 マイクを持った勝はマリに対し、「先月、一緒にタイトルマッチに挑戦して敗れた。だけど、またこうやって前を向けたのはまぎれもなく、マリ。オマエがいたからだよ。マリの底抜けに明るいところ…私にはないようなところがいっぱいアンタにはある。私はそんなマリとだから愛卍やっていけてるって今日改めて思ったよ。愛卍の強みっていうのは、いつまでも腐らないでバカみたいに前だけ見て突っ走っていくところかなって。これからも愛卍、バカみたいに前向いてやろうぜ」と呼びかけ、2人で手を上げた。
 カーテンコールではKAZUKIが『WANTED☆ウォリアーズ』と『ボリショイ・チルドレン』の抗争について、「後楽園で集大成を見せたいと思うんですけども」と発言し、ボリショイは「カードがまったく同じだとつまらないので、助っ人選手をそれぞれ1人ずつ」と8人タッグマッチが決定。中森との無差別戦まで2週間となったLeonは、「この緊張感…私は嫌いじゃないし、ホントに楽しみな気持ちでいっぱいです」と自信を見せる。HIRO'eは「引退まであと35日になりまして、あと何試合かいろんなところで試合しますので、よければ見に来てください!」とあいさつ。谷は「3ヶ月ぶりにお客様の前で試合をさせて頂きまして、すごくすごく嬉しかったです。ありがとうございました」と笑顔。中森はHIRO'eに対し、「今日は最後にシングルができて本当に嬉しかったです。あとちょっとだけどHIRO'eちゃんらしく駆け抜けていってください」とPURE-Jからのプレゼントを手渡した。

 マリは「今日は自分が毎日配信している『LIVE812』の配信もあって、愛実さんとのシングルマッチっていう思い入れのあるカードをみんなに見せることができて…負けてしまったんですが、なぜか“悔しい”よりも“愛実さんとタッグ組めて良かったな”っていう気持ちが大きいです! これからも私たちにしかできない発信、空気感でPURE-Jを包んでいきたいと思ってます!」と締めた。

以下、各選手のコメント

★勝愛実
 「前回の道場マッチの時にマリが“自粛期間中に蓄えたパワーをぶつけたいからシングルしたい”っていう要望で、このカードが決まったんですけど。今までやっぱりタッグで組むことのほうが多かったですし、対戦もなかなかなかったんで、より成長の具合に驚いてるというか…。マリが愛卍についてどう思ってるのかも、闘いを通して伝わってきたので。この試合でより一層、愛卍の絆は深まったかなって思ってます」

★マリ卍
 「去年の王子の時とはちょっと違う気持ちで挑むことができたんですけれども、それはやっぱり自分が自粛期間中にやってきたことに自信があったからなのかなって思うし。自分がこうやって配信を始めたのもこの自粛があってからで。メインで自分の試合をプロレス見たことがない人たちに発信できて、今日も配信きっかけで亀アリーナに来てくれてる人がいるし、後楽園も予約をもらってます。そうやって外に発信する活動にも自信があって、今まで以上にモチベーションを上げていかなきゃいけなかったし、試合中も対戦相手だけじゃなくて少し周りを見たり、自分の状況とか前より見れるようになったり、気持ちの余裕が少し出てきたかなっていうのは自粛明けに試合をするごとに感じていて。まだ全然実力も及ばないかもしれないけど、そのぶん伸びしろがあると思っているので、このシングルマッチができてホントに良かったし、これからも愛卍として…ホントにPURE-Jを変えていくのは私たちだって本気で思ってるので。これからも応援してほしいです」
 ━━試合後の勝の言葉について。
 「グッと来るものがありました。組み始めた時はやっぱり愛実さんと実力の差がありすぎたし、今3年目でまだまだ若手ですけれども、“愛実さんは違う人とタッグだったらベルトを巻いてたかもしれない”とか“配信を始めたから私と組まなきゃいけなくなっちゃったのかな?”とか考えた時期もあったかもしれない。だけどそんなことに気づかないぐらい…気づかないように必死でしがみついてきて、やっぱり怒られてホントにヘコんじゃったりすrる時もあったけど…。今はやっぱり2人だからできることを広げていくために、プロレススキルを上げていかなきゃいけないなって、そういう前向きな気持ちでいるので。愛卍の力ってまだまだ無限大だなと思ってます」

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