【レポート】4月11日(日)板橋グリーンホール 13時

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 PURE-Jの板橋大会。第1試合では大空ちえが関節技の名手である藪下めぐみを相手に、果敢に足関節を取りにいくなど奮闘。フィッシャーマンズ・スープレックスも成功させるが、最後は腕を極められてギブアップ負け。

KAZUKIと松井珠紗のシングル対決では、谷ももが同じ団体の松井ではなくWANTEDとしてKAZUKIのセコンドにつき、松井が不服を訴えながら試合がスタート。KAZUKIがKクラッシャーから、コーナーからのニードロップ2発で仕留めてみせた。

 AKARI&茉莉と久令愛&真琴のタッグ対決では、AKARIと久令愛が関節技や丸め込みの応酬で互いに譲らず。最後はAKARIがブレーンバスターからムイビエンにつないでPOP王者の貫禄を示した。

休憩時間には欠場中のLeonがリングに上がり、「おかげさまでケガの具合もだいぶ良くなってきてますので、しっかり治して今は充電して、またパワーアップしたLeonをお見せしますので。復帰した際はまた無差別のベルトも取り返しにいきたいと思いますので、もうしばらく待って頂けると嬉しいです」とあいさつ。

 中森華子の15周年企画として15人の選手を指名して対戦するシリーズの2人目はWAVEの桜花由美。互いの顔面にビッグブーツを撃ち合う攻防は15分で決着つかず、中森は「悔しい! 私15年やってきて桜花さんといっぱい対戦してきたんですけど、1回もまだ勝ったことがなくて…今日はどうしても勝ちたかったんだよ! 次、対戦した時、絶対オマエを倒すから。あと10年以上前に1回プロレスを辞めたいと思った時があって…桜花さんは“忘れた”って言ったけど、私にすごいカッコイイ言葉をかけてくれて、そこから“もうちょっとやってみよう”と思って、プロレスすごい楽しいから辞めなくて良かったです!」。これに対し桜花は「私も今日勝てなくてメチャクチャ悔しい! だけどメチャクチャ楽しかった! 10年前、私が声かけたみたいなんだけど…ホントに私は何も覚えてません! だけど10年後、こうしてまたシングルマッチができて、すごくすごく嬉しい。15周年おめでとうございます!」と祝福すると、5月中旬から始まるWAVEのリーグ戦『Catch the WAVE』へ、大空ちえに公開オファーした。

 3・20板橋大会でLeonを破りPURE-J無差別級の新チャンピオンとなった米山香織は、すべてのシングルマッチにタイトルを懸けると宣言。20日ほどの間に4度の防衛を重ね、もともとはノンタイトルの予定だった今大会のライディーン鋼戦もタイトルマッチに変更となった。降って沸いたこのチャンスに鋼の意地が爆発し、ダイビング千豚♪をキックアウトすると、バックドロップからラリアットを叩き込みライディーンボムへ。かろうじて肩を上げる米山に昇天・改でとどめを刺し、鋼がついにJの頂点となるベルトを獲得した。マイクを持った鋼は「やったぞーーっ!! 無差別のベルト3度目の正直、獲ったぞ!! 1番の自分の欲しかった目標…この無差別のベルト、ホントに嬉しいです。ありがとうございます(会場から拍手) 自分が持った限り、このベルトをもっともっと磨いていくので、これからも私から目を離さないでください!」と感極まった。

★ライディーン鋼のコメント
 「デビュー3年目過ぎたぐらいから“無差別級チャンピオンはすごいな”、“やっぱり強いな”ってずっと思ってたんです。“私もああいうプロレスラーになりたい、絶対にもっともっと練習して強くなって、実力をつけて無差別のベルトを獲りたい”と思って。今日その思いを胸に試合をして、やっと獲りました」
 ━━米山について。
 「Leonさんのライバルで、そりゃ強いのは当たり前ですよ。でも、もう私がチャンピオンなので。上から言わせてもらいます。5回防衛してるかもしれないですけど、私がそれよりももっと防衛し続けます」
 ━━ベルトの巻きごこちは?
 「メッチャ嬉しいです!(ベルトを抱きしめて)絶対離したくない! ずっと目標としてきたベルト、絶対に誰にも渡したくない! PURE-Jの中心は私でいたい! これでずっといきたいと思います。今まで以上にもっとパワーをつけて、誰よりも強い、プロレス界の頂点に立てるようなチャンピオンになっていきたいですね」

▼JWP時代からのスタッフであり、先日亡くなられた堤真理さんが監修した『モッパーズ』が復活。場内には献花台が設置された。