10月9日(月・祝)BASEMENT MONSTAR 王子 13時
「PURE-SLAM DUNK vol.3」
観衆66人
PURE-J王子の昼夜大会。
昼の部では試合開始前に10/1大阪大会での脳しんとうのため欠場となったAKARIが、
「こんにちは皆さん、今日来てくれてありがとうございます。
1週間前に脳しんとうになりました。いま元気だけど、まだ試合できません。
しっかり治してからリング戻ります。皆さん応援よろしくお願いします」とあいさつ。
1、タッグマッチ 20分1本勝負
●谷もも&マドレーヌ(14分40秒、スカイデスペシャル)久令愛○&稲葉ともか
第1試合は谷もも&マドレーヌvs久令愛&稲葉ともか。
AKARIの欠場によりともかが参戦し、同期である久令愛との初タッグが実現。
久令愛以外の3人は初絡みという珍しいタッグ対決となったが、
マドレーヌが交戦中のダメージから自軍コーナーでダウンするアクシデントが発生。
谷が1人で闘い続けるもマドレーヌの戦線復帰は果たせず、
久令愛がニークラッシャーからスカイデ・スペシャルにつないでギブアップを奪った。
2、シングルマッチ 20分1本勝負
○KAZUKI(9分00秒、サルタヒコ固め)チェリー●
KAZUKIとチェリーの一騎打ちは、互いに「負けたらアレだからな?」と主張してスタートすると、
アレの中身が明かされないまま試合が進行。
攻防に巻き込まれたレフェリーがダウンしている間に、
チェリーは「飲むと20歳、歳をとってしまうドリンク」を取り出してKAZUKIに飲ませようとするが、
身を挺してKAZUKIをかばった谷が代わりに飲まされてしまい一気に老化。
チェリーのファンタジー・イリュージョンをすかしたKAZUKIが、
巴投げから押さえ込むサルタヒコ固めで3カウントを奪った。
マイクを持ったKAZUKIは
「おいチェリー、約束通りアレだからな?『WANTED☆ウォリアーズ』に加入だ~っ!
10月29日・板橋グリーンホール、1日WANTEDのメンバーとして試合してもらうからな?」と要求。
これにチェリーは
「えぇ~??いいんですかぁ…?明るく激しく楽しいWANTEDさんの仲間に入れてもらえるんですか!?やったーっ!!」
とまさかの大喜びで、
「私が入ったら内部分裂起こるかもしれないですけど後悔しないでくださいね?」と、
会場のファンに内部分裂コールをあおり出す。
KAZUKIは谷を呼び込んで3人でWANTEDのポーズを決めようするが、3人のポーズはバラバラだった。
3、POP選手権 30分1本勝負
[王者]●大空ちえ(12分14秒、エビ固め)神姫楽ミサ○[挑戦者]
※ミサボム
※第29代王者が初防衛に失敗
神姫楽ミサが第30代王者となる
セミファイナルは大空ちえの持つPOP王座に神姫楽ミサが挑戦するタイトルマッチ。
今年6月に予定されていたもののミサの体調不良により流れたカードが、
両者の希望でようやく実現することになった。
悲願の王座奪取に向けコーナーへの串刺しラリアットからイノシシアピールを見せたミサは、串刺しスピアーへ。
大空の丸め込みを凌ぐと肩口に担ぎ上げてのミサボム(スパインボム)で叩きつけて3カウントを奪い、新チャンピオンに輝いた。
マイクを持ったミサは
「ちえという同期がPURE-Jさんにいて、このベルトを巻いていて。
ちえが巻いていたから私もこのベルトにどうしても挑戦したいって思いがあって、私もこのベルトを巻きたいと。
その1つの目標を持たせてくれたのは、ちえの存在でした。
このPURE-Jさんにはとても素晴らしい先輩方がたくさんいて、そんな先輩方に恵まれているちえがうらやましくて…。
でも同期として話していくうちに、ちえの中でもたくさんの悩みがあるのを知って。
ちえとこれからもっともっといいライバル関係を築いていきたいと思うようになりました。
私は大空ちえの1番のライバルになりたいし、ずっとこのベルトを私が持てる(期限/デビューから4年以内)まで、
ずっとずっとこの腰にベルトを巻いていきたいと思います!
このジュニアのベルトじゃなくて、もっと大きなベルトもちえと争えるような、そんなプロレスラーに、
私はこのベルトとともになりたいと思います!今日は応援ありがとうございました!」と感極まる。
4、スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
中森華子&●米山香織(13分36秒、マロマ・デ・レオン)Leon○&ライディーン鋼
メインイベントは中森華子&米山香織vsLeon&ライディーン鋼によるスペシャルタッグマッチ。
Leon&鋼によるダブルのバックブリーカーから、Leonと中森の激しい応酬を挟んで4人がダウンする激しい攻防を展開する。
米山との丸め込みの応酬を制したLeonがマロマ・デ・レオンから勝利を飾ると、
「佐藤綾子選手が負傷されたということで、私がメインで中森の隣に立ちます。
変わらず熱い闘いをお見せしますので、ぜひ夜の部も見に来て頂けると嬉しいです」と話し、大会を締めた。
以下、各選手のコメント
★神姫楽ミサ
「自分は3月に海樹リコが持っていた時にシードリングさんでこのベルトに挑戦をしていて、
その時は負けてしまって。6月にちえに挑戦が決まっていたんですけど、
自分の体調不良のせいで大切な試合を流してしまって…。
同期の柳川澄樺が挑戦してくれてすごいギリギリのところでベルトに届かなかったっていうことを聞いてたんですけど、
リコも澄樺もみんな同期で、自分の周りには素晴らしい同期がたくさんいて。
自分が欠場した時に、ちえが“神姫楽ミサと必ずこのベルトを懸けて試合をする”って言ってくれて、
何度もチャンスは頂けるものではないと思っているので。
ちえもいろいろあってこのベルトを取り戻したばかりなんですけど、
私も“どうしてもここで”っていう気持ちが強くて…(涙)
今日は意地のぶつかり合いで、なんとか私がこのベルトを手にすることができたけど、
ちえとはホントにデビュー3年、他団体だけどいろんな思いとかも共有してきて、
どうしても“ちえの1番のライバルになりたい”っていう自分の気持ちがあって。
そのぐらい私はちえを尊敬していて、それはプロレスラーとしても人間としてもなんですけど。
このベルトを獲ったことで、これまでちえが私に対してどんな思いを抱いていたかわからないけど、
ちえが1番のライバルとして私を思ってくれるような…すごく強くてステキなチャンピオンになりたいと思います。
このベルトは挑戦(保持)できる年数が決まっているので、私が最後までこのベルトを巻き続けて、
ちえとはジュニアじゃないもっと違うベルトでも闘えるような強い関係性でいたいと思っています」
━━シングルのベルトを巻くのは初めてだが。
「いろんな所でも言ってるんですけど、デビューしてから
“自分はベルト戦線に絡まないようなプロレスラーなんだ”っていうふうに決めつけていて。
でも、それは自分を守るためにそう思っていたところもあって、
いま思えば最低な気持ちでリングに立っていたと思うんですけど。
1番は自分の所属するJTOが売店に立てなくて、お客さんとの直接のコミュニケーションを取る機会がなくて。
自分を応援してくれる人っていないって思ってたし、弱いし勝てないし…。
いま思えばなんでリングに立ってたかもわかんないんですけど…。
それが去年他団体さんにたくさん出させてもらって売店にも立たせてもらって、
お客さんと直接いろんな言葉を交わしていく中で“こんなに私のことを応援して、
信じてくれてる方がいるんだな”っていうのを知って。
それがきっかけで私はリングに立つ気持ちが変わったんですけど、
その時から私を信じて応援してくれてる人たちに何か…“私はどうしたらいいんだろう?”って思ったら
やっぱ勝つしかないと思って。自分が勝たないと、自分を応援してくれてる人たちが
“なんのために会場に来て、どんな気持ちで会場を後にするんだろう?”って思ったら、
自分が勝つしかないと思って。そういう気持ちに改めてリングに立つようになって、
1つの結果として自分1人でも勝つことができるっていう。
“お客さんのおかげで私はここまで強くなれました”
っていう1つの形を今日示すことができて、本当に嬉しく思います」
★大空ちえ
「私は誠心誠意、全力を尽くして闘った結果がこれだったので。まだまだ実力が足りないなって思いました。
ミサはいつも気迫がすごくて“がむしゃらプリンセス”と呼ばれてるだけあって、
やっぱりそこが強みだなって毎回思ってますが、
今回私も手放したベルトを取り戻したばかりだったので、絶対に負けたくない思いで挑んだんですけども…」
━━ミサは「大空ちえの1番のライバルになりたい」と発言したが。
「私の同期は正直、すごい人しかいなくて。でも、みんな人が良くて。
リングの上では全員凶暴で、最高で最強のライバルしか私はいないと思ってます。
今は取られたばっかりだし、1番はやっぱり神姫楽ミサだと思ってます。
もうホントに負けたくない人しかいないので。
そしてあのベルトはまだ猶予があるからこそ私はあきらめてないし、獲られたら獲り返すことしか考えてません」