JWP2ヶ月ぶりの大阪大会。入場式でマイクを持ったボリショイは「今年3回目の大阪大会になります。ただいま欠場選手が多くなってしまいましたが、全選手、張り切って頑張っていきたいと思うので熱い応援よろしくお願いします!」とあいさつ。
フェアリーの誘いに乗らなかった中森は「お友達になりましょう」と逆に誘ってみせる。ステッキを奪っても魔法が使えなかった中森だが、フィッシャーマンズ・スープレックスからシャイニング・ウィザードにつないで勝利すると、試合後は握手を交わした。
地元凱旋のボリショイは特別参戦のジャガーとタッグを結成し、美兎&鋼と対戦。ボリショイの掌打からジャガーが前方回転のカカト落としを叩き込むと、最後はピコニー・スマッシュでボリショイが美兎を仕留めた。
LeonはカウンターのスピアーからキャプチュードバスターでKAZUKIに勝利。
休憩時間には自動販売機によるピュアドリーム基金の売上金が、ボリショイより担当者に手渡された。
OSAKA女子の下野と2度目のシングル戦に臨んだ中島は、下野が得意とするジャンピングニーからの「オー!」を逆に仕掛けるなど、明るく激しいファイトを展開。下野のなんでやねんをカウント2で返すと、走りこんできた下野へカウンターの右エルボーからだるま式ジャーマンで快勝。握手に応じた下野は人差し指を立てて再戦を要求した。
メインイベントでは十文字姉妹の持つJWP&デイリースポーツのタッグ王座に春倉が挑戦。序盤からチサコに的を絞った春倉のペースで試合が進むが、徐々に盛り返した十文字姉妹は倉垣のラリアットの誤爆から春山に合体の不知火、幸子がチサコをホイップしてのウラカンラナで春山を追い込むと、最後はチサコが変形の押さえ込みで春山をフォールし念願の春倉超えを果たした。
マイクを持ったチサコは「春倉から防衛しましたよ! 春倉の高い高い壁を超えました。ずっとタッグを8年間やってきて、春倉を目指して今まで負けて負けてつぶされて…震災のときも支えてくれた、ずっと目標にしてた春倉、超えられてすごい嬉しいです。ディアナのベルトも獲りましたので、団体のベルトを集めて…。幸子は来年の1月に引退決まってますが、最後まで十文字姉妹、走り続けますので応援よろしくお願いします!」とアピール。春山は「おめでとう! すごい悔しいけど負けは負けです。ずっと私たちを目標としてくれて…十分、あなたたちはタッグ屋として出来てます。もっともっと胸を張って、どんどん最後まで進んでいってください。今日はありがとうございました」とエールを贈ると、会場のファンに「今日負けたからもう組まないとかじゃなく、倉垣と日程が合えば合うだけ春倉をやっていきたいと思います。皆さん、またJWPを見て来てください!」と締めた。
以下、各選手のコメント
★中島安里紗のコメント
「初めてシングルをやったときは再デビューしてからそんなに時間も経ってなかったと思うんですけど、でもお互い成長してるんだなっていうのは当然ですけど、すごい感じた試合でした。エルボー1発の重さとかすごい感じましたし、楽しかったです。もっともっとやりたいし、下野佐和子が今こうやっておもしろいと感じるのは、やっぱり大女という団体を背負ってるからだと思うので。フリーが多い中、そういう選手たちが持てない…また違ったパワーっていうのを私もそうだし、下野さんも付けていかなきゃいけないなと思います」
★十文字姉妹のコメント
チサコ「危ないところもやはりあったんですが、自分たちが“春倉と闘いたい”という気持ちをずっと口に出してて、自分たちがベルトを獲ってその防衛戦に春倉が勝ち上がってきてくれて、ホントに嬉しいです。打倒・春倉だったので、春山さんから勝利できたことがホントに嬉しいです。春倉と闘うまですごい長かったんですが…春倉とやれて良かったという気持ちでいっぱいです」
幸子「自分も同じなんですが、やっぱり春山さんが12月に引退で自分も来年の1月で引退する身なので。ホントに最後のチャンスかもしれないというふうに思ってたので。こうやってチサコと一緒に組んで、春山さんと倉垣がまた再結成してタッグ組んでくれて…自分たちが王者の立場で試合できたことが光栄であって、ホントに嬉しいですし春倉にすごい感謝したいと思います。自分たちがここまで来れたのも春山さんと倉垣さんという存在がいたからこそ…ベルトも3冠獲って今に至るので。(勝利したことで)春倉に恩返しできたんじゃないかなって思います」
━━次は10・11仙女のタッグベルトを狙うことになるが。
チサコ「この勢いで、自分たちの団体のベルトもそうですが、WAVEさんが美央が返上して誰もタッグのベルトを持ってない状態だと思うんですけど、1番いま狙いやすいかなって思ってます」
★春倉のコメント
春山「ごめんなさい、悔しい!」
倉垣「すごい悔しいけど、成長が見れて良かったですね」
春山「そうですね。たぶん長い間ずっと組んでやってたのと、ちょっと期間があって組んだ…やっぱりその違いじゃないですか?」
━━まだ引退まで3ヶ月あるが、ベルトへの再挑戦は?
春山「う~ん…挑戦よりも春倉でやったことない人と試合をやりたいというのもあるし、今のところ挑戦するという気はないね」
倉垣「スケジュールがなかなか…」
━━どんなチームと対戦したい?
春山「お客さんが“この人たちと見たい”っていうのもやりたいし、やるからにはやっぱりバリバリの闘いができる相手とやりたいというのもあるんで」
倉垣「こないだも中森とか2年ぶりに当たってすごい成長を感じたので、またなんかで当たれたらいいなと思います」