8月16日(土) 板橋グリーンホール 18時半
「PUREーPLUM メモリアル2025」
観衆75人
1997年8月16日にリング禍で亡くなったJWP女子プロレス・プラム麻里子さんの命日に開催された板橋大会。
オープニングでは黙祷が捧げられ、
ボリショイ代表は
「プラムさんが私たちに教えてくれたことは、
このPURE-Jのリングに今も生き続けています。
私たちはこれからもプラムさんの教えを忘れることなく、全力で闘い続けていきたいと思います」とあいさつする。
1、純烈!タッグマッチ 20分1本勝負
中森華子&●久令愛(13分52秒、Haruhi’s Rainbow)春日萌花○&まなせゆうな
第1試合は中森華子&久令愛と『ガンバレ☆プロレス』春日萌花&まなせゆうなが激突。
後楽園大会でのタッグ王座戦からわずか5日で
またしても向かい合う中森とガンプロは、握手からスタートするも試合が始まると徐々に過熱。
至近距離から中森の頭突き、
まなせのラリアットの応酬で勝負が久令愛と春日に預けられると、春日が丸め込んで3カウントを奪取。
いきり立つまなせは次回8/31板橋での自身のカードが決まっていないことに憤慨し、
「ガンジョvsPURE-Jは始まってんだよ!私と闘いたいヤツは誰だ!?」と叫ぶと、
ライディーン鋼とAKARIが名乗り。
まなせは「2人とかは良くないよ…3WAYでどうだい?」と提案し、鋼とAKARIも応じた。
2、ひまわり万華鏡 3WAYマッチ 20分1本勝負
○Leon(9分53秒、片エビ固め)しのせ愛梨紗●
※マッドスプラッシュ
※もう1人はチェリー
Leon・チェリー・しのせ愛梨紗による3WAYマッチは、
3人が目まぐるしく入れ替わる中、Leonがエプロンに立つチェリーに
スピアーを炸裂させて場外に吹っ飛ばすと、続けざまに愛梨紗にもスピアー。
マッド・スプラッシュでとどめを刺し、Leonが勝ち名乗りを受ける。
3、真夏の競志争愛 タッグマッチ 20分1本勝負
KAZUKI&●米山香織(12分40秒、ロールスルークラッチ)大空ちえ○&世羅りさ
第3試合ではKAZUKI&米山香織と大空ちえ&世羅りさが激突。
ここまで3試合に渡って刺客と闘ってきた大空は、
米山を前に
「(小林)香萌さん、(紫雷)美央さん、真琴さん…この人たちからいっぱい学びを得ました!」と、
スネ蹴りや前口上からの投げを狙っていくも未遂に。
しかし勝負どころでは大空が米山を押さえつけたところに、
世羅のエルボーがクリーンヒット。
すかさずローススルークラッチにつないで大空が米山から3カウントを奪ってみせた。
マイクを持った世羅は
「小僧!勝ったなオマエ!米山香織に勝ったぞ~っ!
刺客を送り込んだことは何も間違いじゃなかったことがココに証明されました。
これからも刺客は送り続けるよ。まだまだ強くなってほしいからね。
ただ、今日タッグ組んでオマエとの未来は見えた。
だから、タッグチーム名…考えてきちゃったんだけどどうかな。
私のキャッチコピー“蒼焔万丈”(そうえんばんじょう)と言います。
それをあなたに継承してほしい。まんま使えとは言わないよ。
“蒼焔”って部分をあなたにあげたいなと。
私はどうせ5ヶ月後引退するから、これからの“蒼焔”は大空ちえ、オマエだよ!
この5ヶ月の間に継承の儀をしたいと思うから、タッグチーム名は“蒼焔継承”でいかがでしょうか?」と提案。
会場から拍手が沸き起こり、
大空は涙ながらに「ありがとうございます! よろしくお願い致します!」と声を振り絞った。
4、故・プラム麻里子さんメモリアル 2カウントフォールマッチ 15分1本勝負
●ライディーン鋼(7分33秒、チョココロネ)AKARI○
※通常ルールに加え、2カウントが入ると決着が付く。
セミファイナルはJWP時代から長い伝統を持つ
2カウントフォールルールで、ライディーン鋼とAKARIがシングル対決。
レフェリーはボリショイ代表が務めた。
リバース・セントーンからラリアットの連打を繰り出す鋼だが、
これを凌いだAKARIは尻もち状態の鋼にラリアットを振り下ろすと、
丸め込みの応酬からチョココロネでフォール勝ち。
5、故・プラム麻里子さんメモリアル オンリーギブアップバトルロイヤル 時間無制限
○米山香織(9分26秒、エビ固め)大空ちえ●
※ロールスルークラッチを切り返し
退場順:AKARI&久令愛→ライディーン鋼→中森華子→倉垣翼→Leon→KAZUKI&チェリー
メインイベントはPURE-Jの7選手に倉垣翼、米山、チェリーを加えた10人によるバトルロイヤル。
オンリーギブアップルールにレフェリー2名も加わる乱戦となり、
手足の自由を奪われた選手から脱落していく。
大空と米山の2人が残る状態から2カウントフォールルールが追加され、
大空のロールスルークラッチをさらに回転させた米山が勝者となった。
マイクを持った米山は
「やった~っ、優勝したぞ~っ!
私はプラムさんとはお会いしたことはないんですけど、
JWP女子プロレスに入団した時からお話は伺ってて。
練習の時から毎年お墓参りには行かせて頂いてます。
ボリショイさん、優勝したのでお願いを聞いてほしんですけど…
私も世羅姐さんの刺客として大空ちえとシングルがやりたいです!」とアピール。
これに世羅は
「それでホントにいいの!?」と驚きの表情を浮かべると、
「刺客、どうぞ」とGOサインを出し、8/31板橋で行なわれることが決定する。
最後はOGのキューティー鈴木さんもリング上に招かれ、記念撮影が行なわれた。
★大空ちえのコメント
「姐さんのおかげで勝利をつかめたと思います。
姐さんとのタッグ、時間は限られているんですけども、
組める機会がどれだけあるかはわからないんですけども、1回1回大事に試合していきたいなと思いました」
━━“蒼焔”を引き継いでほしいと言われたが?
「そんなことがあっていいのだろうか?
っていうぐらい光栄なお話を頂けて…感無量です。
与えられるものが多いですし、助けて頂いたり支えて頂いたり…
遠くからでも刺客を送って修行させて頂いたりと。“蒼焔”という名を大事に使っていきたいと思っております」
━━世羅りさはどういう存在?
「強くてキレイでカッコ良くて頼りになる…
隣りにいてくれるだけで心の支えというか。
正直言ってしまうと引退してほしくないという気持ちはありますが、
だけど姐さんが決めたことだから。
私は引退まで応援したいと思ってるし、数少ない貴重な機会を大切にしていきたいなって思ってます」