JWP4ヶ月ぶりの浅草大会。第1試合ではリベンジを狙う藤ヶ崎矢子を退けた田中盟子がマイクを持ち「勝ちましたー! 自分はちょっと、あの人狙ってるんですよ。Sareeeさんが持ってたベルト、自分も巻いてみたいなと思って。誰にも負けないでくださいね」とライディーン鋼を挑発する。
浅草大会限定のアイドルレスラー・花屋敷花子は予告通りKAZUKIをパンダカーにして乗り回すと、最後はコーナー最上段からの延髄ニードロップで快勝。
3番勝負の2戦目として水波綾と対戦した鋼は、開始早々からタックルの応酬によるガマン比べなど真っ向勝負で会場を沸かせるが、水波が体重を乗せたラリアットを打ち込んでキャリアの差を見せつけた。
コマンドボリショイとLeonによる無差別王座に向けての前哨戦は、ボリショイがヒザ立ち状態のLeonに右足を叩き込んで3カウントを奪取。マイクを持ったボリショイは「Leon、そして花月。私は来る日も来る日も尾崎魔弓を見てるんだよ。10月25日の次期挑戦者決定戦、私が必ず勝って尾崎魔弓に辿り着く。今日のフィニッシュ技…ピコニー・スマッシュと似てるけど、あれはオザキックだよ。尾崎魔弓の代名詞でもあるオザキック…今日、私がこの技をフィニッシュに使ったこと。尾崎魔弓への宣戦布告です」と新宿大会での王座奪回を誓う。
アイスリボンのタッグ王者となったベストフレンズは、これが初タッグとなるラビット美兎&Sareeeと対戦。スピードや気迫で引けを取らない美兎とSareeeだが、すっかり意気投合してタッグとしての完成度を高めている中島と藤本が勢いの差を見せ、最後は藤本のビーナスシュートからジャーマンにつないだ中島がSareeeを仕留めた。マイクを持った中島は「JWPファンの皆さん! 私たちベストフレンズ、タッグチャンピオンになりましたー!! “仲が悪い”って言われてたけど、しっかり仲良くなってチャンピオンになったんで…次はJWPのタッグ、十文字姉妹の持っているタッグのベルトに挑戦したいと思います!」と元気よくあいさつすると、藤本に対し「25日新宿FACE、春倉とのタッグマッチ、必ず勝ってJのタッグのベルトにつなげましょう!」。藤本も「タイトルマッチの気分で向かいます!」と呼応する。また、『フレンズ』のカバーCD発売について「現在、猛特訓です」と報告した中島は「絶対、1人100枚買ってください!」とアピールした。
メインイベントでは、春山香代子と米山香織が最後の一騎打ちで思いのたけをぶつけ合う。ダイビング・ギロチンで3カウントを奪った春山が「私は米山香織の引退相手を務めた春山です。オマエはホントに米山か? 亡霊か!?」と問いただすと、米山は泣き顔で「亡霊じゃない…」と返答。春山は「リングの上で肌と肌を混ぜ合って、(引退を)撤回して、大好きなプロレスすごーく楽しんでやってるって…もういいんじゃないかな? いろんな重たいのを全部軽くして。そうですよね、お客さん?(会場から拍手)プロレスラー米山香織、リングでどんどん出していきなよ、もっと。私、そんな米ちゃんが好きです。今日は急きょシングル、ありがとうございます」。米山と握手を交わして抱き合うと、春山は「私も12月27日に引退します。そろそろもう皆さんに対戦相手を言おうと…倉垣翼! タッグパートナーでもあり永遠のライバルであり、最後までバリバリいきたいんで、ぜひシングルしてください」とアピール。倉垣が力強い握手で応じると、最後はブルキャッツの3人で手を上げた。
以下、各選手のコメント
★ベストフレンズ
藤本「入場からお客さんが温かくて“このベルト姿を見に来てくれたんだな”と私はプラス思考に…(笑)」
中島「でもホントすごい楽しかったです! 前回はやっぱベルトが懸かっててっていう、たぶん気づいてないプレッシャーとかもあったと思うんですけど、でもホント楽しく出来たんで…。こんなに相手を見て闘うって私、初めてかもしれないです(笑)」
━━美兎&Sareeeについて。
中島「メチャクチャ良かったですよ」
藤本「うん。良かったですね」
中島「私はやっぱり美兎もSareeeちゃんもホントに素晴らしいと思うし、でもなんかこの業界で良くないのが“次期エース”とか“次に背負っていく”っていう言葉が。次じゃなくて今だと思うので。私たちもあの子たちも変わらない時代だと思っているので、一緒に闘っていきたいです」
藤本「そうね」
━━25日の新宿では春倉と対戦するが初対戦?
藤本「春倉は…もしかしたら新人時代にあったかもしれないですけど、ちょっとここ5年ぐらいないかもしれないです。ここ、勝ちますよ。ホント勝ちますよ」
中島「組んでるけど“追いつめられていく藤本つかさ”っていうのを見るのも、私は楽しみにしています。そういう藤本つかさは、なかなか見れないので(笑)」
━━2人で「敬語を使ったら罰金」というルールを課しているが。
藤本「今日は2500円貯まりました(笑)」
━━一緒に溜めている?
中島「同じ貯金箱で(笑)」
藤本「“どっちがいくら”とかじゃなくて一緒に貯めてるので」
中島「1日2500円という…」
藤本「けっこうキツイね。たぶん、このあとも何度かやるから1日3000円だとして、今週たぶん3回ぐらい会うんで、もう一気に1万は…」
中島「1万いくね。貯まったら旅行に…」
━━どういう状況で、つい敬語が出てしまう?
中島「ふとした時だよね」
藤本「“藤本さん!”とか」
中島「気づかないの」
藤本「“そうですね”…“あ!!”みたいな」
中島「お互い気づいてない時もある。周りから」
藤本「さっき誰かに“あれ? 今、敬語使ってますよ、お互い”って言われて(笑)」
中島「時が解決してくれると思います(笑)」
★Sareee
「初めて当たるタッグでなんか想像がつかなかったんですけど、入場してきた時すごい華やかでカッコイイなって思いました。ハイスピードを藤本さんには意識して、中島さんにはエルボーを負けないようにしようと思ってやったんですけども…強かったですね。でも負けてられないです。自分たちがどんどんそういう世代に突っかかっていかなきゃいけないと思うので。つぎ当たったときはもっとやり返して勝ちにいきたいです」
━━ベストフレンズが2人を絶賛していたが。
「すごい嬉しいですね。でも…いつまでも、自分たちもやられてばっかじゃダメだと思うし、どんどん結果出していかなきゃいけないと思うので。気持ちではもう負けてないって思ってます」
★ラビット美兎
「すごい仲悪いって聞いてたんですけど全然なかったです。でもすごく悔しかったですね、こっちのほうが若いのに。向こうのほうが連係もいっぱいあったし。こっちも初タッグだったんで、これから2人で組んでいってベストフレンズに負けずに、いつかはあの2人を倒したいと思ってます。Sareeeとは今までずっと当たってたんで、これからは組んでいきたいですね」
★春山香代子&米山香織
米山「春山さんが入場してきたときに“あ、やばい!”と思って。ウルウルっと思って…でも試合中は大丈夫でした」
春山「……(手で顔を覆う)」
米山「春山さん、泣かないで~!(笑)」
春山「(試合を)出来たのが本当に…。なんかいろいろありすぎたから、ホントに米ちゃんが。今日当たってみてすごくプロレスを楽しんでんだなと思って…。でもやっぱりたぶん、何かしらのつっかかりが米ちゃんの心の中のどっかにあるんだなって。それはリングで闘って…良かったです。私もつっかかりがあったんですけど、それもなくなって…良かった」
━━改めて春山の引退について。
米山「なんか信じられないですね。もう2ヶ月ぐらいで…。でも自分が引退しようと思ったときにそれを支えてくれて、盛り上げてくださったので。春山さんのバリバリな引退ロードをゴキゲンに歩めるように。今度ブルキャッツで組んだり、春倉とも対戦するので、まだまだあるので…」
春山「まだあるんだ。もう終わりかと思った…(苦笑)」
米山「まだたくさんあります! なので、よろしくお願いします」
春山「お願いします」
★Leon
「私はもちろん尾崎からベルトを獲り返すのが大前提で…ボリショイさんを倒すことによって、すごい自信で尾崎戦に向かえると思うので。今日は負けて悔しいんですけど、新宿FACEでボリショイさんを超えることで大きな自信を持って、必ず私がJWPに無差別のベルトを獲り返します」