昼夜大会の昼の部。試合前にボリショイがリングに立ち、前日のOZアカデミー横浜大会に乗り込んだ件について報告。「私が勝ったら尾崎にはJWPのファンの皆さんにこれまでのJWPに対する数々の無礼を謝罪してもらおうと思ってます。後楽園にはぜひ尾崎の謝罪する姿を楽し みに、応援のほうよろしくお願いします」。
続いて7・24後楽園でデビューする新人2名のリングネームをRiNO、そしてマスクウーマンとしてデビューすることになったアイビス咲蘭(さら/福田依津花)と紹介。後楽園では両者デビュー戦としてシングルマッチが行なわれることを発表し、アイビス咲蘭が勝愛実とのエキシビションマッチを行なった。
第1試合はキャリアに勝るライディーン鋼がREINAの結奈を一蹴。
続いて藤ヶ崎矢子が藤本つかさとのドロップキックマッチに挑むが完敗。マイクを持った藤本は「そんなドロップキックじゃ一生、私に勝てないよ。ドロップキックは美しく! 力強く!…それが1つもない!」と酷評する。対する矢子は「美しかろうが汚かろうが勝ちゃいいんだよ!」と開き直るが「勝ったの私だから」とあっさり論破されてしまう。矢子は「確かにまだドロップキックマッチ、1回も勝っていません。でも両国ではKAZUKIさんの力を借りて、タッグマッチで初勝利します!」とKAZUKI&藤ヶ崎矢子vs倉垣翼&つくしのドロップキックをアピール。KAZUKIは「あの2人、名手だぞ!」とあわてるが、矢子は「KAZUKIさんがドロップキックできるってこと、やっとわかったんですよ(※5月の道場マッチ)。あの2人に証明しなきゃいけないんじゃないんですかね?」。KAZUKIがしぶしぶ了承すると、藤本は矢子に「さっき練習生のエキシビション見てたんだけど、練習生のドロップキックに負けちゃダメだよね」と、とどめの一言を言い放つ。
第3試合ではコマンドボリショイ&つくしが初タッグを結成し、Leon&弓李と対戦。Leonとつくしの丸め込みの応酬から、ボリショイのアッパーブローのアシストを受けたつくしがハルカゼでLeonをフォール。「Leonさんに勝ちましたーっ!!」と大喜びするつくしに、悔しがるLeonは「このままで終わると思うな。シングルできっちり今日の借り、返すから」と再戦を要求する。つくしは「もちろん受けます。Leonさんといえばハイスピード。自分もスピードでは負けていません。せっかくLeonさんとシングルをするのであれば、おもしろいことをやりたいです。ツクペディアによると…世界で初めてJWPさんでやった形式です。1992年4月11日、ダイナマイト関西vsプラム麻里子…自分はまだその日、生まれてません」と7・24後楽園での2カウントフォールマッチを要求すると、Leonも快諾した。
続いてボリショイが弓李に「関節技に対応するスタイルっていうことも試合を通じて感じることができて、とても嬉しいです」と、7・17両国でのオンリーギブアップマッチをアピール。弓李も「お願いします!」と応じた。セミファイナルの3WAYマッチは勝愛実がKAZUKIにイナズマバスターを決めたところで、中森華子が勝を丸め込んで3カウントを奪取。7・24後楽園でのタッグ王座決定戦のルールは、中森の希望する3WAYタッグマッチに決定した。
メインイベントでは中島安里紗とラビット美兎が一騎打ち。激しいエルボーの応酬からラビストラルでフォールを狙いに行く美兎だが、中島が変形ラ・マヒストラルから形は崩れたものの強引に押さえ込んで勝利した。マイクを持った中島は「初めての海外遠征の間、JWPの柱として頑張ってくれたラビット美兎。あなたの出番はまだちょっと早かったみたいですね。まだまだ私がJWPの柱として、これからも闘っていきます。でもまた近いうち、どんどん争っていけたらと思います。でも、それには美兎がもっともっと自分の特性を生かした闘い方を考えないと。私はアンタにエルボーじゃ負けないよ。もっともっと上に行きたいなら、もっともっと考えてください」とアドバイス。締めようとする中島の前に勝愛実が現われ、「ちょっと待ってください。1ついいですか? 単刀直入に言わせてください。17日の両国大会、そこで無差別のベルトを懸けてください。中島安里紗は再デビューして4ヶ月あまりでタッグのチャンピオンになりました。私はまだ2ヶ月…中島安里紗よりも早い記録でチャンピオンになります」と要求。中島は「“まだまだ早すぎる”とは私は言えません。ぜひ、やりましょう!」と握手で応じた。
以下、各選手のコメント
★勝愛実
━━突然の挑戦表明だったが。
「やっぱり自分が再デビューしてずっと中島安里紗を見ていて。美兎とのタッグを本格始動させたのも、やっぱり中島安里紗のいるベストフレンズの前に立ちたいっていう気持ちがあったから。やっぱり中島安里紗はJWPのトップでもあって、無差別のチャンピオンでもある。そこを倒したいなってずっと思ってて。今日、美兎のセコンドについてて試合を見て倒したい気持ちが止まらなくて、気づいたら体が勝手に動いて言ってましたね。対角線に立つ者として、まだまだ力不足…至らないところは十分に自分で自覚しています。ただ、アクションを起こしたほうが闘いっていうのはどんどん広がっていくと思うし、目標は高く持つべきものだと思っているので。常に大きく持っていたいと思います」
━━どのように攻略を?
「ここでは言いません」
★中島安里紗
━━美兎戦について。
「楽しかったですね。私がいない間にMVP(※6・26浅草大会でのファン投票)だったっていうのもあると思うんですけど、人によってそれぞれ役割があると思うんですけど、ラビット美兎は人を明るくするプロレスができる選手だと思うので。体の小ささとか機敏さとか、いろんな部分で自分の武器をまだまだ生かしきれてないと思うので、そういうところを考えて磨いていってほしいなと思います。そうすれば必ず真ん中に立てる日が来ると思うので」
━━勝が無差別戦をアピールしたが。
「やっぱり声をあげてきてくれるのは嬉しいですし楽しみですね。再デビュー後、試合もまだしてないですし、道場マッチでしか見てないので。楽しみですけど、どうなるのかまったくわからないですね。つぶして終わるかもしれないし、そこから先が続くかもしれないし。今は楽しみでしかないですね」
★つくし
「超・楽しかったです! ボリショイさんと体重も一緒で、身長も実は同じなんですよ。マスクも貸してくださって、もうテンション上がりました今日は(笑)」
━━Leonから勝利したが。
「Leonさんが前回欠場になってしまって、WAVEさんのキャッチ・ザ・ウエーブで対戦できなかったんですよ。なので、その対戦したかった気持ちも込めて今日試合に臨んだら勝てました! すごい嬉しかったです!」
━━後楽園での2カウントマッチが決まったが。
「ただシングルやったらつまらないので、ちょっとおもしろいモノを懸けてみようと思って、このルールを提案しました。スリーでもツーでも自分は負ける気しないので、今日の結果が次につながると思ってるので。2カウントルールが楽しみです。自分は自信があります!」
━━ツクペディアには、ほかにJWPに関するどんなデータが入っている?
「ほかは…ちょっと調べてこなかったです! 今日はLeonさんのことが載ってたので…(笑)。2カウントルールで、つくしがLeonさんに勝った結果が残ると思うので、楽しみにしていてください! 前回つっかさんがLeonさんに2カウントルールで負けているので、その借りも自分がきっちり返したいと思ってます!」
★アイビス咲蘭
━━初めてのエキシビションマッチについて。
「初めてということもありすごい緊張してて…自分が思うように試合することができなかったんですけど…。どんな感じかもつかめたので、次回からはもっと自分をしっかり出していけたらなと思っています」
━━マスクウーマンになったが。
「マスクマンになって“もう1人の自分”というか…しっかり気合いを入れてプロレスに励んでいきたいなと思ってます。マスクにすごく憧れてたので。マスクをするとやりづらい面もあるんですけど、これから慣れていきたいと思います」
━━デビュー戦の相手がRiNOに決まったが。
「同期のRiNOとは毎日練習してる仲間でもあり、これからのライバルでもあるので、絶対負けたくないっていう気持ちと…デビュー戦ではしっかり自分を精一杯出し切れるように頑張りたいと思います」
━━デビュー戦ではどういうところを見せたい?
「マスクマンとしてキレのある動きができるように、あと何週間かある中でしっかり練習に励みたいと思います」
━━マスクのコンセプトは?
「(額の中央は)リングネームの蘭のイメージ。アイビスは日本のトキ(朱鷺)の英語名なので、目の部分を翼のようにデザインさせてもらいました」
★RiNO
「しんどい練習も一緒に乗り越えてきた同期の選手なので、やっぱり勝ちたいっていう気持ちもありますし…勝てると思います。緊張というよりもまだまだ自分自身、練習不足だと思っているので、あせりのほうが大きいかなと思います」
━━目標とするプロレスラー像は?
「今スピード重視で上げてきているので、体力をもっと付けてもっとスピードを上げて。リングを駆け回れる選手になれればいいなと思っています」
━━今日のアイビスのエキシビションマッチを見て。
「自分はスピードは勝ってるなと思います。あとは咲蘭のほうが身長も体重もあるので、自分がどれだけ向かっていけるか? というところですね」