5月8日に19歳を迎えた藤ヶ崎矢子が初めて道場マッチをプロデュース。オープニングでリングに立った矢子は「初めてのプロデュースで昨日からあまり寝れてなくて…すごい怖いんですけど、なんだか褒め褒めデスマッチに入ることになって“自分はどこがいいんだろう?”ってすごい考えたんですけれども…(苦笑)。メインのKAZUKIさんとの『世紀の一戦』だけは絶対に勝ちます!」とあいさつする。
第1試合はフォールする際に矢子をホメないとカウントが入らない変則ルールだが、ラビット美兎の負傷欠場により矢子自身もこの試合に加わることに。試合前にマイクを持った中島安里紗は「昨日の秋田の試合でアゴがずれて、今しゃべってる(普通のトーン)のが1番大きな声なんですよ。たぶん私、フォールに乗れないと思うので…愛実、よろしくお願いします」と試合を勝に一任。フォールに入るたびに「今日は可愛いね」、「くちびるが石原さとみ」、「歯並びがキレイ」、「まつげが可愛い」など、頭を悩ませながら矢子を褒め讃える選手たち。矢子は「肌がキレイ」と自分を褒めて会場を笑わせる。中島はフォールに入れるタイミングでも勝にタッチするなど、矢子を褒めること自体を断固拒否。最後は「矢子が大好きだぁ!!」と叫びながらのラリアットでライディーン鋼が勝に勝利。敗れた勝はJWP全選手とシングル戦を行なう『ビクトリーロード』でのリベンジを宣言した。
第2試合はコマンドボリショイと中森華子が罰金ルールで対戦。最初の3分はあらかじめ設定されたNGワード「全力」と「バタンキュー」を両選手が言った数だけ100円ずつ罰金が積み立てられ、続いての3分はボリショイが掌底、中森がキックを放った数だけ罰金が加算。何がNGなのかわからない2人が闘い続ける中、場外ではLeonと美兎がNGの数をカウントして罰金が積み立てられていく。最後は変形の押さえ込みでボリショイが3カウントを奪い、その技が矢子にプレゼントされることになった。ボリショイは「この試合について言いたいことは山ほどあるよ。でも最後、まぐれでステキな技が出来たので良しとしよう。雁之助クラッチに、もう1つの手をロックしにいきました。これからこの技を矢子がさらに磨いていって」とヤコリーヌクラッチと命名。2人から集められた罰金を見た矢子は「少ししかないので自分1人で行きます。自分1人で何かゴチになります。ありがとうございます!」と言い放ち、先輩たちと一緒の食事を拒否した。
メインイベントではKAZUKIと矢子のドロップキックを巡る抗争の決着戦。5・5板橋大会でKAZUKIのドロップキックで敗れている矢子は、ミサイルキックからのフォールしか認められないルールを要求して試合がスタートする。しかし、KAZUKIのSTFにギブアップの意思表示をする矢子だが認められず。一方のKAZUKIはコーナーからのニードロップなどでお茶を濁そうとするがフォールカウントは数えられない。K-クラッシャーを決めたKAZUKIはようやく意を決してコーナー最上段に立つと、ミサイルキックを発射して3カウントを奪ってみせた。KAZUKIは「私に物言いするなんてな、1年早いんだよ! 二十歳になってから言え」と言い放ち、次週の浅草大会Sareeeとの試合をドロップキックマッチにするよう提案。矢子は「コーナーキックならKAZUKIさんに絶対勝てる自信があったんですけど…負けたのはホントすごい悔しいです。でもSareeeさんには絶対ドロップキックで負けないように頑張ります」と話し、KAZUKIに対して「お互いドロップキックを磨いて、またいつかやりましょう」と、最終回にもかかわらず再戦を呼びかけて笑いを誘った。
★藤ヶ崎矢子のコメント
「疲れました。プロデューサーって試合組んだりとか、こんなにいろいろ大変なんだなっていうのを思い知らされたなと思います。去年からKAZUKIさんとはドロップキックでいろいろやり合ってたんで、自分のプロデュースなんで“メインイベントに持っていこう!”って思って。(褒め褒めデスマッチを考えたのは?)あんまりホメられたことがなかったので…1番ホメない中島さんに絶対言わせたかったんですけど、まさかアゴがずれてるとは思わなくてビックリしました。でもホメてくれなかったので、また今度自分がプロデュースしたときに『褒め褒めデスマッチ・パート2』みたいなのを…次こそ中島さんにホメてもらおうかなと思います。(勝に“くちびるが石原さとみ”と言われたが?)それは絶対ウソだと思います!」
JWPの新人2名がプロテストに合格
15日(日)JWP道場マッチの試合開始前に、練習生の折小野麗乃(おりこの・りの/19歳、大阪府出身)、福田依津花(ふくだ・いつか/16歳、沖縄県出身)が観客が見守る中での公開プロテストに挑戦。受け身、ロープワーク、スパーリングに続き、自己PRでは折小野がドロップキック、福田がハンドスプリング(前転)を披露。メインイベント終了後にリング上でコマンドボリショイから「2人とも合格です」と言い渡され、7・24後楽園ホール大会でのデビューを目指していくことが発表された。福田は「正直言って、そんなに自信がなかったんですが…嬉しいです。まだまだ出来てないんですけど7月のデビューを目指して技を磨いて、しっかり頑張っていきたいと思います」とコメント。涙を見せた折小野は「これからいろんな人を見返して強くなって…恩返ししたいと思います。ありがとうございます」と決意を語った。
★プロテストでの質疑応答
━━どんなレスラーになりたい?
福田「自分は動きが鈍くてスピード感がないんですけど、体を生かしてパワーもつけてスピード感のある選手に」
折小野「スピードと技術の卓越した選手になりたいです!」
━━デビューしたらJWPでどういうことをしていきたい?
折小野「ベルトを目指して上の選手にどんどん勝てるように、自分に厳しく練習を頑張っていきたいと思っています」
福田「まずは基本からしっかり磨いていって、JWPに貢献していけるようなレスラーになりたいです」
━━プロレスを何も知らないで入門してきたが、この1ヶ月ほどを振り返って。
福田「最初はテレビでしか見たことがなくて、全然どういう技があるとかわからなかったんですけど、先輩方から細かく教えてもらってみると、すごい難しい技もあるし…。わからないことばかりだったんですけど、毎日新しいことを1つずつ学んでいくので、すごく充実して楽しんでます。練習はきついんですけど、もっと強くなりたいっていう気持ちが日に日にあります。すごい楽しいです」
━━少し間隔が空いての再挑戦になるが、以前の自分との違いは?
折小野「1度離れてみてプロレスが本気で好きだなっていうことを感じてやり直して…今すごく、上を目指そうという強い気持ちで練習に励んでます」
★合格後のコメント
折小野麗乃「最初のほうは緊張してたんですけれども、始まると自分のことで精一杯だったので。頭が真っ白状態でした。今日は全部出し切れたと思います。まだまだ課題がたくさんあるので、まずは体力をつけて人に見せれるプレーが出来るように日々練習を頑張っていきたいと思います。(大きい会場でのデビュー戦になるが?)自分自身のプレーのほうが気になるので、あんまりそういう緊張感はないです。目標とする選手はコマンドボリショイ選手で、ボリショイ選手のようなスピードを技術がすごい選手になれるように頑張りたいと思っています」
福田依津花「意外と思ってたよりは緊張はなかったんですけど、審査員のボリショイさん、阿部さん、春山さんが目の前にいて見ててくれたので、それが1番緊張しました。なんか自分が思ってたより、しっかり出来てなかったので…受からないかなと不安でいっぱいだったんですけど、合格して良かったです。7月にデビューが決まったので、自分がまだ出来ない技とかたくさんあるので、まず基本からしっかり出来るように努力して。先輩たちから言ってもらってることを1つずつこなしていけるように頑張って、7月はしっかり自分のベストを尽くせるように頑張りたいと思っています。素早さがないのでスピードも付けていきたいと思ってますし、パワーで当たっていけるようにもしたいので、スピードもありつつパワーもあるプロレスラーになりたいです。(16歳になった感想は?)まだ、そんなに実感がわかないんですけど、ここ(JWP)に来て初めて誕生日を迎えるってことで、これから新しい1年をしっかり過ごして頑張っていきたいと思っています」