【レポート】9月23日(木・祝)板橋グリーンホール 17時半

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 今月2回目の板橋大会。試合前に出場全選手がリングに上がり、自宅で亡くなられたことが発表された元女子プロレスラー・風間ルミさんへ黙祷。ジャパン女子時代の後輩にあたるボリショイは、「本当に信じられないような、ビックリするようなニュースで…まだ実感はありませんが、風間さんは今日お会いしたんですが、本当に安らかで美しい姿で眠られていました。風間さんはとっても好奇心旺盛で行動力があって、新人の頃から可愛がって頂いて。PURE-Jのこともすごく気にかけて大事にしてくださって、亀アリーナで風間さんのバンプ(受け身)教室とかファンの方ともコミュニケーションを取りながら、ずっとプロレスに関わってくれて。突然お別れをすることになりましたが、これから天国で見守ってくださるように、PURE-Jもどんどん進化していけるように頑張っていきたいと思います」とあいさつ。

 ディアナ・梅咲遥を迎え撃つKAZUKIは、丸め込みの連続でフォールを狙う梅咲の攻撃を凌ぐと蒼魔刀からKクラッシャー、背後からKソードを叩き込んで快勝。

 久令愛はチェリーとの初対決にグラウンドでの勝負を挑むなど果敢に攻め込んでいく。しかし引き出しの多さでほんろうしたチェリーは、トラースキックを放つ久令愛の蹴り足を取って転ばせると春夜恋でフォール勝ち。試合後はチェリーが久令愛の健闘を称えた。

 Leon・ライディーン鋼・茉莉による3WAYマッチは3人が入り乱れる中、鋼が茉莉をブレーンバスターの体勢で持ち上げると、Leonが鋼の足元からスクールボーイへ。4の字ジャックナイフからマロマ・デ・レオンを狙うLeonだが、踏ん張って阻止した鋼がラリアットでなぎ倒して2冠王のLeonから3カウントを奪取した。マイクを持った鋼がベルトへの挑戦をアピールすると、Leonは「オマエに負けてこのまま終わるわけねぇだろうが。もちろん挑戦受けてやるよ。どっちのベルトに挑戦するんだ?」と返答。鋼は「シングルのベルトはもっともっと強くなった時に挑戦しにいきますよ。だからWANTEDでタッグのベルトに挑戦させろ!」と要求し、10・17板橋でのタッグ王座戦が決定した。

 中森華子15周年シリーズ7戦目の相手は春日萌花。クリーンな握手から試合がスタートするが、かつての闘いと同じように情念むき出しの激しい打撃戦も展開。春日の丸め込みのラッシュを凌いだ中森はスタンディング・フラワーを放つと、とどめのバズソーキックを叩き込んで勝利した。中森は「約3年前、春日さんが“PURE-Jの中心狙う”って言ってきて私は本当に毎日怖かったし、春日さんの言葉だったり闘い方で殺気もいろんな思いも感じたから、私自身もすごいいろんなことを考えるようになりました。15年間を振り返っても春日萌花は本当に大きな存在です。これからも大きな存在は変わらないと思います。今日は勝ったけど私は何度でも春日さんと闘いたいです」とマイク。対する春日は「痛ーい! きつーい! しんどーい!! でも、こんなに出し切れる中森華子が大好きだ!! 今のところあなたが勝ってるので、私の壁でいなきゃいけないんですよ? あなたが壁でいてくれてる以上は、私はあなたの何百倍も…レッドクリフのような高い壁でそびえ立って…お互いまた、闘いましょうや」と話し、握手を交わす。

 メインイベントはAKARIの持つPOP王座に大空ちえが挑むタイトルマッチ。勢いよく攻め込んでいく大空はフィッシャーマンズ・スープレックスの連発から丸め込みで勝負をかけるも、AKARIはカウンターのラリアットからムイ・ビエンへ。大空の体が反転して技が解けてしまうが、すぐさまダイアモンドボムにつないで、AKARIが4度目の防衛に成功した。

 マイクを持ったAKARIは、「皆さん今日は本当にありがとうございます。勝てて嬉しいです。でも私、ホントにもっともっとできる。だからLeonさん、あなたのシングルのベルト欲しいです」と無差別級王座への挑戦をアピール。これに対しLeonは「AKARI、防衛おめでとう。今のAKARIとなら無差別のベルトを懸けた闘いができると思ってる。次の板橋はWANTEDとタッグの防衛戦やるって決まったから、その次。10月31日の板橋でAKARIの挑戦受けましょう!」と承諾した。

以下、各選手のコメント

★AKARI
 「メッチャ楽しかったです。でもホントは1番難しい防衛。ちえはホントにどんどん(強くなって)すごい。勝てて良かったです」
 ━━Leonへの挑戦表明について。
 「私もっともっとできる。(POPを)4回防衛して、次はLeonさんとやりたい。Leonさんとはいつも亀アリーナマッチでやっていて、私も技がいっぱいある。できる。頑張ります(笑)」

★大空ちえ
 「自分の持てる力はすべて出し切ったので…。今できる精いっぱいをできたと思ってます。…けど、やっぱりまだまだAKARIさんを追い抜くには実力が足りないと思いました。なので、まだまだあきらめたりせず、ここからがスタートだと思ってどんどん力をつけて。また次があるならば、今度こそは絶対に超えていきたいと思う相手でした」
 ━━AKARIは無差別王座挑戦をアピールしたが、次の目標は?
 「POPのベルトも獲れなかったんですけども、過去にタッグ、無差別(vs米山香織)に挑戦させてもらってますので。まだまだそちらもあきらめてないですし…自分の実力をどんどん上げていきたいですし、チャンスがあるならばすべて挑戦したいと思います」