第1試合は教祖と信者の尻神教対決。志田は試合前に「オマエをすべて受け止めて成長を確かめたいと思う」とマイク。スーパ
ーフィンガーを持たずいつものファイトを見せた矢子に対し、ファルコンアローを決めた志田はカウント2で引きずり起こすと、最後はヒップアタックで試合で3カウントを奪取。試合後は向かい合って手を合わせ絆を確認した。花月を相手に真っ向勝負を挑んだ美兎はえびす落としに敗れたものの好勝負を展開、試合後は花月が差し出した手を握り返した。
KAZUKIとタッグを組んだ広田は昨年に引退した阿部幸江さんのコスプレで登場。試合途中には本物の阿部さんがエプロンに上がり大声での攻撃でアシストするが、最後は中森がKAZUKIに勝利。マイクを持ったKAZUKIは広田に「オマエ、なかなかやるな。私の指も負けてないけどな」。対する広田は「女子プロでカンチョーといったら私だけど、オマエもそこそこおもしろいことやるじゃねぇか。オマエ、何本派? 私2本でやって突き指してから4本だよ」と讃え合う。
中森は11・1板橋大会でのブルキャッツ(春山&倉垣&米山)の対戦相手に立候補すると「最後に春山さんともう1度対戦したいし、ブルキャッツのメッセージというのを受け止めたいと思います」と理由を説明。
この日が24歳の誕生日だった鋼は3番勝負最終戦で大畠美咲に敗れ、納得のいかない内容に肩を落としながらも「今後もずーっと卒業するまでベルトを持ち続けます。今後、変わっていきます! いつまでも応援よろしくお願いします!」とアピールした。
セミファイナルでは連係攻撃のバリエーションを増やしたベストフレンズが春☆倉に勝利。切り札のD×Dで春山を破った中島は「春山さん、倉垣さん。今日は闘ってくれて本当にありがとうございました。春☆倉の歴史にはまだまだ敵わないし、2人から見たらチャラチャラしてる2人に見えるかもしれないけど…でも、歴史は作っていくものです。必ず春☆倉を超えるタッグチームになりますので、安心して最後まで走ってください」と話し春☆倉と握手を交わすと「アイスリボンのタッグチャンピオンになったけど、つぎはJWPのタッグベルト…十文字姉妹に挑戦したいと思ってます!」とアピール。続いて藤本も「タッグのベルトは全部獲ります! 今日、春☆倉に勝ったこと…これは自分たち、誇りを持って、そして自信を持ってこれからつなげたいと思います」と2人で満面の笑顔を見せる。
メインイベントはボリショイとLeonによる無差別級王座への挑戦者決定戦。尾崎が本部席から観戦する中で試合が進むが、試合途中でボリショイがオザキックを繰り出すと怒った尾崎が退席。
その後、3カウントを奪ったボリショイがマイクで尾崎を呼び込むが、尾崎は「オザキック、パクってやったから試合見てねぇんだよ」とフィニッシュシーンを確認していないとして挑戦権の無効を主張する。ボリショイは「私が勝ったんだよ」と対戦を訴えるが、尾崎は「もう1回やれよ。ほかにもやりてぇヤツいるかもしんねぇよ。やりたいヤツ上がれ」。すると中島、中森、美兎、鋼がリングイン。リング上が6人になったことで、尾崎は8・23OZアカデミー横浜文体のメインイベントで行なわれた変則ルールでの試合を要求。ボリショイが反発するが、尾崎が独断で決めた組み合わせでのイリミネーションルールによる6人タッグマッチが急きょ行なわれることになった。
尾崎には強く反発しながらも無差別王座を取り戻したい6人が入り乱れて闘い、最後はボリショイと美兎の2人残りに。しかし、ボリショイが美兎をあと一歩まで追い込んだところで正危軍が介入。寝かせた状態のボリショイを手錠をかけてコーナーの鉄柱につないでしまう。フラフラになりながらも10カウントの前に立ち上がった美兎が勝者となり、尾崎への挑戦権を獲得した。マイクを持った尾崎は美兎に対し「おめでとー! ベルトの価値を下げるには最高の対戦相手だよオマエは!」と大笑い。まんまと尾崎の術中にはまった形となったボリショイだが、気持ちを切り替えると「美兎、勝ったのはオマエだよ。オマエが挑戦者になったからには全力でサポートする。私は絶対に尾崎魔弓を許さないから。皆さん、必ずJWPにベルトを持って帰ることを信じて待っててください。今日の悔しさは絶対に倍返しにして…倍々返しにして返していきます」と宣言して波乱の大会が幕を下ろした。
以下、各選手のコメント
★真華不思議
中森「手強い相手で…いろんな意味で」
真琴「お尻が痛い…」
━━2回目のタッグだが?
中森「前回よりやっぱり安心感もあるし意思の疎通もできていたので、もっともっと数をこなせられればすごいタッグチームになると思っています」
真琴「ちょっと関係ないですけど(腕を見せながら)この部分を“中森さんと一緒にしてください”ってコスチューム屋さんにお願いして作ったんです」
━━ブルキャッツとの対戦要望について。
中森「春山さんと対戦できるのもたぶんこれが最後だと思うし、ブルキャッツは若手のときに組んでてすごいいろんな思いをしたっていうのも聞いたし、目の前で見てはいないですけど、今ホントに3人ともすごい選手になってると思うし。私はもう若手じゃないんですけど最後のメッセージというのを受け取りたいし、今後につなげていきたいので立候補しました」
★ライディーン鋼
「やっぱり自分の不甲斐なさがいっぱいあります。ホントに悔しい。体格では勝ってたしパワーでも勝ってた。この試練は私にとってホントに大事だったと思います。ここから成長しなきゃいけないって感じですね。3試合全部、納得いってないので」
━━今日で24歳になったが目標は?
「まず成長すること。もうジュニアとはいえないキャリアになってきてて、今ベルトを持ってて…。自分も先輩として下の子を育てていきたい。どんどん成長していきたいです」
★春☆倉
倉垣「まだ信じられないですけど。前回見たときがものすごいバラバラだったので、安心して今日いったらね…」
春山「ぜんぜん息合ってるし(笑)」
倉垣「春☆倉だから合わせてきたのかな? って。即席タッグとは思わなかったね」
春山「それだけ春☆倉が最強だって思ってくれてるから、あの子たちなりに。たぶん私たちがこのままだとダメだと思うんですよ、その上に行かないと。そういう勢いとやる気と…すごい感じられた試合でしたね。ホントにこのまま仲良くいったらいいタッグチームになると思いますよ」
★ベストフレンズ
藤本「春☆倉っていう歴史あるすごいタッグチームに勝てたっていうのは、もう誇りを持っていいし、それだけ今後自分たちが背負っていかなきゃいけないものも増えたと思うので、もうやるしかないです」
中島「もうメチャクチャ嬉しいです、春☆倉に勝ったっていうのは。女子プロレス界のタッグでトップを走っている2人なので。でも、そこがゴールではもちろんないので。これからの私たちのタッグとしての歴史、伝説を作っていく上で、ようやくいいスタートが切れたんじゃないかなと思いますね」
━━連係攻撃も多かったが。
中島「でも、まだまだ…」
藤本「まだまだいけるよね?」
中島「まだまだいけます!」
★尾崎魔弓&西尾美香
(文句を言いにきたボリショイをポリスが返り討ちにして)
━━相手が美兎に決まったが。
尾崎「適当にやるもん、別に。まぁボリショイも含めて、ぜんぜん危ないような人は私からしたらいないんだけどさぁ。ベルトの価値を下げるには最高の対戦相手だなと思って。JWPに嫌がらせするのが今、私の1番の楽しみだからさ。普段のストレス発散をJWPでしてるの(笑)」
西尾「良かったですよね、あのチビもうっかりチャンスもらえて。ホント感謝してもらいたい」
━━ストレスとは?
尾崎「私生活のストレス。OZアカデミーも言うこと聞かないヤツばっかりだからストレスあるんだけど。OZは儲かってるよ、私がいるからね。まぁまだ結婚できないとかさ…そういうストレスだよね。いい男がいても結婚までいかないとかさ(笑)」
━━美兎にはいい迷惑だが。
西尾「挑戦できんだからいいじゃん! 全部ボリショイが独り占めして、いつも」
尾崎「JWPはボリショイが全部おいしいとこ持っていくんだよね。リングに上がってきたみんな(4人)の顔みたらよくわかった。そこは先輩として注意してあげないとね。元JWPとしてね」
━━試合途中で退席したのは?
尾崎「だって、あいつ勝手に私のオザキック使ったじゃん? それで見る気なくなった。自業自得。人の技を勝手に使っちゃいけません」
西尾「いるのわかっててやりましたからね」
尾崎「しかも私がいない時にもやったんでしょ?(11・20浅草)見たもん、ネットで。見る気なくなるよ。だから帰っちゃったの。だからボリショイがすべて悪いよね(苦笑)。普通にしてたら見てたもん、ボリショイとLeonのシングルは」
西尾「見てたらちゃんと勝ったほうと試合しましたよね?」
尾崎「そう。その気でいたんだもん、最初は。だから自業自得だよ」
★ラビット美兎
美兎「もうホントにやり方が汚いと思って。決まったからには私は全力で…団体のために取り戻します、私が。ホントに言いたい放題やりたい放題、勝手な奴で。こっちは試合で返すしかないので、このあと全力で闘います」
━━セコンドの介入が予想されるが?
美兎「今の試合もそうだったんで…夜も覚悟して立ち向かいます」