ドリーム女子プロレスの板橋大会。第1試合では6・11王子大会では息が合わないながらも勝利を飾った中森華子&希月あおいが再び登場し、ライディーン鋼&藤ヶ崎矢子と対戦。鋼と矢子のボディプレスの連弾から、矢子が中森を変形リバース・ゴリースペシャルに捕らえるチャンスを作りながらも希月が救出。希月の逆打ちからシャイニングウィザードを叩き込んだ中森が矢子を仕留めた。Leonは3~4年ぶりになるというアレックス・リーとのシングルマッチにキャプチュードバスターで快勝。キャリアの差を見せつける。
ルールが確定しないまま試合当日を迎えたKAZUKIとMIKAMIの一戦に、MIKAMIは1メートルほどの脚立を持ってリングイン。ラダーマッチを希望していたKAZUKIは、「縁もゆかりもないヤツとやらないって言ってたよな? なに持ってきてんだよ。オマエが持ってこないって言ったから、私も持ってきてないんだよ」と、両者ともラダーを持ってこなかったことが判明する。MIKAMIが「この試合で何か感じるものがあれば、やってやってもいいかもしれない」と話すと、KAZUKIは「わかったよ。今日オマエを認めさせればいいんだな?」と応じ、この日は通常ルールで闘うことが決定。キレのあるMIKAMIの技の数々に劣勢を強いられるKAZUKIだが、コーナー最上段からのダブルニードロップを炸裂させるなど意地を見せ、MIKAMIのスクールボーイをカウント2でキックアウト。しかし最後はMIKAMIがスワントーンボムから、ファイヤーバードスプラッシュのフォームで放つダイビングエルボーで3カウントを奪った。KAZUKIの健闘を称えるMIKAMIに対し、自らの顔を指すKAZUKIは「こんなキズモノになってな、嫁に行けねぇんだよ! 責任取るか?」と会場の笑いを誘うと、7月23日の次回板橋大会での再戦に両者とも合意した。
コマンドボリショイと水波綾の2フォールカウントマッチは、カウンターのラリアットからドラゴン・スープレックスにつないだ水波が2カウントを奪取。マイクを持ったボリショイが「もう1回、ぜひやりたいです」と再戦を要求すると、水波は「やりましょう!! 今からもう1回!」と叫ぶ。水波をなだめたボリショイは売店でのポートレートの売り上げ対決をアピールして場を収める。メインイベントは勝愛実vs大畠美咲のシングル初対決。バックエルボーからクロスアーム・スープレックスにつないだ勝はオレンジ☆ブロッサムを狙うが、丸め込みで切り返した大畠が裏拳の連打から花マルどっかん、最後はスカイブルー・スープレックスで勝利した。試合後、大畠は「勝愛実、いや『負け愛実』。アンタみたいな気の強いヤツ、嫌いじゃないよ。でも今日勝ったのは私だから」と話し、8・11後楽園でのPURE-J旗揚げ戦について「いろいろ経験積んで、またシングルで対戦しましょう。まだ私はオファーもらってないけどね」。勝は「また闘えることを信じて待ってます」と返して握手を交わす。大畠からマイクを託された勝は「今日の結果が悔しいですけども、勝愛実の“今”です。だけどこれからPURE-J女子プロレスを背負っていくのは、この勝愛実です」と決意を述べた。
★勝愛実のコメント
「すごい壁が高すぎて…ホントに学ぶことも多かったし反省も多かった一戦でした。ただ、ノンタイトルでメインをやったのはドリーム女子プロレスで初めてだったんですね。タイトルマッチでメインとはまた違った雰囲気・空気感の中で試合をしたんですけども…他団体の選手とシングルでメインでっていうのはすごい大きな意味だったなと思います。今日は勝ちたかった。だけど敗れてしまったっていうのは、今の結果なんだと思います」
━━気性の激しさは出ていたと思うが?
「私は常にどんな相手でも“勝ちたい”と思ってリングに上がってるので…それは素の自分が気性が荒いということで、勝愛実のキャラクターとして表れた試合だと思います。大畠選手もやられたら倍、返してくるような選手でとても当たりがいがあって…すごく今日は勉強になった試合でした」
━━旗揚げ戦ではメインを狙っている?
「もちろんです。私がPURE-J女子プロレスを背負って…この団体に所属している以上は上に立ちたいし、トップに立ちたい思いが試合に表れるので。そういった意欲もどんどん高めて、メインは常に狙っています」