【レポート】10月31日(日)板橋グリーンホール 17時半

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 この日のPURE-Jの板橋大会は、大空ちえと駿河メイとの初対決からスタート。ロープを使ってのジャンプを連発する駿河に対し、大空もロープ渡りからのアームホイップで対抗。しかしキャリアに勝る駿河がブリッジの体勢で両手両足を固めるガトー・インビジブルでギブアップを奪う。

 第2試合はSNS上のやり取りからハロウィンにちなんでのコスプレマッチに変更となり、KAZUKI&ライディーン鋼は“WANTED学園3年B組”、久令愛&米山香織は“P-J病棟404号室・担当ナースとゴキゲンな患者”として登場。ゾンビと化している米山は噛みつき攻撃も見せてWANTEDを苦しめると、久令愛が米山を背負っての合体攻撃を狙うが鋼が阻止。ラリアットの連打からライディーンボムにつないだ鋼が久令愛を仕留めた。

 マイクを持った米山は「このままじゃ終われねぇよぉ~っ! せっかくコスプレしたのに負けちゃってゴキゲンじゃないですよ!!」と悔しさを露わにすると、KAZUKIは「私たちはゴキゲンだよ」とつれない返答。「ぜひ5周年をお祝いさせてもらいたいので」と次回11・11板橋への参戦を訴える米山にKAZUKIは難色を示すが、ボリショイはあっさりとOK。11・23板橋への参戦も確約させた米山は「社長のOK頂きました~っ!!」とゴキゲンに。

 中森華子15周年シリーズの10戦目の相手は、8月まで1年に渡ってデイリースポーツ認定女子タッグ王座を保持してきたパートナー・山下りな。丸め込みの応酬からスプラッシュ・マウンテンを狙う山下だが中森は着地に成功。ラリアットの連打で追い打ちをかける山下に、カウンターのシャイニング・フラワーを叩き込んだ中森が3カウントを奪った。

 中森は「りなちゃんと一緒に約1年間タッグチャンピオンだったことは、私の15年の中でも1番輝いてたし、すごい濃い1年でした。りなちゃんがいろんな団体だったり、いろんなことに挑戦してて“私もっと頑張んなきゃ”っていつも思ってたし、隣にいて心強かったしすごいリスペクトしてます。また一緒にタッグのベルトを狙っていきたいって気持ちもあるんだけど、今年1年は私の15周年イヤーということで、ちょっとやりたいことがあって…。でも今日もすごい楽しかったし、もっともっとりなちゃんと闘いたいから、これからも何度でも闘おう!」とマイク。対する山下は「あの…“山下りな卒業記念マッチ”みたいな? “今までありがとう”みたいな感じで…(苦笑)。15年本当におめでとう! 私“華ちゃん”って言ってるけど、7年しかやってないんで先輩なんだけど、こんなにキャリア関係なく私のことを対等に見てくれて、本当にありがとう。やりたいことは全力で応援します。どうか成就しますように。卒業じゃないよね? これからもよろしくね!」と笑顔で握手を交わす。

 メインイベントはLeonの持つPURE-J無差別級王座に、キャリア4年未満の選手で争われるPOP王座の現チャンピオン・AKARIが挑戦するという異例のタイトルマッチ。握手に応じたLeonの手を引っ張り奇襲を仕掛けたAKARIに対し、Leonも開始早々から対角線コーナーを走っての串刺しスピアーを連発していく。多彩な技を誇るAKARIがダイアモンドボムを決めると、Leonもキャプチュードバスターで応戦。カウンターのスピアーでなぎ倒したLeonが2発目のキャプチュード・バスターでAKARIを沈め、貫録を見せつける結果となった。試合後、マイクを持って大会を締めようとするLeonの前に中森華子が立ちふさがった。

 

★メインイベント後のマイク
  Leon「(会場のファンに対して)AKARIが思ってた以上に粘って食らいついてきて、メチャメチャ成長を感じたんですけどAKARIだったらもっともっとできると思ってます。AKARIがもっと強くなったところを、私はリング上でベルトを巻いて待ちたいと思います! AKARIだけじゃなくて久令愛、そして(大空)ちえもどんどん成長してきてるんで、私は2冠王者としてこれからもみんなの壁になり続けたいと思います」
 中森「Leonさん! 今日の闘いを間近で見て、Leonさんの巻いてるベルトを私も巻きたいと思いました。去年の7月にLeonさんから無差別のベルトを獲られてもう1年以上、今日までずっとずっと追い求めてきました。だけどLeonさんに獲られたのは無差別のベルトだけじゃないです。タッグのベルトもです! 今、私には“コイツとだったらタッグチャンピオンになれる”っていう選手が1人います。タッグのベルトに挑戦させてください」
 Leon「…っていうか誰だよ、そのパートナー?」
 中森「シードリングの中島安里紗だよ!」(会場から拍手)
 Leon「オマエ、中島と仲悪くなかったっけ?」
 中森「仲の悪さはタッグには関係ない。私はそう思ってます。だから中島安里紗とタッグのベルト挑戦させてください」
 Leon「中島安里紗…? おもしろいじゃねぇかよ!! 11月11日、板橋グリーンホール。PURE-DREAM創立5周年の大切な大会で、オマエらの挑戦受けてやるよ!…スケジュール空いてんのか中島?」
 中森「大丈夫です。中島安里紗のスケジュールは、もう全部私が把握してるので。記念すべき大会でベルトを巻きたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします!」
 Leon「(再び会場のファンに対し)チェリーとのタッグ『チェレオ』はアイツらみたいに仲悪くないので。きっちり絆を見せつけて防衛しますんで、応援よろしくお願いします!」

以下、各選手のコメント

★Leon
 ━━AKARIとの防衛戦について。
 「このベルトが欲しいってアピールしてきて、この日のために高めてきたのもすごいわかったんで楽しみにしてたんですけど、すごく成長した感じが見られて、今日はこのベルトを懸けて闘えて良かったと思います」
 ━━中森がタッグ王座挑戦を表明したが。
 「正直、無差別のベルトを狙ってくるのかと思ったんですけど、タッグのほうで。しかもパートナーが中島安里紗という…ちょっとビックリなんですけど、中島とは彼女がJWPを退団して以来1度も当たってないので。それはそれで、すごく楽しみでもありますね」
 ━━最近の中島の闘いぶりについて。
 「そうですね、やっぱり相変わらずガッツというか気迫が…負けん気の強さで闘ってるなって(笑)。技術面でも成長してるなって遠くから見てて感じました」
 ━━タッグワークは『チェレオ』のほうが上回る?
 「もちろんですよ。お互い嫌いとか言ってるタッグには負けないですし、私とチェリーの絆をしっかり見せつけた上で、きっちり防衛したいと思います」

★AKARI
 「ホントにメッチャ楽しかったです。でもLeonさんは強い。私が初めて見たJWPはLeonさんとボリショイさんのシングル。その12年後に私がLeonさんとシングルするなんて、ホントにすごい(笑)。でも、あきらめない。もっともっと頑張ります。もっともっとできる」

★中森華子
 ━━Leonの持つタッグ王座への挑戦をアピールしたが。
 「今、シードリングのタッグのトーナメントに安里紗と出てるんですけど、シードリングのタッグのチャンピオンになるのは12月でわかってるけど、ウチのベルトも目指したいって思って。言うんだったら今日しかないと思ったから挑戦表明しました」
 ━━シードリングのトーナメントでは10・27新木場で1回戦を突破したが、実際に中島と組んで闘ってみて。
 「私の目に狂いはなかったなと思います。“お互い嫌い”とかそういうのLeonさんが言ってたけど、闘いにはそんなの関係ないので。私には中島安里紗が必要だし、中島安里紗には私が必要だと思います。欲しいものは手に入れたいし、それにはお互い必要な存在だと私は思ってるので。きっちり獲りにいきたいと思いますね。2冠チャンピオンになります」
 ━━15周年イヤーも残り2ヶ月となったが。
 「タッグチャンピオンとして2冠になることと、記念試合が今日10人目だったので残りの選手もいますし。いろんなことをやりすぎると全部獲れないので、まずは中島安里紗とのタッグをきっちりやっていきたいと思ってます。私の闘いをPURE-Jで見せていきます」
 ━━PURE-Jのベルトに挑戦することを中島は了承している?
 「特に話してはないですけど、アイツだったら絶対“いい”って言うと思うしスケジュールは全部把握してるし、11月11日は大丈夫です」