6月7日(日)浅草花やしき 花やしき座 13:00
『トロピカル☆ハリケーン』
観衆141人
1、シングルマッチ20分1本勝負
○ラビット美兎(9分9秒、クロスフェースロック)弓李⚫
2、タッグマッチ20分1本勝負
○ライディーン鋼&優華(12分30秒、回転エビ固め) 山下りな&つくし⚫
※回転エビ固めを切り返す。
3、シングルマッチ 20分1本勝負
⚫藤ヶ崎矢子(9分47秒、呪橋)アイガー○
4、KAZUKI 18周年記念試合 シングルマッチ 30分1本勝負
⚫KAZUKI(13分25秒、スクリュードライバー)渡辺智子○
5、スペシャルタッグマッチ30分1本勝負
⚫春山香代子&Leon (17分15秒、ライムライト)コマンドボリショイ○&中島安里紗
◆総括
JWP認定無差別級王者・春山香代子がタッグ2冠王のLeonとチームを結成、コマンド・ボリショイ&中島安里紗組と対戦した。春山としては無差別級王座戦の前哨戦にしたいところだが、次期挑戦者に指名して以来、ボリショイからの返事を得ていない。ここでタイトルマッチを決めるとの意気込みで試合に臨んだことだろう。結果はボリショイが春山からライムライトで直接勝利。となれば、ここでボリショイのほうから逆指名されるのではないか、と思われた。
ところが、ボリショイの心はまだ決まっていなかった。試合後、春山があらためて返事を聞こうと要求。春山からすれば、ボリショイとの試合で若手に背中を見せたいとの思いがある。世代闘争が勃発したとはいえ、まだまだベテランと若手の間には大きな壁が立ちはだかっている。この試合から若手になにかを感じ取ってもらうのが、世代闘争の大きな引き金になるのではないかと考えているのだろう。そのうえ、春山は過去の王者時代にもボリショイとのタイトルマッチをおこなっていない。ボリショイとの対戦でベルトを守ることこそ“恩返し”と信じているのだ。
それを察知していてもボリショイからすればまだ受ける気持ちには至らなかった。「このタイミングでやることはJWPの時計の針を大きく進めることになる。いまの私にはその勇気がない」とボリショイ。ここで出てきたのが、前王者であり選手会長でもある中島安里紗だった。
中島は決断しかねているボリショイを前に、「カードを組ませてください」と提案。6・14ラゾーナ川崎での“中島安里紗&ラビット美兎組vsコマンド・ボリショイ&KAZUKI組”を提示した。ここに春山の名前がないのは、中森華子復帰戦の相手に決まっているから。春山のいないところで、ボリショイの気持ちは動くのか。それともほかのところに中島の狙いはあるのか。これは中島なりの“謎かけ”なのだろうか?
「私たちはただ先輩たちの背中を見てるだけじゃない」と中島。ボリショイに対しては「前に進めず迷っているのなら、(この試合から)なにかを感じ取ってほしい」とのメッセージでもある。ボリショイは「JWPは成長していくのでこれからもついてきてください」とメッセージ。6・14川崎でなにかが動くのか、注目したい。