【レポート】8月21日(日)第62回・特別亀アリーナマッチ 16時

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 病気のため4年前の8月に逝去された覆面女子プロレスラー・Rayさんの追悼大会が今年は亀アリーナで開催。かつてジャパン女子プロレスでコーチを務めた山本小鉄さん、OGの亜利弥’さんも命日が近いことから試合前に3人への黙祷が捧げられ、ボリショイ代表は「本当に私たちにとってかけがえのない3人ですが、今日も私たちはプロレスができることを感謝して精いっぱい闘っていきたいと思います」とあいさつ。


 続いてLeonはKAZUKIに対し「Rayは生前、楽しいことが大好きでした。それから偽Leonのことも大好きでした。」と、この日に予定されていたKAZUKIとの特別ルールによる決着戦を取り止めて、偽Leonとの対戦を要求。KAZUKIは「RayのタッグパートナーだったLeonが言うなら間違いないでしょう。今日の決着戦はお預けでいいよ。急いで偽Leonを呼んでくるから」と快諾する。

 谷ももとAKARIのシングルマッチでは、ヒザ攻撃の連発でAKARIに攻め込んでいく谷が、プラム麻里子さんが得意としていたフィッシュ・ストレッチ・スリーパーを初公開。しかしロープに手を伸ばしてかろうじてエスケープに成功したAKARIが、丸め込みで3カウントを奪った。


 第2試合はカード変更によりLeonと偽Leonが一騎打ち。リングインしたLeonはRayさんのタオルを大きく掲げ、偽Leonは本家の前でガオーのポーズを決めて試合がスタート。逆水平チョップやnoki-Anバックブリーカーなどを見せた偽Leonは、クラッチ・デ・ガオーまで繰り出すもカウントは2。マロマ・デ・レオンで丸め込んだLeonが勝利すると、偽Leonは「今日でこのマスクを…! 脱ぎます!」と自らのマスクに手をかける。選手たちがあわてて止めに入り、谷が偽Leonに張り手を一閃。「マスクマンにとってマスクは命の次に大事なんだよ!」とLeonに叱責された偽Leonは、「今日でわかったよ。私のほうが本物らしい技を使ってたってことだよ」と、なぜか開き直ってしまう。




 大空ちえがコロナウイルス陽性による欠場となり、メインイベントは中森華子・ライディーン鋼・久令愛による3WAYマッチに変更。中森と久令愛をラリアットの連発でなぎ倒した鋼は100kgの巨体から放つムーンサルトプレスを決めると、2人まとめてのラ・マヒストラルで3カウント。デビュー10周年でタッグ王者となった勢いを見せつける結果となった。


 カーテンコールではKAZUKIがLeonとの決着戦について、9・4浅草で互いにパートナーを連れてのタッグマッチを提案。KAZUKIは鋼のカードがすでに決まっていることから谷をパートナーに任命し、Leonはチェリーを指名する。無差別級王座への挑戦権を懸けて鋼と闘うAKARIは、「鋼さんとのシングル絶対勝ちます。次の挑戦者になれるように頑張ります」と意気込み。谷は「今日プラム麻里子さんが使われていたフィッシュ・ストレッチ・スリーパーをボリショイさんに教えて頂きまして初めて出させて頂いたんですけど、AKARIに勝てなくてメチャクチャ悔しいです。プラム麻里子さんもRayさんもお会いしたことはないんですけども、プロレスを通して皆さんから受け継いでいけるように頑張りたいなと思います」、Leonは「Rayちゃんも今日見守ってくれてたと思うし、勝利を捧げることができて良かったです。花やしきではKAZUKIさんから直接勝って決着つけるんで覚悟しといてください」と話す。


 久令愛がPOP王座の防衛戦を希望すると、ボリショイは「ついさっき決まりました」と対戦相手をCOLOR’S・櫻井裕子と発表。久令愛は「自分にとっては先輩になるんですけども、POPのチャンピオンになって“今までなかったことをやっていきたい”って言ったので、新しい景色を見せれたらなと思いますので応援に来てください」。鋼は「天国のRayさんにムーンサルトプレスが見せれてホントに嬉しいです。これからも大事に使っていきたいと思います。花やしき大会はAKARIに勝って、優宇の前に立つのは私しかいないと思ってます」と、それぞれ決意を述べた。