【レポート】7月5日(日) 板橋グリーンホール 18時半

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◇7月5日(金)板橋グリーンホール 18時半
『Road to PURE-J 7th Anniversary vol.3』
観衆155人

1、シングルマッチ 15分1本勝負
●久令愛(10分38秒、サクランボ狩り)チェリー◯

40日ぶりとなるPURE-Jの板橋大会はチェスカの欠場によるカード変更で、
久令愛とチェリーのシングル対決で幕開け。
ダブルリスト・アームサルト、変形ラ・マヒストラルと得意技をつないでいく久令愛だが、
チェリーはドラゴンスリーパーから『さくらんぼ狩り』につないでギブアップを奪う。



2、3WAYマッチ 15分1本勝負●
◯高瀬みゆき(8分24秒、ラ・マヒストラル)AKARI●
※もう一人は神姫楽ミサ

第2試合はAKARI・高瀬みゆき・神姫楽ミサの3WAYマッチ。
AKARIが619で2人まとめて蹴り飛ばすと、ミサにラリアット。
これにミサもラリアットでやり返すと丸め込みの応酬となるが、
そこに割って入った高瀬がAKARIをラ・マヒストラルに捕らえて3カウント。



3、POP選手権 30分1本勝負
◯大空ちえ(12分13秒、ロールスルークラッチ)ZONES●
※第32代王者が初防衛に成功

大空ちえの持つPOP王座にエボリューションのZONESが挑戦するタイトルマッチ。
6/16新木場でのPURE-J初参戦で大空を破っているZONESは、持ち前のパワーとテクニックで善戦。
狙いすましてのラリアットであと一歩まで追い込んでみせたものの、
ピンチを凌いだ大空はフィッシャーマンズ・スープレックスから
ロールスルー・クラッチにつないで辛くも勝利を上げた。





初防衛を果たした大空はマイクを持つと、
「新木場大会では負けてしまったんですが、無事に防衛できて良かったです。
POPを保持できる残り期間が少なくなってきて、これからシングルする相手がキャリア4年未満の方だったら、
全部タイトルマッチにしたいと思ってます!次のPURE-J大阪大会でブランカ真帆選手と対戦が決まっております」と2度目の防衛戦をアピール。

これにボリショイは「(2p5女子プロレス代表の)デルフィン選手と前向きに検討したいと思います」とGOサインを出した。

4、スペシャルタッグマッチ 20分1本勝負
◯Leon&中島安里紗(17分3秒、マロマ・デ・レオン)KAZUKI●&ライディーン鋼

セミファイナルではLeonが引退まで残り1ヶ月半となった中島安里紗と最後のタッグを結成し、
『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&ライディーン鋼と激突。
持ち味である激しい攻撃の数々で存在感を発揮する中島に、WANTEDも重量感あふれるパワーファイトで応戦。
KAZUKIの背後から中島がエルボーを叩き込むと、すかさずマロマ・デ・レオンで丸め込んだLeonがKAZUKIを仕留めた。








★セミファイナル後のマイク

Leon
「中島!こないだの亀アリーナは最後の対戦、そして今日は最後のタッグだったけど2人で勝利を飾れてメチャクチャ嬉しかった! ありがとう!」

中島
「(鋼に対し)なんか感謝の言葉とかねぇのかよ、テメエはよぉ!」


「昔から本当に可愛がって頂きありがとうございました。中島安里紗の試合が私はメチャクチャ大好きです!このバチバチが大好きです!」

Leon
「引退まで中島らしく突っ走って。応援してるから!
(KAZUKIに対し)7月21日、『RED SOUL』のタッグのベルトに挑戦が決まってますけど、絶対にベルトは渡さないからな!?」

KAZUKI「今日勝ったのは中島のおかげだと思うんですよ」

高瀬「私のおかげで勝ちますんで、次は!」

KAZUKI「(谷)ももは成長してんだよ。今日だってメインなんだよ!楽しみにしとけよ?」

5、中森華子デビュー18th Anniversary スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
●中森華子&谷もも(12分44秒、片エビ固め)米山香織&世羅りさ◯
※羅紗鋏

メインイベントは中森華子のデビュー18周年記念試合。
中森は谷ももとのタッグで、これが初タッグとなる米山香織&世羅りさと対峙した。
米山と谷で中森にお祝いのチョップを叩き込むなど序盤は楽しい攻防も繰り広げるも、
中森と世羅が向き合うと一気にリング上が過熱。
中森のシャイニング・フラワーをカウント2でキックアウトした世羅は、背中に担いで叩き落す羅紗鋏で3カウント。
対戦相手として指名した世羅に返り討ちにされた中森は、無差別級王座を懸けての一騎打ちを要求した。







★メインイベント後のマイク

世羅「おい中森~!! なんかワシに言いたいことあるんじゃないの?」
中森
「私の記念試合、こんなままで終われねぇよ!オマエが私に今1番言ってほしい言葉を言ってやるよ!
私の無差別のベルトに挑戦してこい!8月11日・後楽園ホール大会、PURE-Jの旗揚げ7周年記念大会!
オマエとベルト懸けてやってやるよ!でも、その前にオマエから勝っておきたい。
21日、ここ板橋で中島安里紗と最後の『バイオレンス・プリンセス』組むんだけど、
その対戦相手にオマエを指名してやるよ。そこで今日借りを返して、それからタイトルマッチだよ。誰か連れて来いよ」

世羅「ハンパなヤツ連れてこねぇから。もう1回勝って無差別獲って、コテンパンな思いさせてやるよ。楽しみにしとけ!」

中森
「(会場のファンに向かって)本当にいつもありがとうございます。
19年目の私はPURE-Jの中心として、無差別級チャンピオンとして、
もっともっと上を目指して引っ張っていくので。これからも中森華子、そしてPURE-Jの応援よろしくお願いします!」

▼中森華子と親交のある演歌歌手・江里華さんのショータイム

以下、各選手のコメント

★中森華子

「勝って終わる予定で、そのつもりでいろいろ…頭の中で勝つことしか考えてなかったので、
悔しい思いでいっぱいなんですけど…。負けたままで終われないし、今日の決着は必ずつけたいと思っています。
去年はきっちり防衛できたし、何されても勝てると思ってたから。
ベルトがかかるってなったら、また違うし。
今日の借りも返してベルトもきっちり防衛して、団体としては8年目のスタートなので、チャンピオンとして世羅から勝ちたいと思ってます」

★中島安里紗

「メチャクチャ楽しかったですね。タッグを組んだLeonさんももちろんそうですし、
WANTEDのKAZUKIさん・鋼とはすごい闘ってきたので。最後こうやって闘えて良かったなと…
KAZUKIさんはずっと変わらず強いですし、あれだけ体が大きくてスタミナもあるのは変わらずだし、
鋼もすごく強くなっていたので、すごい嬉しいなと思います。
鋼も言ってましたけどJに居た頃は可愛がっていたつもりだったし、気にはかけていたので。ああやって強くなっているのは、すごく嬉しいなと思いました」

━━この会場もJWP在籍時代はホームリングだったが。
「そうなんですよ!板橋がホントに試合をやりやすいというか、
ホントに大好きな会場だったので今日できて良かったなと思うし、もう1回PURE-Jで出させて頂いて、
それが最後の板橋になると思うので。この会場への感謝も持ちつつ、試合に挑めたらなと思います。
なんかまだまだ全然(引退する)実感が沸かなくて、
今日も最後のタッグ、最後の対戦相手っていうこと以上に、やっぱ普通に闘っちゃってる自分がいるので。
“それが私”っていったら、そうなんですけど。最後ということを、もう少しだけ意識して闘ってみても、またおもしろいのかなって思うので(笑)」

━━メインイベント後のマイクで、7/21板橋でバイオレンス・プリンセスvs世羅という話になったが。
「へ~全然聞いてなかった。(世羅との対戦は)全然ないですよね?
記憶にないので…アイスリボンの時にやってないかな?わかんない。
絡んでこなかった気がするので…。あんまり見たこともないので、体も大きいし力がすごい印象ですね。
あまり感情的な選手ではないじゃないですか。新たな闘いでいいんじゃないかなと。
華子と世羅を横目に見つつ、“それ以上の闘いを私がしちゃおうかな?”って思います。
そういう関係だと思うので、私と華子は。組んでるけど仲間だなんて思ってないし、
隣にいても絶対負けたくないし。華子以上の闘いを残せるように、やってやりたいと思います」

★大空ちえ

「キャリア1年ちょっととは思えないホントに強敵で…。
前回の新木場大会で直接やられて油断も何もしてない状態で、
今回は絶対必ずこのベルトは守りたいと思って初防衛戦を迎えました。
ピンチの連続で気を失いかけたのが3回ぐらい試合中にあって、正直ヤバかったんですけども…
セコンドやお客さんの声が聞こえて“ここは絶対負けちゃいけない”って思ったので、
何とか守り切ることができてホッとしております。
そして私のデビューが8月10日なんですけども残り日数が少なくて、
これから先シングルする相手がPOPを持つ権利のある人だったら、
このベルトを懸けていきたいと思ってますので。このベルトとともに進化し続けていきたいと思ってます」

★ZONES

「自分が獲る気で、ベルト巻いて帰る気だったんでメチャメチャガッカリというか…
負けたことがまだ消化しきれてないんですけど…チャンピオンってすごいですね。
守るものがあるってタフで粘り強くて、フィジカル的な強さとまた別の強さを今日は感じました。
あと1ヶ月ぐらいしか持つ権利ないと思うので、
もしも空位になるようなことがあれば狙いに行きます、私が。
今のZONESはベルトに飢えてて、絶対ベルトを巻いて強い女に近づいていきたいので。
とりあえず今日はしっかり反省して、また次の獲物を見つけに行きたいと思います」