２ヶ月ぶりとなるＰＵＲＥ－Ｊ板橋大会の第１試合では、久令愛＆マドレーヌの同期タッグが大空ちえ＆櫻井裕子と対峙。フィッシャーマンズ・スープレックスからダイヤルロックにつないでマドレーヌに攻め込んでいく大空だったが、マドレーヌがＭＩＳＯＳＨＩＲＵロックに捕らえて３カウントを奪う。
マイクを持った久令愛は「マド、久しぶりに組んだね。伝えときたいことがあってさ、私ＰＵＲＥ－ＪでＰＯＰチャンピオンやってるんだわ。言いたいことわかるよね…？」と迫るが、マドレーヌは「“明日の自主興行、頑張ってね”って言いたいんでしょ？ ありがとうございま～す！（笑）」とはぐらかす。するとセコンドについていたディアナのＨｉｍｉｋｏが「私が挑戦したいです！」と名乗り。久令愛はＨｉｍｉｋｏに対し「いつかわかんないけど、その時は正々堂々闘いましょう」と応じるが、マドレーヌは「久令愛がマドのこと好きなのはスッゲー知ってるよ！」と、最後まで久令愛と向き合おうとせず。続いてボリショイがリングに上がり、１０・２板橋でのＰＯＰ選手権試合・久令愛vs宝山愛を発表した。
変則ルールでの闘いが続いていたＫＡＺＵＫＩとＬｅｏｎが通常ルールで一騎打ち。ベテランならではのテクニカルな攻防で会場を沸かせると、最後はＬｅｏｎがマロマ・デ・レオンで丸め込んで勝利を飾る。
中森華子は１年半ぶりとなるチェリーとのシングル対決に、シャイニング・ウィザードから鎮魂歌ドライバーを狙うもチェリーは阻止。コルバタから丸め込むファンタジー・イリュージョンでチェリーに軍配が上がった。
セミファイナルではデイリースポーツ認定女子タッグ王者『ワイルドサンダー１２’ｓ』ライディーン鋼＆ＳＡＫＩと、谷もも＆米山香織が激突。ＷＡＮＴＥＤよりもＳＡＫＩに執心しているように見える鋼の打倒を目論む谷は、コーナー最上段からのダブルニーを突き刺すとウラカンラナで鋼の巨体を丸め込むもカウントは２。カウンターのラリアットから攻勢に転じた鋼が横須賀カッターで谷を仕留めた。
マイクを持ったＳＡＫＩは「タッグチャンピオンになってメチャクチャ楽しい！ もっともっと一緒に試合がしたいから防衛戦しよう。私たちの強さを証明するために歴代王者とも防衛戦がしたい。Ｌｅｏｎさん・チェリーさん、見てますよね!? 第２６代王者の２人に、私たちのベルトに挑戦して頂きたいです」と逆指名。Ｌｅｏｎは「ご指名ありがとう。ウチらはタッグ王者返り咲き、これっぽっちもあきらめてねぇんだよ！ 望むところだよ！」、チェリーは「Ｌｅｏｎさん！ 時は来た！ これはアレですよ。“カモがネギ背負ってきた”ってヤツですよ！ オマエらも強いかもしれないけどな、ウチのＬｅｏｎさんはな、超スーパーメチャクチャとーっても強いからな！ 『チェレオ』を指名したこと後悔させてやる！」と必勝を誓う。ＳＡＫＩはチャンピオン権限を口にすると、１０・２板橋でのタイトルマッチ決定を宣言する。
８・１１後楽園での旗揚げ５周年大会で無差別級の新チャンピオンとなった優宇が初防衛戦に臨み、挑戦者決定戦で鋼を撃破したＡＫＡＲＩが対角に立つ。ＡＫＡＲＩはボリショイから手ほどきを受けていた初公開のピコニー・スマッシュを叩き込むと、グラウンドでワキ固めに持ち込むが仕留めきれず。スリーパーで絞め上げた優宇はロープにもたれかかるＡＫＡＲＩの背中にキャノンボールを撃ち込むと、ラストライドで豪快に叩きつけて初防衛に成功。
マイクを持った優宇は「勝ちましたーっ!! ＰＵＲＥ－Ｊの所属でもないのにこんなこと言うの変かもしれないけど、ＡＫＡＲＩ、日本に来てくれてありがとう。もっともっと日本の女子プロレス界を盛り上げて、強くなってまた私と闘ってください」と言葉をかける。続いて「このＰＵＲＥ－Ｊのベルトをイギリスの『ＥＶＥ』で防衛戦をするって言いましたよね？ でも欲張りだからＥＶＥのベルトも持って帰ろうと思って。ＰＵＲＥ－Ｊのベルトを懸けて、ＥＶＥのベルトも一緒に持って帰ってきます！」と宣言。敗れたＡＫＡＲＩは「皆さん本日は試合来てくれて本当にありがとうございました。すいません、私できなかった。悔しいですけど最後まであきらめないから、これからも応援よろしくお願いします！」と話し、会場から拍手が沸き起こった。
★優宇のコメント
━━ＡＫＡＲＩとの防衛戦だったが。
「あんな言葉言うつもりなかったし、チリから日本に来て４年も自分の国じゃない所で闘って…すごいなって思いました。ＡＫＡＲＩが取りつかれるぐらい日本の女子プロレスに魅力があるんだっていうのもすごく感じたし、全力でこのベルトを獲りに来る人がいるんだから私も生半可な気持ちじゃいけない。チャンピオンになったことをゴールにしてしまうのではなく、それ以上の目標を立て続けないと。せっかくこのＰＵＲＥ－Ｊのベルトをイギリスに持って行くんだったら、“やっぱ増やしてきたいでしょ”って思ったんですよね。プロレスしてるからにはワクワクし続けたいから。誰にも追いつかれないぐらいいろんな経験と、差を埋められないぐらい広げてやろうと思ってます」