【レポート】12月18日(日)後楽園ホール 11時半

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12月18日(日)後楽園ホール 11時半
「PURE-J CLIMAX 2022」



PURE-J年内最後のビッグマッチ。
オープニングでは代表のボリショイがリングに上がり、
「PURE-Jの2022年の集大成となる大会です。皆さん、思いっきり楽しんでいって下さい!」と挨拶
続いて東京善意銀行の担当者より、社会福祉施設への活動を続けているボリショイに感謝状が手渡される。

第一試合 スペシャル6人タッグマッチ 20分1本勝負
○Leon&米山香織&チェリー(12分22秒、片エビ固め)大空ちえ●&真琴&真白優希
※マッドスプラッシュ



豪華メンバーが集結した第1試合の6人タッグマッチには、
大晦日に引退を控えるアイスリボンの真白優希も登場。



米山香織が試合中に「ホントに辞めちゃうの?」と引退撤回を勧めると、
「う~ん…」と考え込みながらも真白は拒否。
大空&真琴&真白による3人の連係でLeonを攻め込んでいくが、
米山の好フォローからLeonのスピアーが大空に炸裂。
マッド・スプラッシュでとどめを刺したLeonが、米山&チェリーと一緒に勝ち名乗りを受ける。



第二試合 スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
●AKARI(7分27秒、エビ固め)倉垣翼○
※ハヤブサ直伝ファルコンアロー



AKARIは倉垣翼と約3年半ぶりのシングル対決。
多彩なテクニックで倉垣を崩しにかかるAKARIは、真正面からのラリアットの撃ち合いでも対抗していく。
しかしラリアットからファルコンアローにつないだ倉垣が3カウントを奪い、キャリアの差を見せつける結果に。



第三試合 POP選手権 30分1本勝負
[王者]●久令愛(13分6秒、ジャックナイフ式エビ固め)海樹リコ○[挑戦者]※イグチボム
※第26代王者が4度目の防衛に失敗
海樹リコが第27代王者となる



久令愛の持つPOP王座にシードリング・海樹リコが挑戦。
タッグマッチで何度も激しく闘ってきた2人だが、この日も火花散る攻防で会場を沸かせていく。



久令愛のユニバース・ジャーマンをカウント2でキックアウトした海樹は、
ノーザンライト・スープレックスを連発。
イグチボムからジャックナイフの体勢で押さえ込み3カウントを奪い、
セコンドで南月たいようと中島安里紗が見守る中、ついに悲願だったPOPのベルトを獲得してみせた。



マイクを持った海樹は、
「POPのベルト獲ったぞーっ!!ホントにずっと狙ってたから…自分に負けなくて良かったです!!
 第2代王者・南月さん、3代目・安里紗さん…そして27代が自分。
 POPのベルト、そして安里紗さんと南月さんに恥じないように、
 これから王者としての道を歩んでいきたいと思います!
 自分が王者になったってことは、期間が切れるまでずっと持っていたいと思います。
 いろんな人と防衛戦をやっていきたい。いつ何時、誰の挑戦でも自分は王者として受けたいと思います」と宣言。



すると大空が、
「リコ!“おめでとう”なんて言わねぇよ!!今年の目標はベルトを巻く事だった。
 だけど網膜剥離になったり右ヒジ脱臼したりコロナになったり…散々だった!!
 でも自分はそれを乗り越えてきたつもりだよ!!
 その道の先に、そのベルトが必要なんだよ!挑戦させろ!!」とアピール。

海樹は「マイクの音デカすぎて、なんて言ってるかわからなかったけど…
    “挑戦させろ”という言葉は聞こえました。南月さん、自分いつでもスケジュール空いてますよね?」

南月とボリショイがその場で日程を協議し、来年の開幕戦となる1/8(日)蒲田でのタイトルマッチが早くも決定した。



セミファイナル デイリースポーツ認定女子タッグ選手権 30分1本勝負
[王者]○ライディーン鋼&SAKI(15分6秒、体固め)KAZUKI&谷もも●[挑戦者]※100kgムーンサルトプレス
※第29代王者が3度目の防衛に成功



セミファイナルはデビュー10周年の同期タッグ『ワイルドサンダー12’s(トゥエルブズ)』
ライディーン鋼&SAKIの持つタッグ王座に、『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&谷ももが挑戦。



来年から東京を離れるKAZUKIとの王座獲得を目指しこの一戦に懸ける谷は、
KAZUKIが鋼に雪崩式水車落としを決めると、すぐさまコーナー最上段からのダブルニーを投下。
最大の勝機だったがSAKIが救出すると、
息を吹き返した鋼が裏投げ式のチョークスラムからムーンサルトプレスで谷を圧殺し、3度目の防衛に成功した。




マイクを持った鋼は
「KAZUKIさん、谷もも、ありがとうございました。
 私たちは誰の挑戦でも受けるので、誰でも出て来て下さい」と自信満々に呼びかける。



メインイベント PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負
[王者]●優宇(14分37秒、エビ固め)中森華子○[挑戦者]※第12代王者が3度目の防衛に失敗
中森華子が第13代王者となる



メインイベントではイギリスでの防衛戦を経てPURE-Jマットに帰ってきた、
優宇の無差別級王座に中森華子が挑戦。



4月と8月に連敗し後がない中森は、
この日も優宇の巨体から繰り出されるパワーファイトに苦戦を強いられるも、
とどめを狙った優宇のラストライドは阻止。




シャイニング・フラワーから雁之助クラッチで丸め込み、
形は崩れたものの強引に押さえ込んで執念の3カウントを奪った。
PURE-Jの至宝を取り戻すという重責を果たした中森は次の目標をPURE-J2冠王に定め、
最後は所属選手が横一列に並んでのJのポーズで大会を締めた。

★メインイベント後のマイク



中森「優宇にやっと勝ったぞー!!そして無差別のベルト、また私の腰に戻って来てくれました。
   このベルトを巻くのは5回目なんですけど、
   今までできなかったデイリースポーツ(認定女子タッグ王座)との2冠チャンピオン、
   今度こそ必ず実現させたいと思ってます!タッグチャンピオン上がってこいよ!
  (鋼&SAKIに対し)今日は防衛おめでとう。だけど、そろそろ私が奪いに行くよ」



鋼「私だって無差別のベルト狙ってるんですよ。
  私だって2冠になりたいんですよ。だから挑戦させてください」

中森「いいよ、わかったよ。じゃあ来年1月の開幕戦、ベルト懸けて闘ってやるよ。
   私が防衛したらタッグのベルト挑戦させろよ?
  (PURE-Jの所属選手をリング上に招いて)来週も亀アリーナマッチがありますが、
   今年1年本当にありがとうございました。
   来年も、もっとすごい闘いをお見せするよう、
   精いっぱい頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!」



以下、各選手のコメント

★中森華子



「もう私には今日しかなくて
 “今日を逃がしたら次はない”と思ってたので、ちょっと安心しています」

━━PURE-Jのチャンピオンとして年越しとなるが。
「それ以外考えてなかったので。PURE-Jの最高峰…
 ベルトがあってもなくてもPURE-Jの中心、顔という気持ちでやってきたんですけど、
 より一層そういう気持ちで来年はやっていきたいと思います。
 
 結構色んな目標を言ってきたんですけど、何ひとつとして出来てなかったので、
 まずはデイリーのベルトを獲って2冠チャンピオンとしてやっていくという目標と、
 あと1月にディアナさんで佐藤(綾子)さんと
 タッグのベルトに挑戦するので3冠ですね。早いうちに3冠チャンピオンになって、
 もっといろんな人と闘って絶対王者になりたいと思っています」

━━来年の開幕戦で鋼との防衛戦が決まったが、現在の鋼について。
「タッグチャンピオンとして強いと思うし、
でもシングルで1人になったとしたら負ける気もないし。色々やりたい選手がいて
 鋼っていう気持ちは全く無くて、私の中でも。
 でも1回でも多く防衛したいし、開幕戦で防衛戦もいいなと思ってるので。
 どういう気持ちで来るか、怖い中森をしっかり見せつけて防衛したいと思っています」

━━デイリースポーツのタッグ王座に挑戦する際のパートナーは?
「…まだ考え中です(笑)頭の中には何人かいるんですよ。
 今まで4回無差別のベルトを巻いてきて、
 “タッグと2冠チャンピオンになりたい”という夢を誰よりも早く3~4年前から言ってて。
 その時のタッグパートナーとかもいたんですけど…でも、います。
 “コイツ”っていう選手は。まずはこのベルトをしっかり防衛してから言いたいと思います」

━━フィニッシュシーンについて。
「大きい選手相手の勝ち方をボリショイさんにいろいろ教わって
 “コレが来たらこうする”っていうのはあったんですけど…
 ちょっと何が起こったかわかってない状況です。なんとか勝てたと思うので」

★海樹リコ



「昨日誕生日を迎えて21歳になって、ますます気持ちが引き締まっていました。
 3月にAKARI選手が王者だった時に1度挑戦したんですけど、
 その時にホントに不甲斐なかったというか、何もできなかった自分にホントに腹が立って。
 “次に挑戦する時には絶対に獲ろう”と決めてて…
 久令愛とは何度もやり合って、負けて勝ってを繰り返して。
 絶対に負けない自信はあったんですけど、
 ちゃんとこうして有言実行で獲れたことはホントに嬉しいです」

━━南月・中島と同じベルトを巻いた今の気持ちは?
「初めてのベルトがPOPのこのベルトで、
 南月さんと安里紗さんが巻いたというベルト…重みをホントに感じます。
 嬉しくて笑みがこぼれてるんですけど。ありがとうございます」

━━さっそく大空ちえとの防衛戦が決まったが。
「隣りに立って久令愛と闘ってた時、久令愛も自分しか見てなかったし、
 自分も久令愛しか見てなかったのが悔しかったっていうのが、隣りに立ってて気づいてました。
 でも、それをアピールできないちえの弱さっていうのもあると思うので…。
 タッグトーナメントとか出ましたけど自分は同期は絶対的ライバルと思ってて、
 負ける自信は一切ないので必ず防衛したいと思います」

★久令愛



「メチャクチャ悔しいですね…マジで悔しいです(苦笑)
 私の中で負ける予定は一切なかったし、勝つ自信しかなかったので。
 体のデカさも自分の気持ちとかも何から何まで勝って、
 今日もこのリングを下りようって思ってたので…。そんな自分にも腹が立って仕方がない。
 悔しいし!まだまだ弱い自分っていうのをすごい知った気がして、腹が立ちますよ(笑)」

━━今日の海樹は今までとは違った?
「やっぱりこれだけの大舞台でタイトルマッチ、
 自分が初めて挑戦者としてその立場に行った時にとてつもない緊張とかを感じてて。
 彼女からは一切そういうのが伝わってこなかった。
 ホントに堂々たる感じっていうかわかんないけど…
 海樹リコはそこに確かにいて、POP王者・久令愛に真っ向からぶつかって来るっていう。
 そういうのが試合で技を受けて思いました」

━━ベルトを失ったが、次の目標は?
「まだPOPを巻けるキャリアなんで。もう1回リベンジ行きますよ、もちろん。
 1回や2回であきらめませんから。
 ベルトと一緒にやりたいこと、見せたいものホントにあったから。
 キャリア4年以内、規定内なので。必ずリベンジいきたいと思ってます。
 勝ち逃げなんかさせませんよ、あの子に(笑)」

━━海樹はライバル?
「もちろん。1度でも負けたことがある人に関してはライバルだし、
 必ずこの借りは返したいと思ってます。
 まぁ彼女のことなので逃げも隠れもしないでしょうけど…
 何らかの形で彼女にリベンジする機会を、自分の力で手繰り寄せたいなと思ってます」