【レポート】7月18日(月・祝)板橋グリーンホール 13時

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 板橋2連戦2日目は、谷もも入団記念7番勝負以来5ヶ月ぶりとなる谷vs大空ちえのシングルマッチからスタート。向かい合ってのエルボーやDDTの応酬で互いの意地をぶつけ合うと、丸め込みの応酬から外道クラッチで押さえ込んだ谷が勝利する。


 AKARIは前夜にタッグ王者となったばかりの関口と2度目のシングル対決。ラリアットからブレーンバスターを決めたAKARIはキックのラッシュを見せるも、関口は担ぎ上げられた状態でAKARIの両腕を極めていく。最後はAKINO直伝の飛びつき腕十字で関口がギブアップを奪ってみせた。


 KAZUKIと米山香織による“続・迷勝負数え歌”は、2人がそれぞれ水たまりを持って入場し水没ルールを希望。協議の結果、リング上に2つの水たまりが置かれた状態で試合がスタートするが、開始早々に尻相撲の状態から2人同時に水たまりに落ちてしまう。米山は「ちょっと待って、今のナシ! 昨日タッグチャンピオンになったんですよ。団体の看板を背負う人間として、このままじゃ終われねぇよぉ~!!」と再試合を要求。2つの水たまりによっていつもより足場の少ないリングに苦戦する2人だが、米山がKAZUKIの目の前で勢いよくビニール傘を開いて驚かせると、KAZUKIが水没して決着。敗れたKAZUKIは「後楽園終わったら覚えとけよ!」と捨てゼリフ。


 セミファイナルはライディーン鋼&久令愛がチェリー&優宇を迎え撃つタッグ対決。先発の鋼と優宇がショルダータックルを撃ち合うと、チェリー&優宇は2人がかりで久令愛を踏みつけていく。久令愛は柔道出身の優宇を相手に腕関節を取りにいくと、ダブルリスト・アームサルトへ。しかし最後は優宇がコーナー2段目からのダイビング・ボディープレスで久令愛を圧殺してみせた。


 メインイベントではLeonの持つ無差別級シングル王座に中森華子が挑戦。8・11後楽園を前に実現することになったPURE-Jの頂上対決は両者ともに譲らず、Leonがキャプチュードバスターからスピアーを放つも、丸め込みの応酬は互いに3カウントには届かない。再びスピアーを狙って突進してきたLeonをキックで撃ち落とした中森は、すぐさまショートレンジのシャイニング・フラワーを叩き込んで勝利。難攻不落のLeonを下し2年ぶりの復権を果たした。


 マイクを持った中森は「2年ぶりに無差別のチャンピオンになったぞーっ!! チャンピオンじゃなくても私はPURE-Jの顔として中心という気持ちで今までやってきました。だけどチャンピオンになったからには今までよりもっともっとPURE-Jを盛り上げて、皆さんにも楽しんでもらえるようなプロレスができるよう、精いっぱいこれから頑張っていきますので。中森華子について来てください!」と決意を述べると、「4月にシングルで負けてから、ずっとやり返したいと思ってた」と優宇を挑戦者に指名。優宇は「どっちが勝っても、そのベルトに執念があるんで絶対獲りに行くつもりで見てたけど。新チャンピオンから指名してもらえるなんて、そのチャンス、私が逃すわけないでしょ? 5月にLeonさんに負けて、そこからもう1段階強くなってますから、そのベルトを巻かせて頂きます」と応じる。中森は「8月11日、PURE-Jにとっても私にとっても大事な日。その日にベルトを懸けて闘おう!」
と、5周年記念大会のメインイベントでのタイトルマッチを決定させた。


★中森華子のコメント
 「7月16日で16周年を迎えて17年目に入りました。8月の後楽園大会には2冠チャンピオンとして上がるという目標でやってきたんですけど、昨日タッグのベルトを獲られてしまって正直ちょっと…。気持ちを入れ替えて臨んだつもりではいたんですけど…無事2年ぶりにベルトを巻くことができて本当に嬉しく思います! Leonさんは若手の頃からもう何度も対戦してきた選手なので、お互いに読まれてるのもあるし今日もつらかったんですけども、拍手とか応援がすごく聞こえたし。勝てて本当にひと安心しています。私の中でも思い入れが強いベルトで、このベルトとともに成長してきたと思うので。“PURE-Jチャンピオン、ここにあり”というのを見せつけたいと思っています」
 ━━8・11後楽園での対戦相手に優宇を指名したが。
 「4月に無差別の挑戦権を懸けての闘いで、すごい選手だなと思ってたんですけど正直負けることはないと思ってて。そこからずっと、いつかやり返したいという思いはずっとあって。4月の時の中森華子とは大違いなので、しっかり勝って後楽園大会を締めたいと思っています」