2006年7月にデビューした中森華子の10周年記念大会。第1試合では所属は違えど師弟のような関係にある藤ヶ崎矢子と雫有希が対戦。キャリアに勝る雫が腕を極めてギブアップを奪う。
続く第2試合では今大会の主役・中森華子が初めて対戦した男子選手であるベアー福田と一騎打ち。体格やパワーの差は大きいながら果敢に立ち向かうものの、最後はデスバレーボムに力尽きた。試合後は666・山田太郎から激励の手紙が読み上げられ、会場が温かいムードに包まれた。
第3試合はJWP純血のタッグマッチとして中島安里紗&ライディーン鋼が『アルティメット☆ぴゅあふる』ラビット美兎&勝愛実と激突。昼の部で無差別王座への挑戦が決定した勝は、中島と最初で最後の前哨戦。激しい攻防のまま時間切れを迎えるが、残り時間わずかのところでフォールに行かず次の技を狙ってコーナーに上った鋼に、中島は痛烈な張り手を叩き込んだ。
セミファイナルではLeonが丸め込みの応酬を制してKAZUKIに快勝。年頭の開幕戦のリベンジに成功する。
メインイベントは中森がこれまでのレスラー人生で特に思い入れの強いメンバーに囲まれての6人タッグマッチ。若手時代から親交のある井上貴子とはダブルのディスティニー・ハンマーを決め、最後は鎮魂歌(レクイエム)ドライバーで同じく10周年を迎えた同期、DASH・チサコから3カウントを奪った。マイクを持った中森は、「本日はありがとうございました。10周年記念大会と記念試合もさせて頂き、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。10年間は本当にあっという間だったんですけれども、ここまでやってこれたのは大好きなJWPの選手、スタッフの皆さん、いつも支えてくださっている方々、そして今日会場に足を運んでくださった方々のおかげです。本当にありがとうございます。私はまだまだこれから続けていきます。やってないこともいっぱいあるし、やりたいこともまだまだたくさんあります。これからJWPを引っ張っていくので、皆さん応援よろしくお願いします!」とあいさつ。JWP選手会から記念のパネルと寄せ書き色紙が贈られた中森は「本当にステキな1日になりました! これからもJWP、そして中森華子を見ていてください!」と締めた。
★中森のコメント
「本当に感謝の気持ちでいっぱいです。けっこうイッパイイッパイだったんですけど、やって良かったです」
━━試合後に涙を見せたが。
「なんかいろいろ悔しい気持ちもあったりして、いろんな気持ちがこみ上げてしまってちょっと…涙が出てしまったんですけど。10周年記念大会…記念試合も2試合もさせて頂いて、本当にいろんな人に感謝の気持ちで。たくさんお客さんも見に来てくれて…」
━━10年を振り返って。
「けっこう、あっという間に終わってしまって。なんか私がデビューしたばかりの頃は“10年経ったらこういう選手になっている”っていう目標もいっぱいあったし。たとえばチャンピオンだったり、いろいろあったんですけど全然それが達成できてなくて…。でも、私が思っていなかったようなこともいっぱいあるので。10周年はホントに通過点なので、まだやっていないこともいっぱいあるので。やんなきゃいけないことばかりです、明日から」
━━特に印象に残っていることは?
「私は途中からJWPに入団したんですけど、半分以上をJWPで過ごしてきて、すごく大きな決断ではあったんですけど、改めて私はJWPでやってきて本当に心から良かったって思ってます。感謝の気持ちを恩返ししていくには、私がもっともっと強くカッコイイ、大きな選手になっていくことだと思うので、これから精一杯努力して頑張っていきたいなって思ってます」
━━具体的な次の目標は?
「次、後楽園で勝てばベストフレンズに挑戦できるので。全力バタンキューでタッグのベルトを獲って、今年中には無差別のベルトを必ず巻いてやりたいと思います」