4月28日(日)浅草橋ヒューリックホール 14時
「PURE-J MANIAX 2024」
観衆350人(満員)
PURE-J初使用となる浅草ヒューリックホールで開催された春のビッグマッチ。
入場式では選手を代表して谷ももがマイクを持ち、
「皆さん、こんにちは~っ!!このような新会場で試合ができること、そしてたくさんの方に見に来て頂いて、
選手一同とっても嬉しく思っております!今日見に来てくださった皆さんに、
1番にご報告したいことがございます。私事ではございますが、8月に結婚します!!」と仰天の報告。
会場からの大きな拍手を受けると、
「PURE-Jに所属のままプロレスは続けていきますので、プロレスも私の人生も応援して頂けると嬉しいで~す!!」と笑顔を見せた。
1、シングルマッチ 20分1本勝負
●チェスカ(6分4秒、連環の計) 真琴◯
チェスカはREINA女子プロレスでのデビュー時の先輩だった真琴とシングル対決。
積極的に体をぶつけ合い気迫を見せると、ヨーロピアンクラッチで丸め込むが3カウントには届かず。
チェスカの攻撃を受け切った真琴は連環の計でギブアップを奪った。
2、シングルマッチ 20分1本勝負
●久令愛(7分45秒、チョロイルド)SAKI◯
2/12板橋以来となる久令愛とSAKIとのシングル対決は、
その試合では肩が外れてしまった久令愛にとってのリベンジマッチ。
激しいビッグブーツの応酬から投げっぱなしのジャーマンを放つ久令愛だが、
ユニバース・ジャーマンを阻止したSAKIはパワーズラム。最後は丸め込みでのフォール勝ちでSAKIがキャリアの差を見せつけた。
3、鳥越アズーリ&イチタスイチプレゼンツ POP選手権 30分1本勝負
●[王者]柳川澄樺(11分31秒、ロールスルージャーマンスープレックスホールド)大空ちえ[挑戦者]◯
※第31代王者が4度目の防衛に失敗。
大空ちえが第32代王者となる。
キャリア4年以内の選手によって争われるPOP選手権試合は、柳川澄樺に大空ちえが挑む同期対決。
丸め込みの応酬から0101(リバースセントー)を放つ柳川は走り込んでのダブルニーを叩き込むがカウントは2。
走り込んでくる柳川をエルボーで迎撃した大空は、
柳川のバックを取るとロープに押しつけての後方回転から放つジャーマンで3カウント。
チャンピオンへの返り咲きを果たした大空は、
「ついにPOPのベルト、獲り返すことができました!皆さんの応援のおかげです。本当にありがとうございました!
これから防衛ロードをしっかり築いていきたいと思います!」と叫んだ。
4、(株)イーキューブ&スナック愛夢プレゼンツ
ゴキゲンBBA vs プロミネンス スペシャル6人タッグマッチ 20分1本勝負
●KAZUKI&米山香織&チェリー(11分8秒、ずんだ餅クラッチ)世羅りさ&柊くるみ&夏実もち◯
第4試合は『ゴキゲンBBA』米山香織&チェリーに“体験入学”のKAZUKIが加わり、
『プロミネンス』世羅りさ&夏実もち&柊くるみと激突。
選手たちが入り乱れる終盤、プロミネンスに捕まったKAZUKIは大技を立て続けに食らってしまうと、
最後はもちに丸め込まれてフォール負け。
試合後はマイクでの舌戦となり、もちはKAZUKIに対し
「“負けたらプロミネンス体験入学させてあげてもいいよ?”って言っといたけどさ、やっぱりいらねぇわ。
オマエなんか。そっちにいろ、一生。オマエとはまだやる必要があるから。いつでもプロミネンス、上がってやるからな!」と言い放つ。
チェリーは「仕方ないから、まだゴキゲンBBAにいてもいいですよ!?」と言葉をかけられたKAZUKIは、
「それはちょっと…考えさせてください」と態度を保留した。
休憩時間明けにヌンチャクの演武を見せたボリショイは、
「引退して5年経ちました。5年経ってもリングでヌンチャクを振ったり後輩を育てたり、
プロレスと関われてること、本当に感謝しています。
こうして大会を開催できるのも皆さんが集まってくれるから、選手を応援してくれるから。その一言に尽きます。
これからも熱い女子プロレスを全力で届けていくので、PURE-J女子プロレスをよろしくお願いします」とあいさつ。
5、(株)イーキューブ&スナック愛夢プレゼンツ デイリースポーツ認定女子タッグ選手権 30分1本勝負
[王者組]ライディーン鋼&●谷もも(18分4秒、体固め)Leon&高瀬みゆき◯[挑戦者組] ※ローリングストーン
※第34代王者組が初防衛に失敗。
Leon&高瀬組が第35代王者となる。
セミファイナルは『WANTED☆ウォリアーズ』ライディーン鋼&谷ももの持つデイリースポーツ認定女子タッグ王座に、
『RED SOUL』Leon&高瀬みゆきが挑戦。
高瀬のラリアットを受けながらも丸め込みでのフォールを狙っていく谷だが、高瀬のカミカゼを放つと、
Leonがマッド・スプラッシュ、高瀬がダイビング・ギロチンとたたみかけ、最後は旋回式のブレーンバスターで高瀬が谷を仕留め、新チャンピオンに輝いた。
マイクを持った高瀬は谷に対し、
「大阪でトーナメント(4月7日のKSR)…ずっと練習生の頃から練習を見てきた谷ももに…
あの不器用な谷ももに敗れました。それだけももが努力してきたんだなと、あの日すごく感じた。
そしてすごくいい団体に入れてもらえたんだなと感じました。
なぜなら私も!PURE-Jさんに基礎を教えてもらったから…!
このWANTEDの絆、強いんだなと感じました。でも私の恩師であるLeonさんが隣りにいる『RED SOUL』が今日勝ちました。
いいか谷もも!結婚したかもしれない。そこの経験は私より上かもしれない。しか~し!
この熱っつ~い闘いと、悔しくて“もっとプロレスをしたい”というその熱い思いが、高瀬みゆきからの結婚祝いだ!!世界一強い鬼嫁になれ!」
続いてLeonは
「もも、結婚おめでとう。先輩の私を差し置いて先に行くのはどうかと思うよ?
でもプロレスを続けてくれて、PURE-Jに居てくれるってことは心から嬉しく思います。これからもバチバチやっていこうや!」とメッセージ。
さらに会場のファンに向かって
「タッグ王者に返り咲きました!前回ベルトを巻いた時に達成することができなかった
『プレイエル』(ボリショイ&Leon)の最多防衛記録12回を、今度こそ2人で塗り替えよう!この真っ赤なベルトを、もっともっと真っ赤に染め上げていくぞ~っ!!」と叫ぶ。
6、ジャングルクラブプレゼンツ PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負
[王者]◯中森華子(17分42秒、エビ固め)AKARI●[挑戦者] ※鎮魂歌ドライバー
※第13代王者6度目の防衛に成功。
メインイベントはPURE-J認定無差別級選手権試合。
長期政権を築く中森華子の前に、PJOCリーグを制して挑戦権を勝ち取ったAKARIが対角に立った。
中森のフィッシャーマン・バスターに、AKARIは強引なダイアモンドボムで投げ捨てて両者ダウン。
ピコニー・スマッシュから丸め込みの連続でフォールを狙うAKARIは、続いてラリアットでなぎ倒す。
再びピコニーを狙うもこれを阻止した中森はハイキックを一閃。
走り込んできたAKARIにカウンターのシャイニング・フラワーを叩き込んだ中森は、鎮魂歌ドライバーで3カウントを奪いタイトル防衛を果たすと、次期挑戦者として夏実もちを指名した。
★メインイベント後のマイク
中森「6度目の防衛、成功しました!AKARIは5年前にチリからやって来て、
最初は言葉も通じなくて“すぐチリに帰っちゃう”って正直思ってました。
だけどこうして私のベルトに挑戦してくるところまで来て、あそこまで私に食らいついてきた。
本当にAKARIをすごいと思っています。まだまだあきらめてないと思うので、私は何度だってAKARIの挑戦を受けて立とうと思っています。
そのためには私自身がもっともっと大きな壁でいたいし、もっとこのベルトを輝かせて防衛もどんどん重ねていきたいと思っています。
次の防衛戦の相手、もう心に決めてるヤツがいます。今日会場にいるPJOCリーグ・MVPの夏実もち!上がって来い」
もち「リーグ戦MVPの夏実もちです。そして次のシングルのベルトに指名された夏実もちです!
ボリショイさん、そして中森華子。MVPに選んで頂いて、チャレンジャーに選んで頂いて…
アンタら、なかなかいいセンスしてるんじゃないの?ところで所属(選手)、オメエら悔しくないんけ?(リングサイドのPURE-J勢の反応が薄く)悔しくないみたい」
中森「私はオマエをシングルで倒すまで、もう気が済まないんだよ。日程はオマエに決めさせてやるよ」
もち「新木場大会っていつだっけ…? プロミネンスってさ、新木場ホームリングなんだよね。
今までオマエらのリングに上がってやってるんだからさ、ウチらのホームリングでやってやるよ!」
中森「6月16日の新木場大会、夏実もちとこのベルトを懸けて闘います。皆さん絶対見に来てください!」
以下、各選手のコメント
★中森華子
「思った以上にAKARIが食らいついてきたというか、ここまで来るとは正直思わなかったし危ないところもありましたけど、
“あと一歩”っていうのが私とAKARIの大きい差なので。何度だってAKARIの挑戦を受けるつもりでいるので、その時までもっと強いチャンピオンでいたいと思っています」
━━6/16新木場で夏実もちとの防衛戦が決まったが。
「去年タッグのベルトを獲られてからすごい悔しい思いをしていて、
PJOCリーグもそうですけど目に余る部分があったり、ちょっとイライラするというか…。
“シングルでつぶしておかなきゃな”と思ったので指名しました。
キャリアも経験値もすごくあると思うし、シングルでじっくり闘ったことが今までなくて。
そういう選手とやって防衛することによって、このベルトの価値が上がっていくと思うので。
次に防衛したら7度目で新記録を作ることができるので、きっちり防衛したいと思います」
★AKARI
「ホントに悔しい。“今日あのベルト獲る”ってホントに思った。明日チリに帰ります。
ベルトを家族の所に持って行きたかったので残念だけど、やっぱり中森さんすごい強い。
まだ私は5年。もっともっとできる。まだあきらめないです、あのベルト」
━━今回の帰省でチリにはどのぐらい滞在する?
「行くのにすごい時間がかかって2日ぐらい。だから(滞在期間が)短かったらもったいない(笑)
5年ぶりだけど、お兄ちゃんとお母さんは私が行くのわからないサプライズで、お姉さんだけ知ってる。
お兄ちゃんは病気があるけど、チリに戻って家族を見れば元気が戻る。それでもう1回ベルトに挑戦する。あきらめない」
★Leon&高瀬みゆき
Leon「今日はみゆきが最後バッチリと決めてくれたんで。連係もバッチリ決まったと思うし、
メチャメチャ楽しかったし燃えました。ベルトも私たちの腰に帰ってきたので、メチャメチャハッピーです」
高瀬「強かったですね。ももが途中で鋼さんを押すぐらいの気迫を見せてきたのがすごい印象的で、
あんな闘志ムキ出しで闘ってくる姿が、やはり“いい鬼嫁”になりそうだなと思ってます(笑)」
━━今後について。
Leon「マイクでも言ったように防衛記録13回を目指すので、私たちのベルトに挑戦したいチームがいれば誰とでもやっていきたいと思います」
高瀬「いくらでも受けてやろうと思います」
★ライディーン鋼&谷もも
谷「PJOリーグとKSRの1DAYトーナメントが終わって…自分たちはリーグ戦の間にタッグベルトを巻いたので、
これからどんどん防衛していって“このベルトと一緒にもっともっと強くなっていこう”とか、
描きたい夢とか目標がたくさんあったので。今日ここでRED SOULに勝てなかったっていうのはメチャクチャ悔しいですね」
鋼「私はSAKIと組んだ時もRED SOULに獲られて今回も…メチャクチャ悔しい。
オマエらがタッグのベルト持ってたっておもしろくねぇんだよ!! 調子乗んじゃねぇぞ!」
━━大会のオープニングで結婚を発表したが。
谷「結婚を機にこれから関西に引っ越して、関西を中心に活動していくんですけども…
もちろん引退というのも考えたんですけど、今は令和の世でライフスタイルに合わせてプロレスを続けるっていう考え方もあるっていうことで、
団体の皆さんも私がプロレスを続けられるように…。
ご迷惑をかけてしまうかもしれないんですけど、協力してくださるということだったので。
辞める理由が結婚だったんですよ。プロレスが嫌いでプロレスを辞めたくてとか、体が悪くて引退するわけではなくて
“結婚するから引退する”っていう理由だったんですけど、“プロレスが好きなんだったら続けてもいいんだ”って思って、
今回こういう選択をさせて頂きました。公表しないという考え方もあったんですけど、“家庭の事情で引っ越します”という言い方をすると、
なんか親の介護だったりとか団体と揉めたとか勘違いをされるのもイヤなので。おめでたいことなので正直に公表しようということで」
━━お相手について。
谷「相手は小学1年生の時に同級生で、ホントに20年ぐらい知り合いの幼馴染です(笑)
8月の後楽園ホール大会を機に関西に引っ越す予定なんですけど、こういうビッグマッチで皆さんにお伝えしたいなっていうところがあって、今回発表させて頂きました」