【レポート】12月17日(日) 後楽園ホール 11時半

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12月17日(日)後楽園ホール 11時半 「PURE-J CLIMAX 2023」 観衆556人

PURE-Jの2023年を締めくくるビッグマッチ。
オープニングでは東京善意銀行から団体代表のコマンドボリショイに感謝状が贈呈され、
ボリショイは
「たくさんの社会福祉活動に取り組ませて頂けて、本当に光栄に思っています。
そして今日は皆さんに嬉しい報告が1つあります。PURE-Jに新しいメンバーが入りました」とチェスカを紹介。

「彼女は以前女子プロレスをやっていて、フィリピン初の女子プロレスラー。
しばらく欠場していて、これからさらに練習を重ねてPURE-Jで1月に正式な復帰戦を行なう予定です。
すごく熱いハートを持っててすごくマジメで
“ぜひPURE-Jで一緒にやってもらいたいな”と私のほうが心を惹かれた選手です。皆さん楽しみにしていてください」と話し、会場から拍手が沸き起こる。

続いての入場式では選手を代表して大空ちえがあいさつ。
「皆様、ご来場誠にありがとうございます!
自分は前回8月の後楽園大会を欠場となってしまったんですれども、
今日ベストコンディションで迎えることができました!全選手、熱い試合をお届けすることをお約束いたします。
最初から最後まで応援をよろしくお願い致します!」と元気よく大会の幕を開けた。

1、この窓から大空へ対決!シングルマッチ 20分1本勝負
○大空ちえ(9分22秒、フィッシャーマンズスープレックスクラッチ)マドレーヌ●

第1試合は『この窓から大空へ』としてタッグチームを組む大空とマドレーヌのシングル対決。
来年から関西を拠点とすることを発表しているマドレーヌに対し、
タッグ継続を強く望む大空はロールスルークラッチからフィッシャーマンズ・スープレックス・クラッチにつないで3カウント。
先輩にあたるマドレーヌからの勝利に大喜びすると、試合後は2人で抱き合った。


2、スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負
AKARI&●久令愛(14分43秒、エビ固め)倉垣翼○&優宇
※ハヤブサ直伝ファルコンアロー

『クレアカリ』AKARI&久令愛は、倉垣翼&優宇という女子プロレス界屈指のパワーファイター2人と激突。
連係攻撃を駆使して攻め込んでいくクレアカリだがパワーの差で押し返される形となり、
優宇のキャノンボールから倉垣がファルコンアローを決めて久令愛を仕留めた。
試合後、久令愛は人差し指を立てて再戦をアピールする。





3、スペシャル6人タッグマッチ 20分1本勝負
○Leon&米山香織&真琴(11分26秒、片エビ固め)ライディーン鋼&谷もも●&SAKI
※キャプチュードバスター

第3試合は豪華メンバーによるスペシャル6人タッグマッチ。
Leonは最大のライバルで最高のパートナーでもある米山香織、フリーとして活躍中の真琴との異色トリオを結成。
対角に立つのは『WANTED☆ウォリアーズ』ライディーン鋼&谷ももに、COLOR’SのSAKIが加わった3人。
序盤から“ももざんまい”などポーズを決めるWANTED側に対し、Leonたちも3人でのガオーポーズで対抗。
6人が入り乱れる中、米山がコーナー最上段からのセントーンを放つとLeonがマッド・スプラッシュで追撃。
最後はLeonがキャプチュード・バスターで谷にとどめを刺した。




4、イーキューブ&スナック愛夢プレゼンツ デイリースポーツ認定女子タッグ選手権 30分1本勝負
【王者組】夏実もち&○柊くるみ(14分3秒、片エビ固め)KAZUKI●&チェリー【挑戦者組】
※ダイビングボディプレス
※第32代王者組が2度目の防衛に成功

セミファイナルのデイリースポーツ認定女子タッグ選手権試合は、『プロミネンス』宮城もち&柊くるみに対し
『WANTED☆ウォリアーズ』を自認するチェリーがKAZUKIをパートナーに挑戦。
WANTED仕様の新コスチュームでこの試合に臨んだチェリーは積極的なファイトで活路を見い出そうとするも、
くるみはラリアットから合体式のインプラント。
続いて豪快なダイビング・ボディープレスでKAZUKIに勝利し、2度目の防衛を果たしてみせた。




マイクを持ったくるみは
「我々プロミネンス、ベルト防衛しちゃったよ?いいんですか、PURE-Jの皆さん?次の挑戦者、誰かいないの?」と挑発。
PURE-Jのみならず参戦選手もリングに上がると、もちは「私たち、今日(相手を)決めて帰りたいの」

この申し出にボリショイは
「これからここでバトルロイヤル。そして優勝した人のタッグチームが1月28日の大田区で挑戦する。それでいいか?」と、
急きょ挑戦者決定バトルロイヤルが行なわれることが決定する。

▼デイリースポーツ認定女子タッグ王座 次期挑戦者決定バトルロイヤル 時間無制限
○KAZUKI(3分24秒、オーバーザトップロープ)ライディーン鋼●
[退場順]チェリー、谷もも、Leon、大空ちえ、倉垣翼、マドレーヌ→優宇→久令愛→AKARI

Tシャツを脱いで臨戦態勢となる選手たち。
11人で試合がスタートすると、優宇のロープワークの反動で一挙に6人が場外転落で失格に。
PURE-Jの4人で優宇を場外に落とすとKAZUKI&鋼vsクレアカリの形となるが、
最後はコーナー上の鋼にカンチョーを突き刺して転落させたKAZUKIが勝利。

すると、最初に失格したチェリーは
「やったー!KAZUKIさんが優勝したぞー!早くも私たちでリマッチ決まりましたけど?
挑戦権を手に入れたのは『WANTED☆ウォリアーズ』のKAZUKIさんとチェリーだ~っ!!
KAZUKIさんは中年の星。どんなに殴られても蹴られても、決してあきらめることなく何度でも立ち上がります!
我々『WANTED☆ウォリアーズ』は欲しいものは絶対手に入れる。絶対にあきらめません!ねぇKAZUKIさん!?
1月28日に向けてさらに特訓していきましょう。『Kinki Kids』のツイートばっかりしてる場合じゃないですからね?」と、
KAZUKIに有無を言わせず一気にまくし立てて、1/28蒲田大会での再戦を決定させてしまった。

5、銀座くにプレゼンツ PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負
【王者】○中森華子(19分47秒、路上)世羅りさ●【挑戦者】
※第13代王者が5度目の防衛に成功

メインイベントはPURE-J無差別級チャンピオンとして長期政権を築いている中森華子に、
『プロミネンス』世羅りさが挑戦。
ロックアップに始まり序盤は落ち着いた攻防を見せる2人だが、
2度目の場外戦に誘った世羅は何度もイスを投げつけて中森を流血に追い込むと、
左右のエルボーからエアーズロック。
しかしコーナーからのダブルニーをかわした中森はシャイニング・ウィザード、
シャイニング・フラワー、バズソーキックと連発して反撃を開始。
雁之助クラッチから路上につないで辛くも勝利を飾った。








マイクを持った中森は
「5度目の防衛、成功したぞ!!去年の12月に無差別のチャンピオンになりました。
このベルトを巻くのはもう5回目です。もう私のベルトと言っても過言ではありません。
今日世羅選手に勝って、また1つ私は強くなりました。まだまだこのベルトを輝かせていきます!
このベルトに挑戦したいヤツ、誰かいないんですかね?上がって来いよ!」

PURE-Jの選手たちがリング上に集まると、中森は
「私はやりたい選手いっぱいいるけど、もちろんやっぱりPURE-Jの選手と競い合っていきたいって思ってます。
リーグ戦でもトーナメントでも何でもやってやるよ!覚悟してろよ!私も覚悟してるからな!?」と言い放ち、会場のファンに向けて
「来年のPURE-Jのリングを熱くしていくので見ていてください」とアピール。

チェスカを加えた9人が横一列になってJのポーズを作った。

★中森華子のコメント

「(流血を)覚悟はしていたので。こうなるかもしれないって…今は防衛して安心しています。
途中でホントにもうダメかと思いました。PURE-J旗揚げして7年目に入って、5回このベルトを持っていて…
1番長い時間、巻いています。
あと2回防衛すれば最多防衛記録を破ることもできるし、このベルトとともにずっとやってきて、
今年1年もこのベルトがあったからこその私だと思ってるので。
来週また大会ありますけど1年の集大成として今日を締めれて良かったと思います」

━━試合後、PURE-Jの選手たちが挑戦表明したが? 「上がってこないPURE-Jの選手なんていたらどうしようと思ったんですけど…当たり前ですよね。
“私は関係ない”って思ってる選手がいたら終わりだと思うし、そう思わせてしまっていたら
私の問題でもあると思ってるし…。
みんな上がってきてチェスカの入団で人数も増えて、来年はまた新たなPURE-Jを私が作り上げていきたいと思っています」

━━後楽園でPURE-Jの選手同士でやれるようになれば理想だと思うが? 「まだLeonさんとしかPURE-Jの後楽園ではやったことがないので。ほかの選手…
後輩が育っていくのが理想ですけど、他団体にはもっともっと強い選手がいっぱいいるし、
やりたい選手もいるので。PURE-Jの選手だけにはこだわってないけど、
PURE-Jの選手が1番このベルトを狙って来てほしいっていう気持ちもあるので。
けっこう複雑というか、いろんな思いはあるんですけど。
そうですね、PURE-Jの選手とも後楽園やりたいですよ。
8月と景色が違うっていうのは、私は8月の時点で3冠チャンピオンで、もう2本落としてしまって。
ディアナのタッグのベルトに挑戦が決まってるし、
それを獲ったらまたデイリー(PURE-Jのタッグ王座)にも行こうと思ってます」