【レポート】8月19日(日)板橋グリーンホール

Pocket

8月19日(日)板橋グリーンホール 17時半
「Chase the Chance vol.1」

毎年、夏の恒例行事となっているプラム麻里子さんの追悼大会。入場式ではコマンドボリショイが「こうしてプラムさんの命日にほど近い日に大会を開催できて、そして皆さんにお集まり頂いて、本当に感謝しています。ありがとうございます。私たちは日々、危険と隣り合わせになりながらも大好きなプロレスを一生懸命やっています。皆さんが安心して好きな選手を応援できるように、そして選手が思い切りプロレスに打ち込めるように、これからも体調管理・安全面をしっかり力を入れていきたいと思っています。私自身、来年の4月21日に引退することになりますが、最後の最後まで目いっぱいプロレスを楽しんでいきたいと思うので、今日も熱い応援をよろしくお願いします」とあいさつ。

 

マリ卍は2度目のPURE-J参戦となる松屋うのと対戦するも、最後は丸め込みにフォール負け。

7・29王子大会に続いての参戦となる春日萌花はKAZUKIを相手に奮戦するも、KAZUKIがK-クラッシャーからデス・バイ・ロドリックにつないでキャリアの差を見せつける。

今大会より8ヶ月間の引退ロードが始まるコマンドボリショイは、勝愛実とのタッグで中森華子&Leonと対戦。掌底とアッパーカットの連打でLeonを追い込むボリショイだったが、ピコニー・スマッシュはLeonがガード。最後は猛スピードでのスピアーからLeonがボリショイを破ってみせた。

 

セミファイナルはデビュー6周年のライディーン鋼と、5周年の藤ヶ崎矢子が無差別級王座への挑戦権を懸けて一騎打ち。鋼の猛攻を前に粘りを見せる矢子はカウンターのキューティー・スペシャル、ヤコリーヌ・クラッチで3カウントを迫るも鋼はキックアウト。ヨコスカ・カッターからのムーンサルトプレスで勝利した鋼は、「5周年おめでとう!」と矢子の健闘を称えると「PURE-J2年目はライディーン鋼が引っ張っていくぞ~っ!!」と雄叫びをあげる。

メインイベントはJWP発祥のオンリーギブアップルールによる8人のバトルロイヤル。ボリショイがLeonの足を極めてギブアップを奪い、先ほどの借りを返すと「プラムさんも私たちの闘いを天国から見守ってくれてると信じています。これからも私たちPURE-Jはプラムさんと共に成長していくので、皆さん温かく見守ってください」と大会を締めた。

 

以下、各選手のコメント

★ライディーン鋼
「お互い周年ということで矢子は1日早いんですけど、自分は今日がリアルな6周年になるんで、いい結果が残せて良かったなと思いますし、矢子もすごく成長してきてるので。もっともっと闘っていって、どんどん2人で上に行きたいなと思います」
━━非常にタフな試合で、最後にはムーンサルトプレスも繰り出したが。
「“絶対勝つ!”っていう時に出す私のフィニッシュ技です」
━━中森の無差別級王座への挑戦が決まったが。
「PURE-Jの無差別に私が挑戦するのが初めてなんですよ。今日よりももっともっと強いライディーン鋼を見せて、中森華子にぶつかっていこうと思います。PURE-Jの2年目はライディーン鋼が必ずトップを獲ります!」

 

★藤ヶ崎矢子
「今までホントに何回も何回も鋼さんとシングルして、なかなか勝利があげられなかったりとか、ほんの2回しか勝ってなかったんですけど…今回ホントにマジでベルトへの挑戦を懸けた闘い、しかも5周年だったのでホントに悔しい思いでいっぱいだったんですけど、いい経験できたので。6年目ももっともっと頑張っていきたいなと思いました」
━━ひとつの節目を迎えたが、5年間を振り返って。
「もうホントにいろいろとありすぎて…!(苦笑) やっぱりつらいことがほとんどだったし、逃げたいなと思ったことも。まさか5年も続くとは自分でも思ってなかったので(笑)。まぁ、よく言われるのは私は精神的に鋼鉄のハートを持ってる。傷つけられても何を言われても、私は絶対にヘコたれないというのが自分のモットーなので。出来る限りプロレスを続けていきたいなと思ってます」

 

★中森華子
━━鋼と矢子の闘いを見て。
「まずは“5周年・6周年おめでとう”ということで。すごく気持ちが見えた試合だったんですけども、今日は鋼が強かったっていうことで。鋼と矢子が後楽園ホールの試合後に“ベルトに挑戦したい”というのがなければ、私からは指名はしなかった2人だったし…。でも、私はJWPのベルトも過去に巻いたりしてたんですけど、次が4回目の防衛戦で、4回目というのは私は未知の領域に入ってくるので。チャンピオンとしてベルトと共にPURE-Jの歴史っていうのを築いていきたいので、何がなんでも必ず防衛したいと思っています。鋼にはベルトの重みっていうのを、試合を通してわかってもらいたいと思っています」