【レポート】2月7日(日)板橋グリーンホール 17時半

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2月7日(日)板橋グリーンホール 17:30
「Fight together 2021」※オフィシャル記者寄稿

 PURE-Jの板橋大会。ライディーン鋼がアクトレスガールズ・松井珠紗を迎え撃つオープニングマッチでは、体格とキャリアで上回る鋼が優位に。エルボーからヨーロピアンクラッチでフォールを狙う松井だったが、これを凌いだ鋼がラリアットからの裏投げで3カウントを奪う。
 続いて1・24板橋大会でタッグマッチで対戦したKAZUKIと真琴がシングル対決。試合前にKAZUKは自身のヒザのサポーターが『鬼滅の刃』の主人公と同じ緑×黒の柄であることをアピール。真琴を油断させたところで奇襲のニーリフトを叩き込み試合がスタートする。回転エビ固めの応酬からKAZUKIが巴投げで押さえ込み決着がつくと、KAZUKIは前回じゃんけん対決で敗れている真琴のマネージャー・松澤さんとの再戦を要求。真琴に「カタキを取って!」と頼まれた松澤さんは「私、強いんだよ!」と自信満々にリング上へ。その言葉通り松澤さんが勝利して真琴のテーマ曲が鳴り響くと、KAZUKIは「次も覚えとけよ!」とまたしてもリベンジを宣言した。
 セミファイナルではLeon&大空ちえ、中森華子&マドレーヌという初タッグ同士での激突。中森とマドレーヌはキックのコンビネーションなど合同練習の成果を見せるが、終盤で2人のハイキックが鉢合わせになるとLeonが2人まとめてスピアー。大空がマドレーヌにフィッシャーマンズ・スープレックスを決めるも中森のカットが間に合いカウントは2。続けざまに2発目を狙う大空だったが、これを阻止したマドレーヌが変形の押さえ込み『爽やかロック』で試合を決めてみせた。
 メインイベントはPOP王座決定トーナメントの決勝戦で、AKARIとアクトレスガールズ・谷ももが初のシングル対決。険しい表情で試合を進める谷だが「ももざんまい!」のアピールは忘れず、エプロンでのニーアタックからもも固めで絞め上げる。エルボーの応酬から再び谷のペースとなるが、AKARIは619からノーザンライト・スープレックスを放つとヒザ十字固めへ。粘りを見せる谷はバリエーション豊かなヒザ攻撃を繰り出していくが、コーナー最上段からダブルニードロップ、蒼魔刀も3カウントに届かない。ラリアットを叩き込んだAKARIはムイ・ビエンにつないでギブアップを奪い新チャンピオンに輝くと、師匠のボリショイから認定証とチャンピオンベルトを受け取った。

 カーテンコールではLeonが「ちえとの初タッグ、負けてメチャメチャ悔しいですけれども、試合後のちえの顔を見てたら、この負けは必ず次につながると確信しました。私も王者として強い背中を見せ続けられるよう、もっともっと進化していきます」と決意。AKARIは「今日はホントにありがとうございました! 私がチャンピオンになりました! メッチャ嬉しいです」と笑顔を見せると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
以下、各選手のコメント

★AKARI
 「いつも私“もっと練習を頑張ろう”って言ってて、勝ててビックリした。もも選手と初めてのシングルマッチ、もも選手は先輩で3回勝てたけどビックリした。素晴らしい。もう1回ベルトを懸けてももさんとやりたいです。アメリカちょっと下(南米)で初めてのチャンピオン、今までチャンピオンはみんなメヒコより上(の地域)。このニュースを見たチリやアルゼンチンのみんなが“AKARIがチャンピオンになってすごい。私もやりたい”って思ってもらうことが私の夢です。3年前の2月に“日本に行きたい”と思って、3年経って今チャンピオンになりました(笑)」
★谷もも
 「シングルでメインというのが初めてだったんですよ。他団体でもアクトレスガールズでも初めてのことで…すごく憧れのPOPのベルトだったので、すごい獲りたいっていう気持ちは強くて。試合が終わった後に“負けたら泣くんじゃないかな”っ思ってたんですけど、なんか試合に対しての反省がすごい自分の中で…もちろん全力で闘ったんですけど、反省がたくさんあって…。悲しいとかいうよりはすごく悔しいっていう気持ちが大きいんですけど、この気持ちを忘れずにWANTED☆ウォリアーズに自分がベルトを持って帰ってこれるような実力を付けれるように頑張りたいなと思いました」
 ━━AKARIが「もう1回やりたい」と話していたが。
 「今日はもう私の完敗だったので、また近いうちに闘って勝てる相手ではないと思うんですけど、必ずもっともっと強くなってAKARI選手にもう1回挑戦したいなと思いました」
★コマンドボリショイ
 ━━AKARIがチャンピオンになって。
 「すっごい嬉しいです。谷選手も全力以上にお互い力を出し切って闘ってくれて、それ自体すごく嬉しいし、このPOPというベルトの価値を選手たちもちゃんと理解してくれてるんだなと思うと…感極まるものがありました。本当にマンガみたいな話で、私も行ったことのないチリという国から“コマンドボリショイに習いたい。私のデビュー戦の相手はコマンドボリショイだ”って4ヶ月後に引退を控えてる私を訪ねて来てくれたAKARIが、私が引退するまでにデビューを実現させて着実に力を付けて、そして今日チャンピオンになって私がベルトを渡すことができて…本当に嬉しいですね」
 ━━今回のPOPは4選手によるトーナメントで争われたが。
 「規模でいうとミニトーナメントという感じなんですけど、本来なら8人とか集めたかったなというのは正直な気持ちあるんですけども…。今は1DAYトーナメントしかり、あんまりたくさん人を集められないことがあったりとか、先々のスケジュールを決定できない情勢を踏まえると、今回この4選手がベストメンバーだったんじゃないかなと思います。せっかく復活したPOPのベルト、どんどんまた歴史を動かしていきたいと思います。AKARIが防衛記録を作っていくのか、また新しいチャンピオンが生まれるのか? このベルトがいろんな選手の飛躍のきっかけになればいいなと思ってます」