【レポート】3月20日(日)板橋グリーンホール 17時半

Pocket

板橋2連戦の初日。PURE-J3人の中に春日萌花が加わってのタッグ対決では、久令愛と春日が関節技の応酬を展開。ジャーマン・スープレックスから旋回式ダイビング・ボディープレスを決めた久令愛だったが、AKARIに救出された春日はお嬢様クラッチでフォール勝ち。

 KAZUKIと米山香織の迷勝負数え歌が再開となり、KAZUKIはピンク色に着飾った御神木をリングに持ち込むと、「お花見楽しもうね、一緒に」と御神木ルールが決定。勝った方が翌日に行なわれるWANTEDvsYMZによる対抗戦のルールを決める権利を得ることになった。開始早々からツリーを挟んでの闘いでスリリングな攻防を見せると、KAZUKIのニーを受けたツリーはロープに飛ばされながらも倒れず試合は続行。しかし米山のお尻が軽く当たったことで倒れてしまい、ややあっけない幕切れに。KAZUKIが翌日のルールについてキャプテンフォール・イリミネーションマッチを通告すると、米山は「完全決着戦ってことですね!? 明日おぼえとけよ!」とリベンジを誓う。

 セミファイナルでは谷ももが入団記念7番勝負の最終戦で、無差別級王者・Leonと激突。Leonの厳しい攻撃に耐えながらニーやエルボーを打ち込んでいく谷は、コーナー最上段からのダブルニードロップから、もも固め、フィッシャーマンズ・スープレックスと猛攻を見せていく。しかしバックスピンキックからスピアーを叩き込んだLeonはマッド・スプラッシュでとどめを刺すと、「もも、3年ぶりにシングルで闘ったけど強くなったな! ももの強い気持ちがあるなら、今よりもっともっと強くなれると思ってる。この7番勝負の経験を生かして、近い将来、無差別のベルトを懸けて闘える日が来るのを楽しみにしてるよ」とエールを贈った。

 メインイベントは『バイオレンス・プリンセス』中森華子&中島安里紗の持つタッグ王座に、山下りな&高瀬みゆきが挑戦するタイトルマッチ。この日も要所で誤爆を繰り返し険悪になりかける中森&中島に、山下&高瀬は持ち前の当たりの強さで追い込んでいく。山下がスプラッシュ・マウンテンの体勢で中森を頭上に持ち上げるが、中森は着地に成功。山下と中森が背中合わせになると中島が山下の顔面にフロントキックを叩き込み、その勢いで丸め込んだ中森が3カウントを奪ってみせた。

 マイクを持った中森は、「2度目の防衛成功したぞ! 私たちは数々の誤爆をしながら、斜め上から見れば…いや、目を閉じてみればすごくいいタッグになってきたなと思います! 今日の高瀬みゆき選手・山下りな選手、すごい熱い選手でした。あんなヤツらがに勝った私たちは最高です! 何度も言いますが、私は中島安里紗のことが本当に大嫌いです。だけど私にとってベルトがすべてなんです! ベルトがなければ私じゃない。このタッグのベルトは2人で1つ。私1人の力では巻けないベルトです」。中島は「私のおかげだよ!」と言い放つと、中森は「“おかげ”ではないけど、やっぱり私にはオマエが必要だ。今日はホントにありがとう」と感謝を述べ、2人でJとdのポーズを作った。


★谷もものコメント
 「PURE-Jに入った時は“PURE-Jで1番目立ってやる”とか“年内に絶対ベルトを巻いてやる”っていう発言をしたと思いますけど、すごくピジティブな気持ちになりました。7番勝負をして、こんなに強い後輩・同期…こんなに強くてカッコイイ先輩がいる場所で、自分がこれから学んで強くなっていけると思うと“すごく楽しみだな”っていう気持ちになりました」
 ━━7番勝負を終えて、次の目標は?
 「まずは私はずっと“WANTEDでベルトを巻きたい”っていう発言をしてるんですけども、やっぱりベルトを巻くためには自分がタッグでもっともっとお客さんに“すごい魅力的なタッグチームだな”とか興味を引けるような選手になれるように、もっともっと技を磨いていきたいなっていうふうに思いました」

▼網膜剥離のため欠場中の大空ちえは順調な回復を報告。「あと少しぐらいだと思います」とあいさつ。

▼JWP時代からのスタッフだった堤真理さんが亡くなって1年。真理さんが考案したモッパーズによるリング清掃を披露。