【レポート】4月16日(日) 後楽園ホール 11時半

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PURE-J春の大一番となる後楽園ホール大会。
オープニングでは代表のコマンドボリショイがヌンチャクの演武を披露し、
「本日も後楽園ホール大会にお越し下さり、本当にありがとうございます!
 今日は選手が総勢20名・全6試合、皆さん思い切り楽しんでいってください。
 最後まで熱い声援をよろしくお願いします!」とあいさつ。



1、AKARIデビュー4周年記念 シングルマッチ 20分1本勝負
●AKARI(10分57秒、レッグクラッチスープレックスホールド)中島安里紗○



第1試合ではデビュー4周年を迎えたAKARIの記念試合として、
シードリングのシングルチャンピオン・中島安里紗とシングル対決。
新コスチュームで登場したAKARIはレスリングの攻防で渡り合うも、中島は鋭い打撃でAKARIの追撃を許さず。
丸め込みの連続をキックアウトした中島はキューティースペシャルを放つと、
AKARIの足を取ってバックに投げるレッグクラッチ・スープレックスで完勝してみせる。



2、オンリーギブアップ シングルマッチ 20分1本勝負
●久令愛(9分17秒、さくらんぼ狩り、レフェリーストップ)チェリー○
※通常のプロレスルールと異なり、ギブアップのみで決着がつく



第2試合では久令愛とチェリーがJWP時代から長い伝統を持つオンリーギブアップルールで対峙。
クリーンな握手と見せかけて腕十字に持ち込む久令愛だが秒殺はならず、
両者ともにグラウンドで手足を取り合う攻防へ。春夜恋から“地獄へようこそ”に持ち込もうとするチェリーだが
久令愛も激しく抵抗。するとチェリーは自身の足を久令愛の首に巻きつける“さくらんぼ狩り”へ移行し、
動きの止まった久令愛を見てレフェリーが試合をストップした。



3、株式会社イーキューブ・スナック愛夢プレゼンツ
  谷ももデビュー5周年記念 WANTED軍 vs YMZ軍 8人タッグマッチ 20分1本勝負
○谷もも&KAZUKI&ジャガー横田&網倉理奈(9分7秒、八ツ橋)米山香織&真琴&優宇&関口翔●



第3試合は谷もも5周年記念試合として、WANTED軍とYMZ軍が8人タッグマッチで激突。
谷の代名詞である「ももざんまい!」のポーズにはKAZUKIと網倉理奈のほか、
コーナーに控えるジャガー横田も両手を広げて参加する。一方のYMZ軍も谷をロープに張りつけると
「5周年おめでとう~っ!」と攻撃を加えていく。選手たちが入り乱れる攻防から
関口翔のランニングSTOが米山香織に誤爆すると、関口に正面から抱きついた谷が
デビュー時から使っている技『八ツ橋』で丸め込んで3カウント。自身の5周年を勝利で飾ってみせた。



4、ザ・鉄板焼花火プレゼンツ POP選手権 30分1本勝負
[王者]●海樹リコ(8分55秒、ロールスルージャーマンスープレックスホールド)大空ちえ○[挑戦者]
※第27代王者が3度目の防衛に失敗
※大空ちえが第28代王者となる



キャリア4年以内の若手選手で争われるPOP選手権試合で、王者・海樹リコに大空ちえが再挑戦。
同期の海樹に先にベルトを奪われ、1月の開幕戦で挑戦するも敗退。
もはや後がない大空に対し、自信に満ちた海樹は堂々の試合運びを見せる。
大空の延髄斬りから後方回転エビ固めはカウント2。
しかし、再び海樹のバックを取ってロープに押し込んだ大空は、
後方回転からジャーマン・スープレックスにつなぐ『ロールスルー・ジャーマン』を初公開し、
ついに念願のPOPチャンピオンに。



マイクを持った大空は感極まり、
「皆様の応援のおかげでベルト巻けました!! ありがとうございました!!」
と絶叫すると、会場から大きな拍手が沸き起こった。



5、デイリースポーツ認定女子タッグ選手権 30分1本勝負
[王者]●ライディーン鋼&SAKI(15分43秒、逆上がり式スモールパッケージホールド)Leon&高瀬みゆき○[挑戦者]
※第29代王者が5度目の防衛に失敗
※Leon&高瀬組が第30代王者となる



セミファイナルは『ワイルドサンダー12’s(トゥエルブズ)』ライディーン鋼&SAKIの同期タッグに、
復活を果たした『RED SOUL』Leon&高瀬みゆきが挑戦するタッグ選手権試合。
4度の防衛に成功し安定感抜群の王者チームは、鋼の横須賀カッターにSAKIがビッグブーツを合わせる合体技から
ライディーンボムを放つが、とどめを狙った100kgムーンサルトプレスは高瀬がかわして自爆に。
それでもラリアットの撃ち合いを制する鋼だったが、高瀬は逆上がりの要領で鋼の頭上を取ると、
そこから丸め込んで3カウントを奪取。
ついにチャンピオンとなった師弟タッグの前に、
Leonの前パートナーであるチェリーが米山香織とのタッグで挑戦を表明する。




★セミファイナル後のマイク
 高瀬「勝ったぞ~っ!!今日の勝利は私に一からプロレスを教えてくれた
    Leonさんが隣りにいたからです。本っ当にありがとうございます!」

 Leon「こちらこそありがとう!」

 高瀬「私は今回の試合に向けて一から初心に帰り、頑張ることができました。
    そして今こうしてタッグの頂点に辿りついたので…
    ここから先は、RED SOULがチャンピオンになったからには、新しい世界を見せていきたいと思います。
    今までに闘ったことがないようなタッグ、
    新鮮な2人とどんどん闘っていきたいと思います!誰でもかかってこいや~っ!!」

(チェリーがリングに上がる)

 チェリー「おい!Leonさん、みゆき、新チャンピオンおめでとうございます。
      ところでLeonさん。私との『チェレオ』を解消したと思ったら、
      すぐに新しいパートナーを見つけてベルトに挑戦して、新チャンピオンになって…?
      さぞかしご気分よろしいでしょうねぇ?今のお気持ち、ひとことお願いします。
     (自分からLeonにマイクを向けるも話をさせず)聞きたくないわ!おい!私にだってな、
      タッグパートナーはいるんだよ!!米ちゃ~ん!!ゴキゲンレスラー米山香織とチェリーが
     『ゴキゲンBBA(ビービーエー)』でタッグ組んで、
      オマエらのベルト、引っぺがしてやるよ!どうだ、やれんのか!?」
 
(Leonと高瀬が2人で相談すると)



 チェリー「みゆき! オマエのデビュー戦の相手は誰だ?」
 高瀬「…チェリーさんです」
 チェリー「オマエが今こうしてリングに上がってベルト巻いてんのも、
      デビュー戦務めた私のおかげだろうが!! オマエらに決定権はないんだよ!」
 
 米山「そうだそうだ!」
 (チェリーがボリショイにタイトル挑戦の許可を求めると、あっさりOK)

 チェリー「おい、ゴールデンウイークのどこかで挑戦してやるから。
      オマエらベルト磨いて待っとけ。やれんのか?」

 Leon「当たり前だろ!」
 米山「ベルト獲っちゃうよ~♪」
 (チェリー&米山が退場)

 Leon「(会場のファンに対し)皆さんの応援のおかげでRED SOUL、念願のベルトを巻くことができましたーっ!!
     ありがとうございます!どこのチームが挑戦してきたとしても、
     必ずこのベルトを守り抜きます!これからも期待してください!」

6、しまけん整骨院プレゼンツ
  PURE-J認定無差別級選手権 30分1本勝負
[王者]△中森華子(30分00秒、時間切れ引き分け)佐藤綾子△[挑戦者]
※第13代王者が2度目の防衛に成功



メインイベントはPURE-J最高峰の無差別級王座を懸けて中森華子と佐藤綾子が一騎打ち。
新人時代には伊藤道場でともに過ごした2人が聖地・後楽園でタイトルを懸けて対戦するという最高の舞台に、
互いの意地を爆発させた。早い段階から中森がエプロンから場外へのディスティニー・ハンマーを放つと、
佐藤も随所でおぼんを使って反撃。ともに譲らないまま時間が経過し、
シャイニング・フラワーの連発から佐藤の背後を取った中森が破天荒で叩きつけたところで、
試合終了のゴングが打ち鳴らされる。




30分時間切れでの防衛を果たした中森は、
「佐藤さん…私は今日、全力で闘いました。防衛はできたけど佐藤さんを倒すことはできなかった…
 そして佐藤さんも私を倒すことはできなかった。それは私たちが団体を背負って、
 団体の最強のチャンピオンだからだよ。佐藤さんと対角を選んで今日まで来ましたが、
 こんな最強なチャンピオン…やっぱり私は隣りがいいです。私たちは団体を背負ってるけど、それだけじゃない。
 PURE-Jもディアナの選手もみんな何かを背負ってる。こんなすごい団体、
 私はもっとみんながドキドキするようなことをやっていきたいよ!これからも競いながら、
 そして一緒に何か残していきましょう」と語りかけると、佐藤に歩み寄って握手を交わす。




続いてPURE-Jの選手をリングに招いた中森は、「明日からも頑張っていこうJ(ジェイ)!!」のかけ声で大会を締めた。



以下、各選手のコメント

★大空ちえ



「1度リコには負けてしまってるので、今度は“もう負けるわけにはいかない”っていう思いだけで…
 最後まで粘りました!自分は過去に4度このPOPのベルトに挑戦してて、今回が5度目で…
 もう絶対にGETしなくてはならないので、ここまで皆さんの支えもあって手にできたベルトだと思ってます。
 ベルトを巻くっていう目標を持って自分はここまでやってきたんですけども、いざベルトを巻いたら、
 ここからがスタート…やっとスタート地点に立てた。そんな気持ちなので、
 ここからどんどん上を目指して頑張りたいと思いました! このベルトが似合うように精進します!」

━━誰と防衛戦をやりたい?
「同期とか後輩もたくさんできて…パッとは出てこないんですけども、
 もし挑戦したい人が出てくるのなら
 自分も真っ向から受けて立つつもりで、どんどん勝負に勝っていってベルトを磨き上げていきたいと思ってます」

★海樹リコ



━━今日の大空ちえについて。
 「新コス(チューム)で気合い入ってたと思います。なんか自分の知らない技を持ってきたところとか、
  そこで“やられたな”って感じですね。もう1回獲りにいきたい気持ちもあるんですけど、
  次のステップに行くチャンスでもあると思うので。4月30日のシードリング後楽園で
  タッグ王座の次期挑戦者決定戦があるので、次はシードリングのベルトを巻いて…
  また強くなった状態でPOPに挑戦する時があればしたいなと思います」

★Leon&高瀬みゆき



Leon「やっぱり王者チームは手強かったんですけど、ウチらRED SOULの絆とチームワークで…
   しかも最後みゆきが取ってくれたってことが何よりも嬉しいです」

高瀬「今日獲れたのもLeonさんとこうやって再び組むことになって、
   一からもう1回基礎とかを成長させたからこそ、あの技ができたと思うので。
   私も1つ、このベルトを巻くために成長できたと思います」

━━初防衛戦の相手が米山香織&チェリーに決まったが。
 Leon「誰であろうがウチらのベルトに挑戦したいって気持ちは嬉しいので。
    しっかり熱く闘って、きっちり防衛したいと思います」

 高瀬「絶対に私たちで新しい風を吹かせたいので。まだ、あのお2人には渡せません!」
 Leon「この赤いベルトを、もっともっと真っ赤に染め上げていきたいと思います!」

★中森華子



「気づいたら時間が経ってしまってて、声とかも聞こえなくて…。
 最後、破天荒が決まったと思ったんですけど、防衛はしたけど悔しい思いでいます」

━━これまでの2人の集大成でもあったが。
 「私はそういう思いで。無差別級チャンピオンになるのは5回目なんですけど、
  毎回の防衛戦を“もっとすごい闘いをしてやろう”っていう気持ちで。
  “1番の闘いをお見せしよう”っていう思いで今日、闘いに臨みました。手の内とかお互い知ってるし、
  やったら倍、返ってくる。闘う前からわかってたけど、本当に信頼があるからこそ思い切りできたと思うし、
  思い切り来たので私も燃えることができました」

━━再びタッグを組むことになったが。
 「負けたから離れる。離れて今日という闘いがあって、1つ区切りとして終えたので。
  なんか私の中では、佐藤さんとはデビュー前からの歴史を…
  なんか昔を思い出しながらずっとここまで来たけど、そうじゃなくて。
  団体のトップとしてこれから新たに
  佐藤さんと歴史を作っていきたいなって思ったので、そういうふうに言いました」

━━2人でタッグのベルトを獲りに行く?
 「そうですね。何も残してないので、佐藤さんとのタッグは。今日こういう闘いをして、結果を出したい。
  その1つにはタッグのベルトもあるし…
  それ以外にももっと私たちはできることがあるって思ったので。いろいろと佐藤さんとやっていきたいです」

★佐藤綾子



「30分あっても仕留められなかった。やっぱり私も団体のチャンピオンだし、華もチャンピオンだし。
 華も試合前にいろいろ言ってたので、絶対つぶしに来るんだろうと思って覚悟して臨んだんですけど…
 仕留めきれなかった。強かったです。さすがパートナーだと思います」

━━中森からタッグ結成を申し入れられたが。
 「はい。まさか、そう言ってくれると思わなかったので…。
  “もっと対角にいたい”とか言われちゃうのかなと思ったんですけど、
  でもこの30分の中で、お互い自分の気持ちを伝えられたかなと思います」

━━お互いが団体のトップに立って向かい合う気持ちについて。
 「もうホントに伊藤道場ってところで、ずーっと一緒にやってて。2人きりで練習することとかもあって…。
  伊藤道場の時って同期たちはいっぱい試合やってたんですけど、自分たちは試合が少なくて。
  いろいろあってお互い分かれたんですけど、またこうやって巡り会って…。
  お互いチャンピオンになって後楽園のメインなんて、
  14~15年前の自分たちに“メインでタイトル戦やってるよ”って言ってあげたいです(笑)」