◇8月25日(日)板橋グリーンホール 18時
「PURE-PLUM ガンバRay メモリアル2024」
観衆120人
毎年恒例となっているプラム麻里子さんとRayさんのメモリアルとして開催された板橋大会。
試合前には選手たちがリングの周囲を取り囲み、黙祷が捧げられた。
1、ピュアバトル シングルマッチ 15分1本勝負
◯KAZUKI (6分48秒、片エビ固め) ジェンヌ●
※ダイビングニードロップ
第1試合ではデビュー3戦目のジェンヌが、PURE-Jキャリア最年長のKAZUKIに挑むシングル対決。
ドロップキックや向かい合ってのエルボーで立ち向かうジェンヌだったが、
KAZUKIはヒザ攻撃を連発すると、最後はコーナーからのニードロップで完勝。
2、故・プラム麻里子さんメモリアル 2カウントフォールマッチ 15分1本勝負
◯中森華子(8分39秒、路上)チェスカ●
※通常のプロレスルールに加え、2カウントが入ると決着が付く特別ルール。
中森華子とチェスカはJWP時代からの長い伝統を持つ2フォールカウントマッチで対峙。
得意のヒップアタックやヨーロピアンクラッチで勝機を伺うチェスカに対し、
中森は路上で丸め込んで2カウント奪ってみせた。
3、故・Rayさんメモリアル タッグマッチ 15分1本勝負
△Leon&春日萌花(15分00秒、時間切れ引き分け)ライディーン鋼&小林香萌△
第3試合はRayさんにゆかりの深い選手が集まってのタッグマッチ。
LeonはRayさんとのタッグで着用していたコスチュームで登場し、Rayさんが得意としていた技を各選手が繰り出していく。
Leonとライディーン鋼の丸め込みの攻防の中で、時間切れのゴングが打ち鳴らされた。
4、故・プラム麻里子さんメモリアル オンリーギブアップ4WAYマッチ 15分1本勝負
◯AKARI(11分15秒、ビクトル投げ膝十字固め)大空ちえ●
※もう2選手はチェリー、炎華
※通常のプロレスルールと異なり、ギブアップのみで決着が付く特別ルール
セミファイナルはAKARI、大空ちえ、チェリー、炎華という4人が、
オンリーギブアップルールによる4WAマッチという難しい試合形式で激突。
4人による駆け引きに加えレフェリーを務めたボリショイがストレッチプラムや、
プラムさんが得意としていたビクトル投げからのヒザ十字固めを披露するなどカオスな攻防に。
最後はAKARIが大空を仕留めて勝者となる。
5、PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負
【王者】◯世羅りさ(18分26秒、エビ固め) 久令愛●【挑戦者】
※ダイビングダブルニードロップ
※第14代王者が初防衛に成功
メインイベントでは世羅りさの持つPURE-J認定無差別級王座に、8/11後楽園大会で指名された久令愛が初挑戦。
世羅の入場時に襲いかかるなど荒々しさ全開の久令愛は、
殴る蹴るを中心に前に前に出ていくとジャーマン・スープレックスを連発していく。
鼻血を出しながらもユニバース・ジャーマン、タイガー・スープレックスをも成功させるが、
世羅はカウント2でキックアウト。
向かい合っての激しいエルボーの応酬から世羅は羅紗鋏、
最後はコーナー最上段からのダブルニードロップを突き刺して初防衛に成功した。
ベルトを受け取った世羅はまたしてもPURE-Jの選手たちと舌戦を展開すると、
次期挑戦者としてまだ1度しかこのベルトに挑戦したことのない大空ちえを指名。
9/15板橋でのタイトルマッチが決定した。
★メインイベント後のマイク
世羅
「初防衛してやったぞオラ!
(久令愛に対して)初挑戦にしてはチャンピオンと闘うということを、
どういうことかよくわかってらっしゃったみたいで。
いい覚悟だったんじゃねえの、オマエ?
特別にこれから先も青髪でいることを許してやるよ。
さぁ! 次に挑戦してくるのは…
(PURE-Jが総出でリングに上がって)もう、そういうお家芸はいいんだよ!
上がってくんじゃねぇよ。それで挑戦決定戦とかいって、どうせ強ぇヤツが出てくんだろ?
そういういつも通りみたいなやつ、もういいんだよ!
純粋なPURE-Jの皆さんよ。ワシは新しい風を吹かせたい。
だからな、今回も条件を出してやろう。
初めて挑戦したヤツ(久令愛)はもういいから…まだ1回しか挑戦してないヤツ、だ~れだ?」
(大空ちえが前に出る)
世羅
「いいんじゃないの、大空ちえちゃん?
オマエとは今度いつか防衛戦やってあげるからね。
楽しみにしといてね~、よしよし(大空の頭をなでる)」
(世羅が背を向けると大空がバックを取ってジャーマン・スープレックスを放ち、怒りの形相で襲いかかる)
世羅
「おい!いきなりのオマエ…今すぐにでもやってやりてぇけどな!…
もう今日は疲れたから。近々の大会いつだよ?
9月15日?オマエとやってやるよ!いいよな、デイリースポーツの偉いおっさん!?」
以下、各選手のコメント
★世羅りさ
「あ~初防衛してやったよ…いやぁ久令愛な。
意外とやるじゃん。ビックリしたわ!
あんなにポテンシャル(潜在能力)高かったの、アイツ?知らんかった。
1回シングルした時は、あんな感じじゃなかったと思うんだよね。
もっとなんか可愛らしかった。今日はメッチャ蹴るわ、メッチャ殴るわ…腕イテェ。
ちゃんと研究してきてるんだなとは思った。そこは認めよう。
だから今後も青髪でいることは許そう。
今日情けなかったりしたら、全部髪の毛もいでやろうと思ってたんだけど…
まぁまぁまぁいいでしょう。今後もやりたい選手だなって思ったよ。
で、つぎ大空ちえ?またなんかちょっと青っぽいヤツ来たなぁ。
ちえは闘ったことないんじゃないかってぐらい知らないんだけど…
あんな可愛らしい子が挑戦してくるの、いいんじゃないの?
たぶん一瞬で終わりだよね、今度こそ。楽しみにしといてください」
★久令愛
「まぁ形としては不本意な…
出血もしたし、“良かったんじゃないの?”とかムカつくアイツに言われたりするし、
いらない“青髪でいる許可”とかもらっちゃったけどさ…。
でも勝手に“これで終わった”と思うなよ。悪いけど。
みんな最初から“オマエには無理”だの“格下”だの好きなように言ってくれましたけど、
そんなんでメゲるような私じゃありませんよ!?
これでもう挑戦しないと思われてもシャクなんで言っとくけど、何度だってやってやるよ。
今はなんか、ちえが珍しく怒ってたけどさ。私だってこんな1回きりで終わらないですから。
また自分でチャンスを引き寄せて、必ずチャンピオンになってやりますよ。
(チャンピオンの世羅について)
別に知らないわけじゃなかったですけど…強いですよね、気持ちが。
それに負けてちゃいられないと思ったから、
いつにも増して自分の感情に任せて闘いましたけど…
今回はアイツの理論(※同じ相手に2度負けない)に
則れなかったのは自分の実力不足なんで。またアイツの前に立ってやりますよ」
★大空ちえ
「PURE-J最高峰のベルト…
そりゃいつだって挑戦したい気持ちではいたんですけども、
今回、世羅選手の条件に当てはまったのが自分だったっていうことで、
ようやくチャンスを手にすることができました。
今日の久令愛さんとの試合も見て簡単な道ではないのはわかってるんですけども、
あんなこと言われて、PURE-J全体をナメくさったような態度を取られて、
やっぱり黙っていられないので。私が必ず獲り返して世羅選手にも、
そしてPURE-J全選手に認めさせるぐらい…そんな気持ちで向かって行こうと思ってます。
絶対にあのベルトをPURE-Jに取り戻して、私が勝利した姿を皆さんに見せたいと思います!
パワー、テクニック…もろもろ劣ってるのはわかってます。
ですが、そこが弱点かなって思ってます。
絶対に油断してるのでスキを突いて、取れるところでガッチリと丸め込んでいきたいと思います」
▼休憩時間明けにはコマンドボリショイが献奏歌として、Rayさんの歌声とともに『Day Break』を熱唱。