【レポート】9月4日(水) 東京・浅草花劇場 19時 コマンドボリショイプロデュース『Pure Princess 2』

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9月4日(水) 東京・浅草花劇場 19時
コマンドボリショイプロデュース
『Pure Princess 2』

 半年ぶり2回目となるコマンドボリショイプロデュースの若手主体興行『ピュアプリンセス』は、OSW(株式会社ヴィーナス・トウキョウ)との共催で、花やしき内に新たに作られた浅草花劇場で開催。今回も前日までのファン投票により試合順が決められ、入場式では選手たちが1人ずつリングに上がり、マイクで意気込みをアピール。選手たちと入れ替わる形でリングに上がったボリショイは、「これからの女子プロレスを担っていく若手選手たちの経験の場としてこのピュアプリンセスはありますが、これからも3回、4回と続いていくには選手たちの熱いファイトももちろん必要ですが、皆さんの熱い声援が本当に1番の力になります」とあいさつする。

 第1試合のAKARIとMariaが初対決は、丸め込みの応酬を制したMariaが3カウントを奪取。

マリ卍と神童ミコトは2カウントフォールルールでの闘いで、マリのグラウンド卍固めを凌いだ神童が逆さ押さえ込みで2カウントを奪いジュニア王者の実力を証明する。

柳ケ瀬プロレス女子部『レディアス』の所属となった沙恵は、久々の東京での試合で中森華子にチャレンジ。入場曲、コスチュームを一新した沙恵だが中森を追い込むまでには至らず、中森がフィッシャーマンズ・スープレックスからシャイニング・ウィザードにつないで勝利を上げた。

 セミファイナルではデビュー3戦目の久令愛が谷ももと対戦。ナックルの速射砲や、飛びつき腕十字など意欲的なファイトを見せる久令愛に対し、谷は各種ダブルニーから最後は蒼魔刀でフィニッシュ。試合後は握手を交わす。

メインイベントは鈴季すず&梅咲遥 vs 星月芽依&川畑梨瑚という4団体の選手が集まってのタッグマッチ。川畑がすずに619からノーザンライト・スープレックス、とどめを狙ってムーンサルトプレスへ。しかし、これをかわしたすずはダイビング・ボディーアタックからジャーマン・スープレックスにつないで試合を決めてみせた。

 試合後は大会MVPを選出するファン投票が行なわれ、その集計の間にリング上で選手たちが1人ずつマイク。集計が終わるとボリショイがリングに上がり、「歴史あるPOPのベルトが今回から新規定になって、皆さんが選ぶという新しい形になりました。今日この中で1番票数の多かった選手…n鈴季すず選手!」と発表。第23代POPチャンピオンとなったすずは、「嬉しいですぅ~っ!! 本当になんかもう驚きで、感動でいっぱいなんで何言ってるかわからないですけど、本当に皆様投票ありがとうございました! ぜひ次回のピュアプリンセス、参戦させてください! お願いします!」と感極まった。


★エンディングでの各選手のコメント
 マリ卍「最初のピュアプリンセスよりも多くのお客様に来て頂けて、また続けていけたらいいなと思いますし、まだピュアプリンセスで1勝もあげれてないので。ぜひ3回目で、次はメインイベントで勝利をつかみたいと思います!」
 沙恵「私個人で東京に来るのはすごい久々なんですけれども、新しいスタイルになって全部を変えて。それを東京で初出しできてすごい良かったです。幸せです。ありがとうございます。勝利へは届かなかったけれども気持ちは絶対に負けてないので、もっともっと自分を磨いて頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願い致します」
 星月芽依「結果は負けてしまったんですけど、ちゃんと全力でやり切ったと自分は思ってます。大丈夫です!(笑) これからもっともっと頑張るので、応援よろしくお願いします!」
 Maria「自分が前転してキックする技があるんですけど、その技って実は前回のピュアプリンセスで初めて出した技で、今回も絶対出してやろうと思ってたので自分は嬉しいです。そして勝てたので、すごーく嬉しいです! さらにMVPに選ばれたらもっと嬉しいです!」
 梅咲遥「タッグで勝ちにも負けにも関われなかったのが1番ダメだったと思うので、次また参戦させて頂く機会があったら次は自分の力で勝ってスリー取りたいと思います。応援ありがとうございました!」
 神童ミコト「勝ったぞーっ!! 2カウントルール初めてだったんですけども、勝ててちょっとホッとしてます。次はちゃんと3カウントルールでやらせてもらいたいなと思います。次も自分が勝つんで、よろしくお願いします」
 鈴季すず「私も勝ったぞーっ!! 自分は2度目の参戦となったのですが、本当にプロレスって楽しいなと今日改めて感じました!」
 谷もも「私は前回のピュアプリンセスが他団体初参戦でした。ものすごく緊張して…。今日はデビュー3戦目の久令愛さんと闘わせて頂いて、自分が今まで“いかに先輩に引っ張って頂いてたのか”っていうのをすごく感じて。勝ちはしたんですけどもっともっと、自分がリードできなかったなっていう反省がすごいたくさんありまして…。次は新人を脱出して、頼れる先輩になりたいと思います」
 中森華子「ピュアプリンセスは若手中心の大会かもしれませんが、今日のようなチャレンジマッチも若い時には必要な試合だと私は思うので。これからも強くて怖い存在でいきたいと思います」
 AKARI「皆さん今日はありがとうございました。初めてのピュアプリンセス嬉しいです。もっともっと頑張ります。ありがとうございました!」
 久令愛「悔しいです…。でも、またしたいです。(谷に向かって)またさせてください、シングル。次は自分が勝ちます。それまでもっと(×4)腕攻め磨いとくんで。その時はよろしくお願いします」
 川畑梨瑚「負けてしまったのですが、川畑梨瑚というプロレスラーはこの会場にいる人に印象づけられたかなと思うので。私はデビュー戦もジャーマンで負けてしまって、1コ前の大会も安納サオリさんにジャーマンで負けて、今回もジャーマンで負けたので…。いつかまたすずさんと闘える時が来たら、私のムーンサルトでスリー取りたいと思います」

★コマンドボリショイのコメント
 「第1回目の時は自身も大会に出るっていうことでバタバタして、1試合1試合をオンタイムでじっくり見ることができなかったんですけど、今日は最初から全部見れて。意外と知ってるようで知らない選手の魅力を知ったりとか良かったですね。それぞれが今持てる力を一生懸命頑張って、届かなかった選手もいるかもしれないけれども、ひたむきさがすごく良かったなと思います」
 ━━新チャンピオン・鈴季すずについて。
 「すず選手は川田(利明)さんのプロデュース大会で初めて対戦して、こういう形で評価されてすごく私自身も嬉しいし、素晴らしいものを持ってる選手なので。タッグマッチでみんな経験不足の中で一生懸命引っ張ろうとしてるのがすごい伝わるし、楽しそうに試合してて良かったと思いますね。やっぱり選ばれるべくして選ばれたのかなという気がします」
 ━━そのほか印象に残った選手は?
 「星月選手も良かったですね。あとはメインの選手もみんな良かったし…。AKARIとか久令愛とか常々見てるから悪いとこばっかり目についちゃうんですけど、その中でも“ちょっと表情が出てきたな”とか、また次はいいところを伸ばしてあげたいなと思うし。第3回があるとしたら、また違った景色になるんじゃないかな。今よりレベルも上がってると思うし、また新しい選手も出てきてると思うし」
 ━━次回大会について。
 「次は春ぐらいなのかな…? もうちょっと早いかもしれないです。せっかくベルトも復活したことだし、2カウントフォールとかオンリーギブアップとかJWPからやってきたことで、いま若い世代の選手でそういうことをやる人はいないんですけど、普通の3カウントのプロレスだけでも難しいんだけど、あえてそういうことにもチャレンジするということで。今日はマリ卍も神童選手もいい経験になったんじゃないかなと思うし、神童選手も動きは素晴らしいですね」

★鈴季すずのコメント
 「1度目に参戦させて頂いた時よりもお客さんがいっぱいで温かくて、ホントに改めて“プロレスって楽しいな、幸せだな”って思う大会でした。試合は全員他団体で、個性を出すのも大事ですけど所属してる団体をどのようにアピールできるかを考えて試合をして、実際勝てたので本当にもう嬉しい限りです(笑)」
 ━━MVPに選ばれた瞬間の気持ちは?
 「聞き間違いかと思いました(笑)。ビックリしちゃって頭が真っ白になって…“もしMVPになったらこうやって言おう”と思ってたこと全部飛んじゃって、何を言えばわからなくなっちゃって…。ホントにそれぐらいビックリしましたし、あとからジワジワ実感が沸いてきてすごく今、幸せです」
 ━━初めてチャンピオンベルトを手に入れたが。
 「そうですね。投票でお客さんに選ばれてチャンピオンになったわけですけど、自分は今日勝ったので。試合順も投票でメインに選んで頂いて、そこで勝てて、そして巻いたこのベルトだと思ってるので嬉しいです(笑)。もっともっとアイスリボンをいろんなところに広めていけるように頑張りたいと思います」