【レポート】5月29日(日)浅草花やしき内 浅草花劇場 12時

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2年半ぶりの開催となるPURE-Jの浅草花劇場大会。オープニングでリングに上がったボリショイは、「今日は谷ももが前から決まっていたお芝居の本番があるということで欠場となってしまいますが、大きな拍手で応援をよろしくお願いします。最後まで思い切り楽しんでいってください」とあいさつ。


 第1試合は久令愛&大空ちえが『COLOR’S』SAKI&櫻井裕子を迎え撃つタッグ対決。序盤から両チームとも合体技を繰り出していくと、久令愛とSAKIはビッグブーツを応酬。最後はSAKIが狙いすましての一撃からランニング・ブレーンバスターにつないで久令愛を仕留めた。


 AKARIは優宇とのシングル初対決にカウンターのキックや関節技など、あらゆる手段で攻略の糸口を見い出そうとするが体格差をくつがえすことはできず。背中へのキャノンボールからのダイビング・ボディープレスで優宇の快勝となる。


 2年8ヶ月前に同じ会場で行なわれて以来となる中森華子と松本浩代の一騎打ち。まもなく16周年を迎える同期対決は今回も激しい火花を散らし、松本が“唸れ!剛腕”を放つと、中森が鎮魂歌ドライバーの形で投げ捨てたところで時間切れのゴングが打ち鳴らされる。試合後は人差し指を立てて再戦を約束した。


 この5月でデビュー25周年という大きな節目を迎えたKAZUKIが盟友・ライディーン鋼とのタッグで、『吉本女子プロレスJd’』での恩師・ジャガー横田と同期の藪下めぐみを迎えての記念試合。奇襲を仕掛けたジャガー&藪下が得意のラフファイトで試合を優位に進めるが、ジャガーの蹴り足をキャッチしたKAZUKIは、ニークラッシャーの体勢で後方に投げるジャガー式バックドロップホールドを本人に対して繰り出していく。スピーディーな動きでKAZUKIをグラウンドに持ち込む藪下だったが、丸め込みの応酬を制したKAZUKIが前かがみに押さえ込んでフォール勝ち。記念試合を自らの手で飾ってみせた。


 マイクを持ったKAZUKIは「ジャガーさん、今日はご自分の団体(ディアナ)の試合が被ってたんですけども、私の25周年の記念試合のために、こちらに出場してくださいました。本当にありがとうございました! 藪下も25年間、同じようにここまで頑張ってきて同期として本当に嬉しいです」と感謝。ジャガーは「KAZUKI、藪下…ほかにもいるんですが、私の吉本女子プロレス(Jd’)の教え子です。その2人がもう25年経つっていうのが、もう気持ちとしてひとしおです。(ジャガー&Jd’メンバーからの記念品を2人に渡して)今の時代、25年は“まあまあ”なので。私は今年46周年になります。そう考えるとまだまだペーペーなので、これからも(KAZUKIは)PURE-Jで、(藪下は)フリーとして活躍してくれると思います。皆さん応援よろしくお願いします。おめでとう!」とエールを贈る。続いてPURE-JからKAZUKIにイラストパネル、浅草の靴工房J.S.T.F.よりリングシューズが贈呈された。


 メインイベントでは『バイオレンス・プリンセス』中森華子&中島安里紗の持つデイリースポーツ認定女子タッグ王座への挑戦権を懸け、前王者の『チェレオ』Leon&チェリーと、米山香織&関口翔が激突。チェレオが米山に攻撃を集中して2人を分断すると、チェリーが自身の足を米山の首に巻きつける形で絞めあげる。米山の動きが止まり試合が決まったかと思われたが、関口が押し倒すと上になった米山が3カウントを奪取。関口のファインプレーにより戦闘不能状態の米山が勝利をあげてみせた。


★メインイベント後のマイク
 関口「米山さんと勝ったぞーっ!! 中森さん、いつやりますか?」
 中森「ベルト懸けてやりましょう。でも中島安里紗が6月はスケジュールが合わなかったから、7月の17か18板橋大会でやってやる」
 関口「自分たちはいつでも準備できてるんで。絶対にそのタッグのベルトを獲ってやりたいと思います。ねえ、米山さん? (米山の声色で)絶対にカケルくんとベルト獲るぞーっ!!」
(米山&関口が退場)


 中森「私は今日、松本浩代と引き分けてしまってすごい悔しい思いもあるんですけども、これからも何度だって闘っていきたい同期だし…本当に私の同期ってすごくて最高なんです! そんな同期と巡り会えて私は幸せです。これからも負けずに頑張っていきたいと思いますので、皆さん応援よろしくお願いします! そしてKAZUKIさん25周年、本当におめでとうございます!」
 KAZUKI「華ちゃんも去年15周年を迎えてね、すごい同期もいっぱいいてね…素晴らしいと思うけども! 私だってね、藪下と25年の仲なんだから。まだ9年も先輩だから!」
 中森「同期を思ってる選手っていっぱいいると思うんですよ。“私の同期が1番だ”という選手、上がってこい!(鋼はSAKIとのタッグをアピール、AKARIと久令愛が肩を組む)同期愛タッグトーナメント、やりましょうよ! 6月26日の新木場大会で。絶対私たち優勝するので!」